【洒落怖】深夜の無言電話
問題文
(3がつまつのあるばん、かいしゃにひとりのこっていた。)
3月末のある晩、会社に一人残っていた。
(ねんどまつでなんとしても)
年度末でなんとしても
(おわらせなければならないしごとがあったのだ。)
終わらせなければならない仕事があったのだ。
(ひっしになっているさいちゅうにとつぜんでんわがなった。)
必死になっている最中に突然電話が鳴った。
(がいせんのようだ。)
外線のようだ。
(とけいをみるとしんや1じ。)
時計を見ると深夜1時。
(こんなじかんにだれ?とふしんにおもいながら、)
こんな時間に誰?と不審に思いながら、
(わたし「はいまるまるきかくかです。どちらさまですか?」)
私「はい○○企画課です。どちらさまですか?」
(あいて「。。。」)
相手「。。。」
(へんじがない。)
返事がない。
(しばらくじゅわきをもってみみをすましたが、)
しばらく受話器を持って耳を澄ましたが、
(なにもきこえない。)
なにも聞こえない。
(なんだよ、こんなじかんにまちがいでんわかよ、)
なんだよ、こんな時間に間違い電話かよ、
(こっちはいそがしいのに!)
こっちは忙しいのに!
(むっとしてちょっとらんぼうにじゅわきをおき、しごとをさいかいした。)
ムッとしてちょっと乱暴に受話器を置き、仕事を再開した。
(しばらくして、)
しばらくして、
(「ぴろろろ、ぴろろろ。」)
「ピロロロ、ピロロロ。」
(またでんわだ。)
又電話だ。
(さっきのやつか?、いいかげんにしろよな!)
さっきの奴か?、いい加減にしろよな!
(「はい、まるまるきかくかですが!」)
「ハイ、○○企画課ですが!」
(すこしこえをあらげていった。)
少し声を荒げて言った。
(あいて「。。。」)
相手「。。。」
(まただんまりだ。わたしはあたまにきて、)
まただんまりだ。私は頭にきて、
(「まちがえたのならひとことあやまってもよいんじゃないですか!)
「間違えたのなら一言あやまっても良いんじゃないですか!
(むごんなんてたちがわるいですよ!!」)
無言なんてたちが悪いですよ!!」
(といってがちゃっとじゅわきをたたきつけた。)
と言ってガチャッと受話器を叩きつけた。
(あさがたようやくしごとがおわり、)
朝方ようやく仕事が終わり、
(いえにかえるとでんわのるすろくらんぷがてんめつしている。)
家に帰ると電話の留守録ランプが点滅している。
(わたしはるすろくさいせいぼたんをおした。)
私は留守録再生ボタンを押した。
(「ごぜん1じ10ふん、いっけんのめっせーじがあります」)
「午前1時10分、一件のメッセージがあります」
(「すみません、すみません、すみません、すみません・・・」)
「すみません、すみません、すみません、すみません・・・」
(よわよわしいおんなのこえでえんえんとあやまるこえがろくおんされていた。)
弱々しい女の声で延々と謝る声が録音されていた。