【洒落怖】ド根性世界樹
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問題文
(むかしとあるちほうとしのまんしょんにすんでたことがある。)
昔とある地方都市のマンションに住んでた事がある。
(どこんじょうだいこんってむかしあったじゃん?)
ド根性大根って昔あったじゃん?
(ああいうかんじで)
ああいう感じで
(すんでたまんしょんのかべから)
住んでたマンションの壁から
(けっこうなふとさのきがはえてたんだよ。)
結構な太さの樹が生えてたんだよ。
(ひるまはこどもたちがのぼってあそんでるんだけど、)
昼間は子供達が登って遊んでるんだけど、
(よるみるとまんしょんにてがはえてるみたいで)
夜観るとマンションに手が生えてるみたいで
(すごくぶきみだった。)
凄く不気味だった。
(いつのころからかこどもたちからは)
いつの頃からか子供達からは
(どこんじょうせかいじゅってよばれるようになっていた。)
ド根性世界樹って呼ばれる様になっていた。
(さんぽのときとかにめにつくが)
散歩の時とかに目に付くが
(えだにかってにぶらんこをせっちされてたり)
枝に勝手にブランコを設置されてたり
(ひみつきちがけんせつされてたりと)
秘密基地が建設されてたりと
(こどもたちのやりたいほうだいだった。)
子供達のやりたい放題だった。
(あるひこどもたちのこえが)
ある日子供達の声が
(よなかまでひびいていたことがあった。)
夜中まで響いていた事があった。
(いえにもかえらねぇでなにやってんだろうな?)
家にも帰らねぇで何やってんだろうな?
(っておもってへやのまどからのぞいてみたのよ。)
って思って部屋の窓から覗いてみたのよ。
(するとこどもたちがおおごえでさわぎながら)
すると子供達が大声で騒ぎながら
(きのまわりにあつまっていた。)
樹の回りに集まっていた。
(きにはだいじゃみたいなしたはんぶんのかたちをした)
樹には大蛇みたいな下半分の形をした
(まっしろなにんげんがきにまきついていた。)
真っ白な人間が樹に巻き付いていた。
(それをおとこのこがとりかこんで)
それを男の子が取り囲んで
(「すげーすげー」)
「すげーすげー」
(とさけびながら)
と叫びながら
(けーたいでしゃめとりまくってた。)
ケータイで写メ撮りまくってた。
(おんなのこたちはさけんだりないたりしていた。)
女の子達は叫んだり泣いたりしていた。
(こっちもおどろいて)
こっちも驚いて
(「なんだありゃ!」)
「なんだありゃ!」
(ってうえからさけんだんだ。)
って上から叫んだんだ。
(するとしろいだいじゃにんげんは)
すると白い大蛇人間は
(きのきょのなかにはいっていってしまった。)
樹の虚の中に入っていってしまった。
(おとこのこたちがぼうできょをつついてしばらくしらべていたが)
男の子達が棒で虚を突ついて暫く調べていたが
(こっちをむいて)
こっちを向いて
(「もういないみたいでーす、)
「もう居ないみたいでーす、
(なんかきえちゃいました!」)
なんか消えちゃいました!」
(といわれたので)
と言われたので
(「わかったからきょうはもういえへかえりなさい!」)
「分かったから今日はもう家へ帰りなさい!」
(といってかいさんさせた。)
と言って解散させた。
(よくじつのひるまにきのきょをしらべてみたが)
翌日の昼間に樹の虚を調べてみたが
(きょのなかにはちいさなほこらがはいっているだけだった。)
虚の中には小さな祠が入っているだけだった。
(きんじょのろうじんかいのひとにほこらについてきいたが)
近所の老人会の人に祠について聞いたが
(「そりゃいわおーぞさまのほこらだろう」)
「そりゃイワオーゾ様の祠だろう」
(とのことだった。)
との事だった。
(いわおーぞさまってなになんだろ?)
イワオーゾ様って何なんだろ?
(そうきいてみるとろうじんかいのひとは)
そう聞いてみると老人会の人は
(「むかしからつたわるこのへんのりゅうじんさまだ」)
「昔から伝わるこの辺の龍神様だ」
(とのことだった。)
との事だった。
(あのきはなんどばっさいしてもたてものをうえにたてても)
あの樹は何度伐採しても建物を上に建てても
(ふっかつしてはえてきてつゆのじきには)
復活して生えて来て梅雨の時期には
(さまざまなかいいをおこすのだそうだ。)
様々な怪異を起こすのだそうだ。
(あのひいらいこどもたちはあめのひにはあつまってきて)
あの日以来子供達は雨の日には集まって来て
(いみもなくへびみたいにきにへばりつくようになった。)
意味も無く蛇みたいに樹にへばり付く様になった。
(きこうのもくてきをきいても)
奇行の目的を聞いても
(「こうするとよくあめがふるでしょ?」)
「こうするとよく雨が降るでしょ?」
(とかいみふめいなことしかこたえなくなっていた。)
とか意味不明な事しか答えなくなっていた。
(ろうじんかいのひとたちは)
老人会の人達は
(「こりゃあことしののうかはほうさくだわ」)
「こりゃあ今年の農家は豊作だわ」
(というだけでべつになにもしなかった。)
と言うだけで別に何もしなかった。
(このきみょうなこうけいはひっこすまでずっとつづいた。)
この奇妙な光景は引っ越すまでずっと続いた。