207系(T1)
207系1000番台。4両編成。
207系は1991年に登場したJR西日本の直流通勤形電車。1000番台は東海道本線、山陽本線の103系の置き換えおよびJR東西線開業準備を目的として1994年から製造されたグループで、同年3月1日から営業運転を開始した207系。このグループから電動車ユニット方式が廃止され、同時に0番台には存在しなかったクモハ形式が設定され、一部の車両が後藤総合車両所で製造(S54、S55。)。0番台では電動車両に走行機器を集中搭載していたが、本番台では、クモハ形式設定による床下機器設置スペースの都合から電動車両(クモハ207形、モハ207形)には、VVVF制御装置、補助電源装置を搭載し、付随車(サハ207形、クハ206形)の一部に空気圧縮機などの補機類を搭載する。これらの組み合わせでMT比1:1となるように組成された。制御装置 (WPC3A) にはパワートランジスタ素子のVVVFインバータ制御装置を搭載した0番台とは異なり、東芝製GTOサイリスタ素子が採用され、1台のインバータで1基のモーターを駆動する個別制御とした。この制御装置は同じ1994年登場の281系はるか、223系0番台でも採用。一部、三菱電機製があるが、磁励音は同一。急勾配の多いJR東西線に対応するため、主電動機は出力200kWのWMT102、3次車および4次車は出力220kWのWMT104にパワーアップ。運転台パネルの計器配置も変更された。冷房装置は集約分散式のWAU702Bを1両につき2基搭載している。角に丸いカバーが追加された点が外観上の変更点となっている。1994年に基本の6両編成と付属の2両編成がそれぞれ14本ずつ112両製造され、吹田工場高槻派出所(現・網干総合車両所明石支所高槻派出所、以下同じ。)に配置され同年3月1日から運用を開始。これにより、明石電車区の103系を置き換え、本線系統の普通から103系が運用を撤退した。日中は6両編成で、ラッシュ時は8両編成で運転されたが、運用開始から約1か月間は一部の駅でホームの延長が間に合わなかったせいか、6両編成のモハ207を脱車。連結した場合でも7両編成で運転を行った。この時のみ、1100番台の番号が付された空気圧縮機を搭載するサハ207形が製造されている。
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