《私だけが聞いた話》2
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問題文
(じっさいにしょうがいとかがおきれば、まぁじっさいにおきたらたいへんなことなんですけど、)
実際に傷害とかが起きれば、まぁ実際に起きたら大変な事なんですけど、
(そうすればけいさつがうごいてくれる。)
そうすれば警察が動いてくれる。
(でもいまのじょうきょうでは、たまたまそこへいただけといいわけができて)
でも今の状況では、たまたまそこへ居ただけと言い訳が出来て
(つみにはとわれない。でもかくじつに、mへじぶんのにんちができるってわけです。)
罪には問われない。でも確実に、Mへ自分の認知が出来るって訳です。
(どこへいくにもsがすがたをあらわすものですから、mはひきこもってのいろーぜぎみに)
何処へ行くにもSが姿を現すものですから、Mは引き籠ってノイローゼ気味に
(なってしまい、すっかりえがおがきえました。)
なってしまい、すっかり笑顔が消えました。
(ひきこもってもsのこうげきはやみませんでした。)
引き籠ってもSの攻撃は止みませんでした。
(mのでんわばんごうをどこでしったのか、ひまさえあればかかってきます。)
Mの電話番号をどこで知ったのか、暇さえあればかかってきます。
(とうぜんちゃくしんきょひ、たいさくをするのですが、)
当然着信拒否、対策をするのですが、
(sのやつとんでもないかずのでんわばんごうをもっているんですよね。)
Sの奴とんでもない数の電話番号を持っているんですよね。
(こっちをきょひしてもまたあたらしいでんわばんごうででんわをしてくる。)
こっちを拒否してもまた新しい電話番号で電話をしてくる。
(きりがありません。けっきょく、mのけいたいはかいやくすることとなりました。)
キリがありません。結局、Mの携帯は解約する事となりました。
(これでおさまるかとおもいきや、こんどはへやへゆうびんぶつがとどくようになりました。)
これで収まるかと思いきや、今度は部屋へ郵便物が届くようになりました。
(sのねつれつならぶれたーとともに、こどもじだいのmのしゃしんが11まい、まいにちとどきます。)
Sの熱烈なラブレターと共に、子供時代のMの写真が11枚、毎日届きます。
(なかにはかぞくでしかしょゆうしていないようなようしょうきのしゃしんや、)
中には家族でしか所有していないような幼少期の写真や、
(じきはばらばらですがとうさつしたようなものまでありました。)
時期はバラバラですが盗撮したようなものまでありました。
(しかも11まい、これってmのたんじょうげつなんですよね・・・。)
しかも11枚、これってMの誕生月なんですよね・・・。
(mはめにみえてあれていきました。)
Mは目に見えて荒れていきました。
(いえからもでられないのでかいしゃもやめましたし、すがりつくひともあたりちらすひとも)
家からも出られないので会社も辞めましたし、すがりつく人も当たり散らす人も
(わたしだけなわけですから、すきなひととはいえとてもつらいかんけいとなりました。)
私だけな訳ですから、好きな人とはいえとても辛い関係となりました。
(わたしのほうは、あまりのsのしつようぶりに、もはやかんしんすらいだいていました。)
私の方は、あまりのSの執拗ぶりに、もはや関心すら抱いていました。
(あのしゃしんも、ほんとうにmのことがずっとすきではないともっていないでしょう。)
あの写真も、本当にMの事がずっと好きではないと持っていないでしょう。
(わたしのmがすきなきもちは、ひょっとしたらたいしたことがないのでは、)
私のMが好きな気持ちは、ひょっとしたら大した事がないのでは、
(なんておもったりもしました。)
なんて思ったりもしました。
(そしてこころのなかでは、mがもてるのがわるいのではないか、)
そして心の中では、Mがモテるのが悪いのではないか、
(なんてこともおもったり・・・さいていなやつですよね。)
なんて事も思ったり・・・最低な奴ですよね。
(おいこまれたわたしたちは、おもいきってsのことをさぐってみようというけつだんをしました。)
追い込まれた私達は、思い切ってSの事を探ってみようという決断をしました。
(しかしsは、しらべればしらべるほどつかみどころのないじんぶつなのです。)
しかしSは、調べれば調べる程掴み所の無い人物なのです。
(ゆうじんとよべるひとはひとりもいない、かいしゃにつとめていたけいせきもない。)
