怖い話《小さくなる女》
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問題文
(おれはだいがくじだい、おかるとずきなかまのaとbと)
俺は大学時代、オカルト好き仲間のAとBと
(じもとでゆうめいなしんれいすぽっとのはいきょにいった。)
地元で有名な心霊スポットの廃墟に行った。
(きたいしていったものの、とくにしんれいたいけんはおきなかったため、)
期待して行ったものの、特に心霊体験は起きなかった為、
(がっかりしながらもさいごにさんにんでそのはいきょのなかで)
がっかりしながらも最後に三人でその廃墟の中で
(きねんにしゃしんをとってかえることにした。)
記念に写真を撮って帰る事にした。
(だが、いえにかえってからそのしゃしんをあらためてみると、いちばんてまえにいるbのすぐうしろに)
だが、家に帰ってからその写真を改めてみると、一番手前にいるBのすぐ後ろに
(ながいくろかみでせいきのないめをしたおんなのかおがうつっていた。)
長い黒髪で生気のない目をした女の顔が写っていた。
(もちろんそんなおんなはそのばにいなかった。)
勿論そんな女はその場にいなかった。
(おれはすぐにlineでそのしゃしんをふたりにおくった。)
俺はすぐにLINEでその写真を二人に送った。
(おれたちは、こわがるとかはなく、ねんがんがかなったしんれいたいけんがおきたとおおよろこびして、)
俺達は、怖がるとかはなく、念願が叶った心霊体験が起きたと大喜びして、
(そのしゃしんはこんびにでぷりんとしてきねんにほかんした。)
その写真はコンビニでプリントして記念に保管した。
(しかし、すうじつごだった。)
しかし、数日後だった。
(bがこうつうじこでしんだというしらせがとどいた。)
Bが交通事故で死んだという知らせが届いた。
(おれはすぐそのじことしんれいすぽっとでとったしゃしんのことをむすびつけた。)
俺はすぐその事故と心霊スポットで撮った写真の事を結び付けた。
(ぐうぜんということもかんがえられたが、さすがにきみがわるくなった。)
偶然という事も考えられたが、流石に気味が悪くなった。
(それで、そのしゃしんはおしいれのおくにかくすようにしまいこんだ。)
それで、その写真は押入れの奥に隠すようにしまい込んだ。
(そのすうねんご、まぁついさいきんのことだ。)
その数年後、まぁつい最近の事だ。
(おれはしゃかいひととなったが、あんなことがあってもこりずおかるとざっしをよんでいた。)
俺は社会人となったが、あんな事があっても懲りずオカルト雑誌を読んでいた。
(すると、しんれいしゃしんのおうぼがあるのをみた。)
すると、心霊写真の応募があるのを見た。
(むかしのしんれいすぽっとでとったしゃしんをおもいだしたおれは、)
昔の心霊スポットで撮った写真を思い出した俺は、
(bにはわるいとおもいながらも、しょうきんめあてにそのしゃしんをおうぼすることにした。)
Bには悪いと思いながらも、賞金目当てにその写真を応募する事にした。
(おしいれのなかからしゃしんをとりだし、すうじつご、しゅっぱんしゃへいった。)
押入れの中から写真を取り出し、数日後、出版社へ行った。
(そこで、たんとうのひとにかいぎしつのようなところへあんないされ、さっそくしんれいしゃしんをみせた。)
そこで、担当の人に会議室のようなところへ案内され、早速心霊写真を見せた。
(しゃしんにうつっているだんせいのうしろにおんなのかおがうつりこんでいることをつたえた。)
写真に写っている男性の後ろに女の顔が写り込んでいる事を伝えた。
(そのたんとうしゃは、めをほそめてしゃしんにかおをちかづけてかくにんしているようなかんじだった。)
その担当者は、目を細めて写真に顔を近づけて確認しているような感じだった。
(あんなにおおきくうつりこんでいるのにわからないのか?とおもったが、)
