悪党と善人【最終話】
順位 | 名前 | スコア | 称号 | 打鍵/秒 | 正誤率 | 時間(秒) | 打鍵数 | ミス | 問題 | 日付 |
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1 | どもしろです | 4241 | 国一番の善人 | 4.7 | 89.8% | 234.1 | 1119 | 126 | 27 | 2024/11/06 |
問題文
(あくとうはぜんにんをまいにちきょうかいにつれていきます。)
悪党は善人を毎日教会につれていきます。
(ふたりのてがはなれるよう、かみさまにおいのりします。)
二人の手が離れるよう、神様にお祈りします。
(ぜんにんがものをたべるようにいのります。)
善人がものを食べるように祈ります。
(かえりみちには、あくとうはうるさくいいます。)
帰り道には、悪党はうるさく言います。
(「かいしんしろ、さもないとくちにめしをつっこむぞ」)
「改心しろ、さもないと口に飯をつっこむぞ」
(「おまえがあくじをやめないかぎりなにもくわん」)
「お前が悪事をやめない限り何も食わん」
(ぜんにんのことばに、とうとうあくとうはなきはじめました。)
善人の言葉に、とうとう悪党は泣き始めました。
(「かんべんしてくれ」)
「勘弁してくれ」
(あくとうはろうじんからひったくったかねをみちになげすてました。)
悪党は老人からひったくった金を道に投げ捨てました。
(「ぬすみもしないでどうやってくっていくんだ」)
「盗みもしないでどうやって食っていくんだ」
(「おれといっしょにはたらけばいいさ」)
「俺と一緒に働けばいいさ」
(とうとうあくとうはぬすみをやめてはたらきました。)
とうとう悪党は盗みをやめて働きました。
(いちねんがたち、あくとうがしごとをすっかりおぼえたころ、ふたりのてはしぜんにはなれました。)
一年がたち、悪党が仕事をすっかり覚えた頃、二人の手は自然に離れました。
(ぜんにんはいいます。)
善人は言います。
(「いろいろあったが、おまえはなかなかいいやつだった。これからもいっしょにはたらこう」)
「色々あったが、お前はなかなかいい奴だった。これからも一緒に働こう」
(あくとうはいいます。)
悪党は言います。
(「いろいろあったが、おまえはなかなかおそろしいやつだった。もう、かんべんしてくれ!)
「色々あったが、お前はなかなか恐ろしい奴だった。もう、勘弁してくれ!
(おさらばだ」)
おさらばだ」
(ぜんにんがねむったあと、あくとうはたちさろうとします。)
善人が眠った後、悪党は立ち去ろうとします。
(さいごにぜんにんのかねをぬすんでやろうとかんがえました。)
最後に善人の金を盗んでやろうと考えました。
(しかし、あくとうがてをのばしたそのときです。)
しかし、悪党が手を伸ばしたその時です。
(ぜんにんはめをさましました。にっこりわらいます。)
善人は目を覚ましました。にっこり笑います。
(「かねがいるならもっていけ。たっしゃでな」)
「金がいるなら持っていけ。達者でな」
(そういって、またねむりこみました。)
そう言って、また眠り込みました。
(あくとうはひとばんじゅうぜんにんのねがおをみていました。)
悪党は一晩中善人の寝顔を見ていました。
(とうとうなにもぬすむことができませんでした。)
とうとう何も盗む事ができませんでした。
(これっきり、ぬすみをやめてしまったということです。)
これっきり、盗みをやめてしまったという事です。