JICPA会長通牒 H28③
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問題文
(3.けいえいしゃによるないぶとうせいをむこうかするりすく)
3.経営者による内部統制を無効化するリスク
(ざいむしょひょうのじゅうようなきょぎひょうじにけいえいしゃがかんよするばあい、)
財務諸表の重要な虚偽表示に経営者が関与する場合、
(けいえいしゃのしせいはそしきぜんたいにおおきなえいきょうをおよぼし、また、)
経営者の姿勢は組織全体に大きな影響を及ぼし、また、
(そのちいをりようしてないぶとうせいのむこうかをもたらす。)
その地位を利用して内部統制の無効化をもたらす。
(さらに、びじねすもでるのとくちょうやきぎょうかんきょうのへんかをりようするなど、さまざまなよういんが)
さらに、ビジネスモデルの特徴や企業環境の変化を利用する等、様々な要因が
(ふくごうてきにからみあってきょぎひょうじがおよぼすえいきょうがかくだんにおおきくなり、はっけんされる)
複合的に絡み合って虚偽表示が及ぼす影響が格段に大きくなり、発見される
(までのきかんもちょうきかすることがおおくなることにりゅういするひつようがある。)
までの期間も長期化することが多くなることに留意する必要がある。
(けいえいしゃによるないぶとうせいをむこうかするりすく(いか「ないぶとうせいむこうかりすく」)
経営者による内部統制を無効化するリスク(以下「内部統制無効化リスク」
(という。)は、すべてのきぎょうにそんざいする。かんさにんは、けいえいしゃはせいじつである)
という。)は、全ての企業に存在する。監査人は、経営者は誠実である
(とのおもいこみにより、ないぶとうせいむこうかりすくはひくいとはんだんすることなく、)
との思い込みにより、内部統制無効化リスクは低いと判断することなく、
(しょくぎょうてきかいぎしんをもってひはんてきにひょうかするひつようがある。)
職業的懐疑心をもって批判的に評価する必要がある。
(ないぶとうせいむこうかりすくにたいおうしたてつづき(しわけてすと、かいけいじょうのみつもりにおける)
内部統制無効化リスクに対応した手続(仕訳テスト、会計上の見積りにおける
(けいえいしゃのへんこうのけんとうおよびひつうれいてきなじゅうようなとりひきのけんとう)をじっしするさいは、)
経営者の偏向の検討及び非通例的な重要な取引の検討)を実施する際は、
(おこりうるふせいのたいようをそうていして、ここのじょうきょうにてきごうした)
起こりうる不正の態様を想定して、個々の状況に適合した
(てつづきをせっけいしじっしするひつようがある。)
手続を設計し実施する必要がある。