洒落怖《バイト先の謎の部屋》
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問題文
(がくせいのときのばいとさきはべんとうやだったんだけど、)
学生の時のバイト先は弁当屋だったんだけど、
(2かいはきゅうけいしつとしざいとかをおいていた。)
2階は休憩室と資材とかを置いていた。
(けど、だれも2かいできゅうけいしない。)
けど、誰も2階で休憩しない。
(でかいまどがあるのに、ひるまでもうすぐらくてしめっぽいかんじで、)
でかい窓があるのに、昼間でも薄暗くて湿っぽい感じで、
(しざいをとりにいくときもぜったいみんなひとりでいきたがらない。)
資材を取りに行く時も絶対みんな一人で行きたがらない。
(おれのだいぶあとにはいった、びだいせいのじしょうれいかんもちのかわいいけど)
俺のだいぶ後に入った、美大生の自称霊感持ちのかわいいけど
(ちょっとへんなおんなだけ、よく2かいでたばこをすっていた。)
ちょっと変な女だけ、よく2階で煙草を吸っていた。
(だからおもくないしざいとかはそのおんなにたのむようになって、)
だから重くない資材とかはその女に頼むようになって、
(かわりにきゅうけいじかんがいのいっぷくをもくにんみたいなかんじにしてた。)
代わりに休憩時間外の一服を黙認みたいな感じにしてた。
(みせのしざいざいこちぇっくのときも、とうぜんそのおんなをめんつにいれて、)
店の資材在庫チェックの時も、当然その女を面子にいれて、
(あとしゃいんのaさん、bさんのふたりと、)
あと社員のAさん、Bさんの二人と、
(しふとだったおれと、ちーふのせんぱい、けいごにんでやることになった。)
シフトだった俺と、チーフの先輩、計五人でやる事になった。
(しゃいんさんbとせんぱいがでんしゃのじこでおくれて、さんにんではじめた。)
社員さんBと先輩が電車の事故で遅れて、三人で始めた。
(おれがちぇっくひょうとかしたでこぴーしてたら、うえからひめいがきこえたので、)
俺がチェック表とか下でコピーしてたら、上から悲鳴が聞こえたので、
(あわててかいだんをのぼったら、とつぜんあたまがびしょびしょにぬれた。)
慌てて階段を上ったら、突然頭がびしょびしょに濡れた。
(さわったらぜんぜんいたくないのに、たいりょうのちがでてた。)
触ったら全然痛くないのに、大量の血が出てた。
(おどろいたけど、おんながぎゃあぎゃあいっているのがきこえてくるので、)
驚いたけど、女がぎゃあぎゃあ言っているのが聞こえてくるので、
(とりあえず2かいにあがったら、おんなはかべのほうをむいてわけのわからないことを)
とりあえず2階に上がったら、女は壁の方を向いて訳の分からない事を
(さけんでいて、しゃいんさんaはすわりこんでもらしていた。)
叫んでいて、社員さんAは座り込んで漏らしていた。
(おんなのゆびさしているほうをみたら、これまでかべだとおもっていたとこがひきどだった。)
女の指差している方を見たら、これまで壁だと思っていたとこが引戸だった。
(なかはたたみをよこににまいならべたくらいのへやで、)
中は畳を横に二枚並べたくらいの部屋で、
(ちいさなむしのしがいが2せんちくらいつもっていた。)
小さな虫の死骸が2センチくらい積もっていた。
(いっかしょのかどだけ30せんちくらいまるく、なにもない。)
一か所の角だけ30センチくらい丸く、何もない。
(かべはぱっとみふつうのわしつっぽいかべにみえたけど、)
壁はぱっと見普通の和室っぽい壁に見えたけど、
(つちにながいかみのけみたいなのをまぜてぬりこめてあった。)
土に長い髪の毛みたいなのを混ぜて塗り込めてあった。
(ひきどのうらもおなじかんじになっていた。)
引戸の裏も同じ感じになっていた。
(わけわかんなくてぼーっとしてたら、おくれたせんぱいがきて、)
