サブリミナル・ワンステップ

(さぶりみなるがーる、たしかにすみついている)

サブリミナルガール、確かに住み着いている

(なにかしらのかんちがいをひきずっている？)

何かしらの勘違いを引き摺っている?

(もしかしてのきょうをくりかえしてはまた、したりがおでせなかむけるんだ。)

もしかしての今日を繰り返してはまた、したり顔で背中向けるんだ。

(あたしのなかはいぜんからっぽです、のこえがいまはもう)

あたしの中は依然空っぽです、の声が今はもう

(とぎれ、とぎれ。)

途切れ、途切れ。

(「えきさいてぃんぐにゅーす、いまうけとったんだ！」)

「エキサイティングニュース、今受け取ったんだ!」

(って、かのじょはとびはねわらった！)

って、彼女は飛び跳ね笑った!

(さぶりみなるなきもちがふらふらとかんじょうせんをえがいてしずんでいく)

サブリミナルな気持ちがふらふらと環状線を描いて沈んでいく

(おりかえしのきょう、はうずをまいてくうへ)

折り返しの今日、は渦を巻いて空へ

(はじけとんでどこへいくんだ？)

弾け飛んで何処へ行くんだ?

(「あたしはいつでもまっているの。)

「あたしはいつでも待っているの。

(そこにやってくるきのうを。」)

其処にやってくる昨日を。」

(えたいのしれないいろがまぶたのうらでやけにさわがしくしている)

得体の知れない色が瞼の裏でやけに騒がしくしている

(「あたりまえだよ、おとをこぼして。)

「当たり前だよ、音をこぼして。

(きみのまえなら、ひどくなけると。)

君の前なら、ひどく泣けると。

(いましたいこと、こえをはって、そう。)

今したいこと、声を張って、そう。

(そのすがたをのこしてよ。」)

その姿を残してよ。」

(どうしたいも、こうしたいも)

どうしたいも、こうしたいも

(ほんねはくだらない)

本音はくだらない

(そのもうそうのなかでおどれおどれ)

その妄想の中で踊れ踊れ

(げしゅたるとほうかいをおこしてしまおよ)

ゲシュタルト崩壊を起こしてしまおよ

(そのりそうをふいてまわれまわれ)

その理想を吹いて廻れ廻れ

(「とりかえしのつかないことのはをかさねかさねてどのくらいでしょう。)

「取り返しの付かない言の葉を重ね重ねてどのくらいでしょう。

(いますぐにでもそれをのみほそう？)

今すぐにでもソレを飲み干そう?

(あれ、きこえているはずでしょう？」)

あれ、聞こえているはずでしょう?」

(いつのまにこびりついているこえ)

いつの間にこびり着いている声

(まちがいなくしょうもないとしっているのに)

間違いなく仕様もないと識っているのに

(さぶりみなるがーる、たしかにすみついている)

サブリミナルガール、確かに棲み憑いている

(もしかしてのきょうをまたくりかえしている！！！)

もしかしての今日をまた繰り返している!!!

(「あたしはいまをあきらめるまで、このこころをはきだしたいだけ。)

「あたしは今を諦める迄、この心を吐き出したいだけ。

(えたいのしれないいろをまぶたでけんめいにかくしつづけていたの。」)

得体の知れない色を瞼で懸命に隠し続けていたの。」

(「あたりまえだよ、それをどうして？)

「当たり前だよ、ソレをどうして?

(きみのまえなら、ひどくなけるよ。)

君の前なら、ひどく泣けるよ。

(わらえないこと、それもいいだろう。)

笑えないこと、ソレも良いだろう。

(そのすがたをのこしてよ？」)

その姿を残してよ?」

(こしばいも、おしまいも、わりあいつまらない)

小芝居も、お終いも、割合つまらない

(そこのけそこのけおとがばれる)

そこのけそこのけ音がバレる

(さんざんも、かんさんも、ないているきょうも)

散々も、閑散も、泣いている今日も

(そのじったいをみてわらえわらえ)

その実態を見て笑え笑え

(ああしたいも、そうしたいも)

ああしたいも、そうしたいも

(ほんねはくだらない！)

本音はくだらない!

(そのもうそうのなかでおどれおどれ)

その妄想の中で踊れ踊れ

(げしゅたるとほうかいをおこしてしまおよ)

ゲシュタルト崩壊を起こしてしまおよ

(そのりそうをふいてまわれ、まわれ！)

その理想を吹いて廻れ、廻れ!