あんなに大きく写り込んでいるのに分からないのか?と思ったが、
(すうびょうするとそのおんなのかおにきづいたように「あーーー!」とこえをあげた。)
数秒するとその女の顔に気付いたように「あーーー!」と声を上げた。
(そのあとは、すむーずにはなしあいがすすみ、そのしゃしんがさいようされることとなった。)
その後は、スムーズに話し合いが進み、その写真が採用される事となった。
(そして、はなしあいがおわり、かえろうとしたとき、そのたんとうしゃに)
そして、話し合いが終わり、帰ろうとした時、その担当者に
(「しかしこんなちいさいおんなのかお、よくみつけましたね。」といわれた。)
「しかしこんな小さい女の顔、よく見つけましたね。」と言われた。
(「は?」とおもわずくちにだしてしまい、そのしゃしんをみせてもらった。)
「は?」と思わず口に出してしまい、その写真を見せてもらった。
(すると、いちばんてまえのbのうしろにおおきくうつりこんでいたはずだったおんなが、)
すると、一番手前のBの後ろに大きく写り込んでいたはずだった女が、
(たしかにちいさくなっていた。)
確かに小さくなっていた。
(おれはすぐaにれんらくしようとしたが、でんわにでない。)
俺はすぐAに連絡しようとしたが、電話に出ない。
(しかたなくlineをおくったが、なんにちたっても)
仕方なくLINEを送ったが、何日経っても
(へんじがこないどころかきどくにもならない。)
返事が来ないどころか既読にもならない。
(aはそんなやつじゃなかったから、すこしおかしいとおもった。)
Aはそんな奴じゃなかったから、少しおかしいと思った。
(それで、しびれをきらしたおれは、)
それで、しびれを切らした俺は、
(つぎのにちようにaがくらしているあぱーとまでいった。)
次の日曜にAが暮らしているアパートまで行った。
(よびりんをならしても、いっこうにでてくるけはいがない。)
呼び鈴を鳴らしても、一向に出てくる気配がない。
(おおやさんにじじょうをはなして、かぎをあけてもらうと、きょうがくした。)
大家さんに事情を話して、鍵を開けてもらうと、驚愕した。
(そこには、くびをつっているaのすがたがあった。)
そこには、首を吊っているAの姿があった。
(そのあと、すぐにけいさつにつうほうして、aとのかんけいとか、)
その後、すぐに警察に通報して、Aとの関係とか、
(aのあぱーとにきたりゆうとかをきかれた。)
Aのアパートに来た理由とかを聞かれた。
(あとは、aがじさつするりゆうにこころあたりがないかきかれたが、)
あとは、Aが自殺する理由に心当たりが無いか聞かれたが、
(おれはbのころがあってからはaとはなさなくなったから、わからないとこたえた。)
俺はBの頃があってからはAと話さなくなったから、分からないと答えた。
(けっきょく、aがじさつしたりゆうはわからないままだが、)
結局、Aが自殺した理由は分からないままだが、
(じけんせいがないとのことで、すぐにけいさつのそうさはおわった。)
事件性が無いとの事で、すぐに警察の捜査は終わった。
(やはり、あのしんれいしゃしんがかんけいあるんじゃないかとおもって、もういちどしゃしんをみた。)
やはり、あの心霊写真が関係あるんじゃないかと思って、もう一度写真を見た。
(すると、またあのおんながうごいていた。)
すると、またあの女が動いていた。
(ただ、こんどはちいさくなったんじゃなく、いちがいどうしていた。)
ただ、今度は小さくなったんじゃなく、位置が移動していた。
(それをみて、おれはきづいてしまった。)
それを見て、俺は気付いてしまった。
(このおんなはちいさくなったわけじゃなく、)
この女は小さくなったわけじゃなく、
(しゃしんのおくにいたaのうしろにいどうしていたんだと。)
写真の奥にいたAの後ろに移動していたんだと。
(そして、そのおんなはいま、おれのうしろにいどうしている。)
そして、その女は今、俺の後ろに移動している。