訳分かんなくてぼーっとしてたら、遅れた先輩が来て、
(ちまみれだったおれはきゅうきゅうしゃでよばれてびょういんにつれていかれた。)
血まみれだった俺は救急車で呼ばれて病院に連れて行かれた。
(びょういんついたら、もうひとりのしゃいんさんbがそっちにきていて、)
病院着いたら、もう一人の社員さんBがそっちに来ていて、
(「ゆうきゅうとみまいきんだすから、たなからものがおちてけがしたことにしろ。」といわれた。)
「有給と見舞金出すから、棚から物が落ちて怪我した事にしろ。」と言われた。
(しょうじきかねがほしかったので、こわくてもうばいとさきにいきたくなかったので、)
正直金が欲しかったので、怖くてもうバイト先に行きたくなかったので、
(いうとおりにした。きずはそんなにふかくなかったから、ぬうだけですんだ。)
言う通りにした。傷はそんなに深くなかったから、縫うだけで済んだ。
(ばいとは2しゅうかんくらいやすんでいいことになっていたけど、)
バイトは2週間くらい休んでいい事になっていたけど、
(どうしてもきになったから、10にちめくらいにのぞきにいった。)
どうしても気になったから、10日目くらいに覗きに行った。
(そしたら、せんぱいはいたけど、しゃいんさんaはたいちょうくずしてちょうききゅうよう。)
そしたら、先輩は居たけど、社員さんAは体調崩して長期休養。
(おんなのほうは、がっこうもやめてじっかにかえるからって、おやとあいさつにきたっていってた。)
女の方は、学校も辞めて実家に帰るからって、親と挨拶に来たって言ってた。
(おんなはみせにいっぽもはいってなくて、ぜんぜんしゃべらなくて、)
女は店に一歩も入ってなくて、全然喋らなくて、
(くすりがきいてぼーっとしてるみたいなかんじだったらしい。)
薬が効いてぼーっとしてるみたいな感じだったらしい。
(せんぱいがしゃいんさんbをといつめてはなしをきかせてくれたんだけど、)
先輩が社員さんBを問い詰めて話を聞かせてくれたんだけど、
(みせはもともとふつうのふるいみんかだったのを、ひとがいつかなくてこまったしょゆうしゃから、)
店は元々普通の古い民家だったのを、人が居つかなくて困った所有者から、
(かくやすでかりていたばしょらしい。)
格安で借りていた場所らしい。
(しゃいんさんbもくわしいことはしらなかったけど、)
社員さんBも詳しい事は知らなかったけど、
(「ぜったいいつかなにかおこるとおもってた。」といってたらしい。)
「絶対いつか何か起こると思ってた。」と言ってたらしい。
(ひきどをみつけてあけたのはおんなのほうで、)
引戸を見つけて開けたのは女の方で、
(「なかからあたまがぐるぐるまわるにんぎょう?がでてきた」とくりかえしていたらしい。)
「中から頭がグルグル回る人形?が出てきた」と繰り返していたらしい。
(しゃいんさんaはなにもはなさなかったけど、しょっくをうけたじょうたいになっていて、)
社員さんAは何も話さなかったけど、ショックを受けた状態になっていて、
(ないぞうがよわっているのでまだにゅういんしていて、かぞくのきぼうでちかぢかたいしゃするだろう。)
内臓が弱っているのでまだ入院していて、家族の希望で近々退社するだろう。
(ということだった。)
という事だった。
(2かいをみせてもらったら、そのへやはきれいにそうじされて、)
2階を見せてもらったら、その部屋は綺麗に掃除されて、
(ひきどもはずされて、かべもぬりなおされていた。)
引戸も外されて、壁も塗り直されていた。
(けど、2かいのふんいきはまったくかわってなかった。)
けど、2階の雰囲気は全く変わってなかった。
(ものすごくいやなきぶんになって、そのひでばいとをやめた。)
物凄く嫌な気分になって、その日でバイトを辞めた。
(だいがくのあるえきちかくのみせだったがそのひからそつぎょうまでいちどもそこをとおらなかった。)