友人と呼べる人は一人もいない、会社に勤めていた形跡もない。
(うんどうもべんきょうもとくにめだたず、mのどうきゅうせいにきいても、)
運動も勉強も特に目立たず、Mの同級生に聞いても、
(かげがうすくてきおくにすらのこっていないししらない、といったじょうきょう。)
影が薄くて記憶にすら残っていないし知らない、といった状況。
(sのりょうしんはしさんかで、おおきないえにすんでいました。)
Sの両親は資産家で、大きな家に住んでいました。
(さんにんきょうだいのまんなかだったそうですが、じっかをたずねても)
三人兄弟の真ん中だったそうですが、実家を訪ねても
(「そんなこはしりません」のいってんばりで、あいてにもしてもらえないのです。)
「そんな子は知りません」の一点張りで、相手にもしてもらえないのです。
(mとちがってかぞくもいるのに、ここまでこどくなやつはみたことがなく、)
Mと違って家族も居るのに、ここまで孤独な奴は見た事がなく、
(わたしはすこしどうじょうしてしまったんですねぇ。)
私は少し同情してしまったんですねぇ。
(そしてあのよる。きばらしに、わたしはmをつれてよみちをさんぽしていました。)
そしてあの夜。気晴らしに、私はMを連れて夜道を散歩していました。
(するとめのまえにsがあらわれたんです。)
すると目の前にSが現れたんです。
(「きゃーーーーーー!!」mはひめいをあげました。)
「キャーーーーーー!!」Mは悲鳴を上げました。
(わたしはsにはなしあいをもちかけました。「もう、おわりにしないか。」と。)
私はSに話し合いを持ちかけました。「もう、終わりにしないか。」と。
(s「おわりって?」)
S「終わりって?」
(k「・・・おれはもうみをひくよ。」)
K「・・・俺はもう身を引くよ。」
(もうそれしかない、わたしのゆいいつのけつだんでした。)
もうそれしかない、私の唯一の決断でした。
(m「うそ?うそでしょ?!わたしをみすてるのねぇ!!」)
M「嘘?嘘でしょ?!私を見捨てるのねぇ!!」
(mはわたしにむかってあばれます。)
Mは私に向かって暴れます。
(ですがどうすればよいのか、わたしにはけつだんができません。)
ですがどうすれば良いのか、私には決断が出来ません。
(するとsがいいました。「これをつかえばいいじゃん。」)
するとSが言いました。「これを使えばいいじゃん。」
(sをみると、てにはほうちょうがありました。)
Sを見ると、手には包丁がありました。
(a「これで、ぼくをころせばいいんだよ。ほら。」)
A「これで、僕を殺せばいいんだよ。ほら。」
(そういってsはわたしにほうちょうをてわたしました。)
そう言ってSは私に包丁を手渡しました。
(きっとわたしじしんもおいこまれていたのでしょう。あぁ、なんだそんなことでよいんだ。)
きっと私自身も追い込まれていたのでしょう。あぁ、何だそんな事で良いんだ。
(そうおもったわたしは、sにむかってとっしんしました。てがあたたかい。)
そう思った私は、Sに向かって突進しました。手が温かい。
(そうかんじたしゅんかん、sはそのばにくずれおちました。)
そう感じた瞬間、Sはその場に崩れ落ちました。
(きゅうきゅうしゃでsははこばれましたが、そのままなくなりました。)
救急車でSは運ばれましたが、そのまま亡くなりました。
(わたしはさつじんのげんこうはんとしてたいほ。しばらくけいむしょへふくえきとなったんです。)
私は殺人の現行犯として逮捕。暫く刑務所へ服役となったんです。
(けいむしょのめんかいには、しんぱいしてくれたみながあいにきてくれました。もちろんmも。)
刑務所の面会には、心配してくれた皆が会いに来てくれました。勿論Mも。
(mはめんかいのとき、ぽつりといっていました。)
Mは面会の時、ポツリと言っていました。
(「sくんが、まだわたしにあいにくるの。」)
「Sくんが、まだ私に会いに来るの。」
(???sはもうこのよにいないはず・・・。)
???Sはもうこの世にいないはず・・・。
(そのとき、わたしにはmのいったいみがわかりませんでした。)
その時、私にはMの言った意味が分かりませんでした。
(けいきをおえ、やっとかいほうされたわたしはまずmのいえへとむかいました。)
刑期を終え、やっと解放された私はまずMの家へと向かいました。
(「kのすきなぶたのしょうがやき、つくってまってるね。」)
「Kの好きな豚の生姜焼き、作って待ってるね。」
