洒落怖《一軒家タダであげます。を内見した話》
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問題文
(みなさんはこうべしきたくのいっけんやをむりょうでゆずります。)
みなさんは神戸市北区の一軒家を無料で譲ります。
(という2ちゃんねるのほらーをきいたことがあるだろうか?)
という2ちゃんねるのホラーを聞いた事があるだろうか?
(あやしいじょうけんのいっけんやをただでゆずりたい。)
怪しい条件の一軒家をタダで譲りたい。
(というないようのかきこみがされ、そのいようなないようからなかばでんせつになっているはなしだ。)
という内容の書き込みがされ、その異様な内容から半ば伝説になっている話だ。
(いぜん、ほらーかんけいのおふかいでこうべしきたくのいえそのものではないが、)
以前、ホラー関係のオフ会で神戸市北区の家そのものではないが、
(にたようなじょうけんのいえをじっさいにないけんしたことがある。)
似たような条件の家を実際に内見した事がある。
(というひとからはなしをきいたことがある。)
という人から話を聞いた事がある。
(そのひとは、しりあいからいわくつきのあきやをゆずりたいとはなしがまわってきたらしく、)
その人は、知り合いから曰く付きの空きやを譲りたいと話が回ってきたらしく、
(ないようをきいてみると、)
内容を聞いてみると、
(いえもとちもただでくれる)
・家も土地もタダでくれる
(じょうけんとしてほんとうにすむこと)
・条件として本当に住む事
(2、3にちいえをあけるていどならいいが、ちょうきでひとがいないじょうたいにはしないこと)
・2、3日家を空ける程度ならいいが、長期で人がいない状態にはしない事
(りふぉーむしてもいいが、にわにあるふるいいどいとぐちにはてをつけずのこしておくこと)
・リフォームしてもいいが、庭にある古い井戸緒には手を付けず残しておく事
(いどのおくのやまのほうからたまになにかきているけはいがするがむしすること)
・井戸の奥の山の方からたまに何か来ている気配がするが無視する事
(という、まさに2chのこうべしきたくのいっけんやとほとんどおなじないようだったそうだ。)
という、まさに2chの神戸市北区の一軒家とほとんど同じ内容だったそうだ。
(かれはしんれいやおかるとがすきだったので、あまりにあやしい。)
彼は心霊やオカルトが好きだったので、あまりに怪しい。
(というかこわすぎるないようにきょうみをもってないけんをしてみることにしたそうだ。)
というか怖すぎる内容に興味を持って内見をして見る事にしたそうだ。
(かれもすむばしょがただになるというのはたんじゅんにみりょくてきにかんじたそうで)
彼も住む場所がタダになるというのは単純に魅力的に感じたそうで
(「ほんとうにもんだいがなかったらもらっちゃおうかな~」)
「本当に問題が無かったら貰っちゃおうかな~」
(とすこしわくわくしたてんしょんでむかったそうだ。)
と少しワクワクしたテンションで向かったそうだ。
(そしてないけんとうじつ。)
そして内見当日。
(さすがにひとりではこわかったので、ゆうじんをさそってふたりでげんちにむかった。)
流石に一人では怖かったので、友人を誘って二人で現地に向かった。
(いえはすこしふるめだが、ひとがくらすにはじゅうぶんないっけんやだった。)
家は少し古めだが、人が暮らすには十分な一軒家だった。
(いえのまえでいんたーほんをおすと、いっしゅんのせいじゃくのあと)
家の前でインターホンを押すと、一瞬の静寂のあと
(「ぽっちゃん・・・」とおおきめのすいてきがおちるおとがきこえたそうだ。)
「ポッチャン・・・」と大き目の水滴が落ちる音が聞こえたそうだ。
(おたがいに「いま、なんかおとしたよな?」とはなしあううち)
お互いに「今、なんか音したよな?」と話し合ううち
(「はーい」とじょせいのこえがしてなかから50だいくらいのおばさんがでてきた。)
「はーい」と女性の声がして中から50代くらいのおばさんが出てきた。
(おたがいに「あ~どうもどうも」とあいさつをしつつなかにはいろうとすると、)
お互いに「あ~どうもどうも」と挨拶をしつつ中に入ろうとすると、
(げんかんのまんなかにせいざしてあたまをさげているおばあさんがいたそうだ。)
玄関の真ん中に正座して頭を下げているお婆さんがいたそうだ。
(めについたしゅんかん、すこしとまどったが、)
目についた瞬間、少し戸惑ったが、
(ふたりはかぞくのおばあさんがじぶんたちにしんしんとあたまをさげているとかんじ)
二人は家族のお婆さんが自分たちに深々と頭を下げていると感じ
(「ああ・・・!これはどうもどうも・・」ときょうしゅくしてあいさつをいいかけたしゅんかん)
「ああ・・・!これはどうもどうも・・」と恐縮して挨拶を言いかけた瞬間
((あ、これはふれてはいけないやつだ)とかんづいたそうだ。)
(あ、これは触れてはいけないやつだ)と感づいたそうだ。
(というのもやぬしのおばちゃんはげんかんのどまんなかにいるおばあさんにめもむけない。)
というのも家主のおばちゃんは玄関のど真ん中にいるお婆さんに目も向けない。
(まったくげんきゅうもしない、これはじぶんにしかみえていないものなのか?)
