魔法使いの約束「ベネットの酒場」3話

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問題文
(みんな、たがいのぶじをよろこんだり、)
みんな、互いの無事を喜んだり、
(せかいのいへんについてじょうほうこうかんを)
世界の異変について情報交換を
(したりしてる。)
したりしてる。
(なにより、)
何より、
(しゃいろっくのおさけがのめてうれしそうだ。)
シャイロックのお酒が飲めて嬉しそうだ。
(おおいなるやくさいがちかづいたえいきょうで、)
<大いなる厄災>が近づいた影響で、
(ふあんだったのは、にんげんたちだけじゃなくて、)
不安だったのは、人間たちだけじゃなくて、
(まほうつかいもおなじだったろうからね。)
魔法使いも同じだったろうからね。
(しゃいろっくとはなすとあんしんするもんね。)
シャイロックと話すと安心するもんね。
(しゃいろっくや、なじみのなかまとおさけをのんで、)
シャイロックや、馴染みの仲間とお酒を飲んで、
(まほうつかいもほっとしたかったんだろうな。)
魔法使いもほっとしたかったんだろうな。
(まほうをつかいながらかくてるをつくって、)
魔法を使いながらカクテルを作って、
(おきゃくさんとだんしょうして、いそがしいだろうに。)
お客さんと談笑して、忙しいだろうに……。
(しゃいろっくはそんなけはいを)
シャイロックはそんな気配を
(みせることはなかった。)
見せることはなかった。
(しゃいろっくはきっと、)
シャイロックはきっと、
(このしごとと、このおみせと、おきゃくさんと、)
この仕事と、このお店と、お客さんと、
(それらをかいてきにまもれるじぶんのことがすきなのだ。)
それらを快適に守れる自分のことが好きなのだ。
(べねっとのみせはずっとだいせいきょうだった。わたしや)
ベネットの店はずっと大盛況だった。私や
(くろえもてつだいにはいったけれど、きゃくあしは)
クロエも手伝いに入ったけれど、客足は
(たえることなく、どんどんらいきゃくがふえていく。)
絶えることなく、どんどん来客が増えていく。
(ひさしぶりだ、しゃいろっく!)
久しぶりだ、シャイロック!
(みせがあいてるけはいがしたからきたよ。)
店が開いてる気配がしたから来たよ。
(おっと、はいれるかな?)
おっと、入れるかな?
(いらっしゃい。)
いらっしゃい。
(いま、かたづけますから、すこしまっていてください。)
今、片づけますから、少し待っていてください。
(そうだ、べねっとのみせをさがしてるにんげんをみたよ。)
そうだ、ベネットの店を探してる人間を見たよ。
(たいかくのいいあかちゃのかみのせいねんだ。)
体格のいい赤茶の髪の青年だ。
(くちもとにほくろがある。)
口元にほくろがある……。
(あら。わたしもきのうみたわ。)
あら。私も昨日見たわ。
(ぼくは5ねんまえにみたよ。)
僕は5年前に見たよ。
(5ねんまえ?)
5年前?
(とうじはまだ、あどけないわかものだったけどね。)
当時はまだ、あどけない若者だったけどね。
(ずっとべねっとのみせをさがしてるんだね。)
ずっとベネットの店を探してるんだね。
(きみのしりあいじゃないのかい?)
きみの知り合いじゃないのかい?
(さあ、ぞんじあげません。)
さあ、存じ上げません。
(あまり、にんげんにはこのみせのことを)
あまり、人間にはこの店のことを
(おしえないようにしていますから。)
教えないようにしていますから。
(どうしてですか?)
どうしてですか?
(しゃいろっくはほほえんだ。)
シャイロックは微笑んだ。
(やさしいあめのように、やわらかく、)
優しい雨のように、柔らかく、
(やるせないくしょうだ。)
やるせない苦笑だ。
(ひとはやくそくをやぶりますから。)
人は約束を破りますから。
(ひみつにしてくださいとおねがいしても、)
秘密にしてくださいとお願いしても、
(きっと、このみせのはなしを、だれかにしてしまう。)
きっと、この店の話を、誰かにしてしまう。
(ものめずらしさににんげんたちがおしかければ、)
物珍しさに人間たちが押しかければ、
(まほうつかいたちのいごこちのいいみせでは、)
魔法使いたちの居心地のいい店では、
(なくなってしまうでしょう。)
なくなってしまうでしょう。
(しゃいろっくのことばにわたしは。)
シャイロックの言葉に私は……。
(もうしわけなくなった)
【申し訳なくなった】
(きっと、にんげんたちにうらぎられて、)
(きっと、人間たちに裏切られて、
(しゃいろっくはしんちょうになったんだろうな)
シャイロックは慎重になったんだろうな)
(わたしはしんらいしてもらえるようにがんばろう)
(私は信頼して貰えるように頑張ろう……)
(はんぱつをおぼえた)
【反発を覚えた】
(そんなことないのに。)
(そんなことないのに……。
(にんげんたちのなかにだって、まほうつかいのことを)
人間たちの中にだって、魔法使いのことを
(だいじにおもうひとだっているんじゃないかな)
大事に思う人だっているんじゃないかな)
(わたしのこともしんようしてくれないのかな)
(私のことも信用してくれないのかな……)
(しゃいろっくがきづかわしげに、)
シャイロックが気遣わしげに、
(わたしにしせんをむける。かれがなにかいうまえに、)
私に視線を向ける。彼が何か言う前に、
(おきゃくさんのまじょがくちをひらいた。)
お客さんの魔女が口を開いた。