(すうじつまえにmがいっていたことばをむねに、せかすきもちをおさえながらいきました。)
数日前にMが言っていた言葉を胸に、急かす気持ちを抑えながら行きました。
(そしてどあをあけたしゅんかん、めにとびこんできたのは・・・)
そしてドアを開けた瞬間、目に飛び込んできたのは・・・
(mがくびをつったすがたでした。)
Mが首を吊った姿でした。
(てーぶるにはつめたくなったしょうがやきと、mからのてがみがおいてありました。)
テーブルには冷たくなった生姜焼きと、Mからの手紙が置いてありました。
(てがみにはわたしへのかんしゃとすきというきもち。)
手紙には私への感謝と好きという気持ち。
(そして、sがゆうれいとなってひんぱんにあらわれて、)
そして、Sが幽霊となって頻繁に現れて、
(まだおわっていなかったとつづってあったんですよ。」)
まだ終わっていなかったと綴ってあったんですよ。」
(ぜつぼうしたわたしは、たてもののおくじょうからとうしんじさつをして、しにました。)
絶望した私は、建物の屋上から投身自殺をして、死にました。
(すーつをきているのは、いつかmとふたたびあえたとき、)
スーツを着ているのは、いつかMと再び会えた時、
(すぐにぷろぽーずできるようにとじゅんびしているんですよ。」)
すぐにプロポーズできるようにと準備しているんですよ。」
(ずいぶんとながいこと、すーつのだんせいのはなしをきいていたのですが、)
随分と長い事、スーツの男性の話を聞いていたのですが、
(ふしぎといっしゅんだったようなきもしました。)
不思議と一瞬だったような気もしました。
(ほうしんじょうたいになっていたわたしをよこめに、すーつのだんせいは)
放心状態になっていた私を横目に、スーツの男性は
(「じゃ、わたしはこれで。」といいのこしてみせをでていきました。)
「じゃ、私はこれで。」と言い残して店を出て行きました。
(なんだかあたまがぼーっとしてしまったわたしは、)
なんだか頭がボーっとしてしまった私は、
(かいがおわってじたくにつくまで、なんだかふわふわとしたかんかくにつつまれていました。)
会が終わって自宅に着くまで、何だかフワフワとした感覚に包まれていました。
(ごじつ。すーつすがたのだんせいのはなしをきょうゆうしようと)
後日。スーツ姿の男性の話を共有しようと
(ぐるーぷのこめんとをしていたわたしは、いへんにきづきました。)
グループのコメントをしていた私は、異変に気付きました。
(「すーつすがたのだんせい?そんなひといましたっけ?」)
「スーツ姿の男性?そんな人いましたっけ?」
(「まるまるさん、ずっとうわのそらではなしかけてもへんとうなかったからこわかったよ・・・」)
「○○さん、ずっと上の空で話しかけても返答なかったから怖かったよ・・・」
(「なんかきげんわるくしたのかとおもって、みなきをつかってましたよ。」)
「なんか機嫌悪くしたのかと思って、皆気を使ってましたよ。」
(なんと、だれもこのはなしをきいていないばかりか、)
なんと、誰もこの話を聞いていないばかりか、
(すーつすがたのだんせいすらみていないというのです。)
スーツ姿の男性すら見ていないというのです。
(よくこわいはなしをしているとれいがあつまるといいますが、)
よく怖い話をしていると霊が集まると言いますが、
(このときもすーつすがたのだんせいがわたしたちにひきよせられた、とでもいうのでしょうか。)
この時もスーツ姿の男性が私達に引き寄せられた、とでもいうのでしょうか。
(そしてゆうれいになったらmさんにあえるとおもってさがしまわるkさんですが、)
そして幽霊になったらMさんに会えると思って探し回るKさんですが、
(あえないままでいるということは、mさんはもうじょうぶつしてしまったのか。)
会えないままでいるという事は、Mさんはもう成仏してしまったのか。
(それとも・・・。)
それとも・・・。
(このはなしはないようはもちろん、じぶんがまさかこわいはなしのとうじしゃになるとおもっていなかった)
この話は内容は勿論、自分がまさか怖い話の当事者になると思っていなかった
(わたしはしょっくをうけ、そういったあつまりにさんかすることはとめました。)
私はショックを受け、そういった集まりに参加する事は止めました。
(みなさまも、こわいはなしがあつまるところにはくれぐれもごちゅういを。)
皆様も、怖い話が集まるところにはくれぐれもご注意を。