意味怖「謎の文字」
結論から言うと、文字は最後に〇した生き物です。蟻、蜘蛛だとか。
そういえば一人、人間と出ていた人がいたような…
順位 | 名前 | スコア | 称号 | 打鍵/秒 | 正誤率 | 時間(秒) | 打鍵数 | ミス | 問題 | 日付 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | リオオンニ🩵 | 5903 | A+ | 6.1 | 96.7% | 177.0 | 1081 | 36 | 28 | 2024/11/11 |
2 | 哀歌🌙💜 | 4346 | C+ | 4.5 | 95.0% | 232.6 | 1067 | 56 | 28 | 2024/11/11 |
3 | いかのすけ | 2783 | E+ | 3.2 | 88.2% | 333.4 | 1070 | 142 | 28 | 2024/11/17 |
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問題文
(びょういんのなかよこたわるちち)
病院の中、横たわる父。
(そしてそれをかこむわたしたち)
そしてそれを囲む私達
(いまにもとまりそうなしんでんず)
今にも止まりそうな心電図
(ちちはゆっくりとはなしだした)
父はゆっくりと話し出した
(これはわしがわかいころのはなしや)
「これは…儂が若いころの話や」
(どくしんやったころしゅっきんのときにでんしゃにのっとったんや)
「独身やったころ 出勤の時に電車にのっとったんや」
(そこのえきになぁへんなじょせいがおったんや)
「そこの駅になぁ…変な女性がおったんや」
(まいにちまいにちそこにおるもんやからきになってはなしかけたんや)
「毎日毎日そこにおるもんやから 気になって話しかけたんや」
(あんたそんなとこいっつもおってだいじょうぶかてな)
「『あんた、そんなとこいっつもおって大丈夫か?』てな」
(そしたらだいじょうぶですてかぼそいこえがきこえたんや)
「そしたら『大丈夫です…』てか細い声が聞こえたんや」
(でそうですかいうてしゅっきんしたんや)
「で『そうですか』言うて出勤したんや」
(けどなぁそのひからばったりあのひとはいらんくなってん)
「けどなぁ その日からばったりあの人は居らんくなってん」
(あともうひとつあのひとがおらんくなってからへんかがあってん)
「あともう一つあの人がおらんくなってから変化があってん」
(ひとにもじがでるようになってん)
「人に文字が出るようになってん」
(たとえばわしはばったやった)
「例えば儂は飛蝗やった」
(まわりのひとにもでたねんてありだとかがだとかちょうだとか)
「周りの人にも出たねんて 蟻だとか蛾だとか蝶だとか」
(ねこやからすにんげんあじさばごきぶりにくも)
「猫やカラス、人間、鯵、鯖、ゴキブリに蜘蛛」
(わしもなにがなんだかわからんかったんや)
「儂もなにがなんだかわからんかったんや」
(かえるじかんになってとうじすんでたまんしょんへのかえりみちに)
「帰る時間になって…当時住んでたマンションへの帰り道に」
(ちちのはなしをわたしたちはしずかにきいていた)
父の話を私達は静かに聞いていた
(へやはせいじゃくにつつまれていた)
部屋は静寂に包まれていた
(ちちはふたたびくちをあいた)
父は再び口を開いた
(わしはくさむらちかくのみちをとおった)
「儂は叢近くの道を通った」
(そのときにこおろぎがおってふんでまったんや)
「その時にコオロギが居って 踏んでまったんや」
(こおろぎはすこしづつうごきがにぶくなりそしてうごかんくなった)
「コオロギは少しづつ動きが鈍くなり、そして動かんくなった」
(そしたらわしのもじはこおろぎになった)
「そしたら儂の文字は…コオロギになった」
(はなしおわってからすうじゅうびょうごちちはなくなった)
話し終わってから数十秒後、父は亡くなった
(みんなないていたなかわたしはかんがえていた)
みんな泣いていた中 私は考えていた。