くゆられ/コドモドラゴン

(きみのせいでしかられました)

君のせいで叱られました

(いつもとかわらないあさおはようとつぶやいたら)

いつもと変わらない朝　おはようと呟いたら

(なにくわぬかおできょうがはじまる)

何食わぬ顔で今日がはじまる

(かわらなくていいかわることがこわい)

変わらなくていい　変わることが怖い

(それはなにかがおわることをいみするから)

それは何かが終わることを意味するから

(ずっとここにいよう)

ずっとここにいよう

(ずっといっしょにこのへやにいよう)

ずっと一緒にこの部屋にいよう

(えいえんということばしょうめいしてみせよう)

永遠という言葉証明してみせよう

(それがかなうならときみたちにかたりかけたぼくに)

それが叶うならと君たちに語りかけた僕に

(よびつけるこえがげんじつをおしえるふるえる)

呼びつける声が現実を教える震える

(このへやからいしゅうがすると)

「この部屋から異臭がする。」と

(へやからでてこいといわれた)

部屋から出てこいと言われた

(とっさにあわててとびだした)

咄嗟に慌てて飛び出した

(ばれたらまずいというちょっかん)

バレたらマズいという直感

(けつらくしたこころのしっかん)

欠落した心の疾患

(やればりぞうごんやばいぞうお)

やれ罵詈雑言　ヤバい憎悪

(ごめんなさいゆるしてください)

ごめんなさい許してください

(あんまりどならないでください)

あんまり怒鳴らないでください

(ごめんねまま)

ごめんねママ

(ふあんなよるになれることができないから)

不安な夜に慣れることができないから

(ぼくはまだあかいへやにきみといたいんだ)

僕はまだ赤い部屋に彼奴等といたいんだ

(うそつきにながれるちがどすぐろくてきたないなら)

嘘つきに流れる血がドス黒くて汚いなら

(ぼくはいまなにいろでしょうか)

僕は今何色でしょうか

(ぼくはいまなにいろでしょうか)

僕は今何色でしょうか

(へやからでられないとしったら)

部屋から出られないと知ったら

(きっとかんぐられるきがした)

きっと勘繰られる気がした

(ばれたらまずいというちょっかん)

バレたらマズいという直感

(けつらくしたこころのしっかん)

欠落した心の疾患

(やればりぞうごんやばいぞうお)

やれ罵詈雑言　ヤバい憎悪

(あなたがてがけたしっぱいさく)

貴女が手掛けた失敗作

(みかんせいなきみとぼく)

未完成な彼奴等とぼく

(ごめんねまま)

ごめんねママ

(ひとりのよるになれることができないから)

一人の夜に慣れることができないから

(ぼくはｍｕｒｄｅｒあかいへやにきみのいたいかざったまま)

僕は-murder-赤い部屋に彼奴等の遺体飾ったまま

(ふあんなよるにねむることができない)

不安な夜に眠ることができない

(ああぼくはまだいえないきずでむねがいたい)

嗚呼、僕はまだ癒えない傷で胸が痛い

(だから)

だから