全く言及もしない、これは自分にしか見えていないものなのか?
(それともいとてきにむししている?どっちなんだ?)
それとも意図的に無視している?どっちなんだ?
(どちらにしてもいようすぎる、とかんじたとき)
どちらにしても異様すぎる、と感じた時
((これはだめだ。とにかくはやくことわらなければ))
(これはだめだ。とにかく早く断らなければ)
(というかんがえがあたまのなかにいっしゅんでひろまったそうだ。)
という考えが頭の中に一瞬で広まったそうだ。
(ゆうじんをみると、あきらかになにかをみてかたまっている。)
友人を見ると、明らかに何かを見て固まっている。
(ふたりはめをあわせると、むごんでめくばせした。)
二人は目を合わせると、無言で目配せした。
(そのごけのなかをみてまわったり、いどをみせてもらったりしたのだが、)
その後家の中を見て回ったり、井戸を見せてもらったりしたのだが、
((はやくかえりたい)(もうこれいじょうかかわりたくないし、しりたくない))
(早く帰りたい)(もうこれ以上関わりたくないし、知りたくない)
(がさきにきて、こころここにあらずのじょうたいでいえをみていたそうだ。)
が先に来て、心ここにあらずの状態で家を見ていたそうだ。
(しかもいえをみているあいだも、ずっとれいのおばあさんはげんかんのどまんなかにいて、)
しかも家を見ている間も、ずっと例のお婆さんは玄関のど真ん中にいて、
(せいざをしてあたまをさげたじょうたいでいたそうだ。)
正座をして頭を下げた状態でいたそうだ。
(ひととおりいえをあんないしてもらったあと、やぬしのおばちゃんに)
一通り家を案内してもらった後、家主のおばちゃんに
(「どうですか?すこしすわっておはなしでも・・・」)
「どうですか?少し座ってお話でも・・・」
(といわれたがていちょうにおことわりして、)
と言われたが丁重にお断りして、
(げんかんにいるおばあさんをさけつつにげるようにかえろうとした。)
玄関にいるお婆さんを避けつつ逃げる様に帰ろうとした。
(するとかえりぎわ、とをしめたときにまた)
すると帰り際、戸を閉めた時にまた
(「ぽっちゃん・・・」とはっきりすいてきがおちるおとがきこえたそうだ。)
「ポッチャン・・・」とはっきり水滴が落ちる音が聞こえたそうだ。
(ふたりはそのおとにあおざめむごんのまま、いそいでくるまにのり、)
二人はその音に青ざめ無言のまま、急いで車に乗り、
(にげるようにしゅっぱつしたのだという。)
逃げるように出発したのだという。
(しばらくふたりはだまったまましゃできろについていたのだが、)
暫く二人は黙ったまま車で帰路についていたのだが、
(はんぶんほどかえったところでようやく)
半分ほど帰ったところでようやく
(「なぁ・・・げんかんにおばあちゃんいたよな・・・?」)
「なぁ・・・玄関にお婆ちゃんいたよな・・・?」
(「なんにしてもやばすぎる。あんないえぜったいいらない」)
「なんにしてもヤバすぎる。あんな家絶対いらない」
(ようやくきょうふをことばにできたという。)
ようやく恐怖を言葉にできたという。
(そのあと、ほかにれいしょうのようなものはなかったものの、)
その後、他に霊障の様なものは無かったものの、
(とにかくこわかったたいけんだったそうだ。)
とにかく怖かった体験だったそうだ。
(あのいえがこうべしきたくのいっけんやとかかわりがあるのか、)
あの家が神戸市北区の一軒家と関わりがあるのか、
(たまたまこのひろいにほんで、ねっとでわだいになったはなしとじょうけんがにていただけなのか)
たまたまこの広い日本で、ネットで話題になった話と条件が似ていただけなのか
(「すごいたいけんですね、なにかかんけいあるんですかね?」)
「すごい体験ですね、なにか関係あるんですかね?」
(とぼくがきょうみしんしんでしつもんすると、はなしてくれたかれは)
と僕が興味津々で質問すると、話してくれた彼は
(「しらないし、もうたったいかかわりたくない」)
「知らないし、もう絶っ対関わりたくない」
(としゃべっていた。)
と喋っていた。