大学のある駅近くの店だったがその日から卒業まで一度もそこを通らなかった。
(しばらくしてしごとでそのえきにおりたとき、なんかおもいだしてみせをみにいった。)
暫くして仕事でその駅に降りた時、なんか思い出して店を見に行った。
(そしたらべんとうやはなくなって、いまふうのかふぇになっていて、)
そしたら弁当屋は無くなって、今風のカフェになっていて、
(おどろいたことにせんぱいがてんちょうをしていた。)
驚いた事に先輩が店長をしていた。
(べんとうやは、おれがやめたすぐごぼやをだしてつぶれて、)
弁当屋は、俺が辞めたすぐ後ボヤを出して潰れて、
(おなじけいれつちぇーんのかふぇになった。)
同じ系列チェーンのカフェになった。
(しゃいんさんbあさいしょそこのてんちょうをしていて、ちがうかいしゃにてんしょくすることになったときに、)
社員さんBあ最初そこの店長をしていて、違う会社に転職する事になった時に、
(せんぱいがみせのけんりをかいとったということだった。)
先輩が店の権利を買い取ったという事だった。
(どうしてもきになってた2かいのことをきくと、せんぱいはちょっとこまったような)
どうしても気になってた2階の事を聞くと、先輩はちょっと困ったような
(いやそうなかおをして、やっぱりいやなふんいきがあるので、)
嫌そうな顔をして、やっぱり嫌な雰囲気があるので、
(かいそうとおはらいをしてそうこにした。といってから、)
階層とお祓いをして倉庫にした。と言ってから、
(「これたぶん、あのこがみたっていってたやつだよね。」)
「これ多分、あの子が見たって言ってたやつだよね。」
(といいながら、おれにはがきをみせてくれた。)
と言いながら、俺にはがきを見せてくれた。
(あのおんなからの、かいがてんのしょうたいじょうだった、)
あの女からの、絵画展の招待状だった、
(あてさきがべんとうやのなまえになっていて、おもてがわに、あたまがへんなかぜによこにつぶれた、)
宛先が弁当屋の名前になっていて、表側に、頭が変な風に横に潰れた、
(でかくてのっぺらぼうで、くちがさけて、てあしがいようにほそいしろいぬいぐるみが、)
でかくてのっぺらぼうで、口が裂けて、手足が異様に細い白いぬいぐるみが、
(おどっているみたいなえがえがいてあった。)
踊っているみたいな絵が描いてあった。
(はがきはにねんくらいまえにきたもので、ばしょがとおいのでいけないしとおもいながら、)
はがきは二年くらい前に来たもので、場所が遠いので行けないしと思いながら、
(きさいしてあるがろうにといあわせたところ、そんなてんじのよていはないといわれたそう。)
記載してある画廊に問い合わせた所、そんな展示の予定は無いと言われたそう。
(「なんかすてるにすてられなくてさぁ。」といいながら、)
「なんか捨てるに捨てられなくてさぁ。」と言いながら、
(せんぱいはそれをひきだしにしまいこんだ。)
先輩はそれを引き出しにしまい込んだ。
(そのあと、せんぱいとはしばらくれんらくしあったりしてたけど、ことしのはる、)
その後、先輩とは暫く連絡し合ったりしてたけど、今年の春、
(みせがろうきゅうかでたてかえになるので、このきかいにりょうしんのめんどうをみるため)
店が老朽化で建て替えになるので、この機会に両親の面倒を見る為
(いなかにかえる。というでんわがきた。)
田舎に帰る。という電話が来た。
(そのあと、なんどかれんらくしようとしたけど、けいたいかえたらしくてつうじない。)
その後、何度か連絡しようとしたけど、携帯変えたらしくて通じない。
(しょちゅうみまいだしたけど、あてさきふめいでもどってきた。)
暑中見舞い出したけど、宛先不明で戻ってきた。
(けっきょくなんだったのかわからないままだけど、おれはもうあそこにはいかない。)
結局なんだったのか分からないままだけど、俺はもうあそこには行かない。