悪党と善人【第2話】
順位 | 名前 | スコア | 称号 | 打鍵/秒 | 正誤率 | 時間(秒) | 打鍵数 | ミス | 問題 | 日付 |
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1 | どもしろです | 4878 | 国一番の善人 | 5.5 | 89.7% | 159.9 | 881 | 101 | 21 | 2024/11/06 |
2 | tomo | 3128 | 村一番の善人 | 3.1 | 97.9% | 275.2 | 879 | 18 | 21 | 2024/10/17 |
問題文
(「これではしょうばいあがったりだ」)
「これでは商売あがったりだ」
(こまったあくとうはだきょうすることにしました。)
困った悪党は妥協することにしました。
(けんかをやめて、こうていあんします。)
喧嘩をやめて、こう提案します。
(「こうたいでどちらかののぞみどおりうごくことにしよう。)
「交代でどちらかの望みどおり動くことにしよう。
(きょうは、おれがおまえのいうとおりにしよう。)
今日は、俺がお前の言うとおりにしよう。
(あしたは、おまえが、おれのいうとおりうごくんだ。いいだろう?」)
明日は、お前が、俺の言うとおり動くんだ。いいだろう?」
(しかし、ぜんにんはことわりました。)
しかし、善人は断りました。
(「おまえのいうなりになってぬすみをはたらくなんて、できないよ」)
「お前の言うなりになって盗みを働くなんて、できないよ」
(あくとうはぜんにんをせっとくしようとしましたが、ぜんにんのけっしんはかたく)
悪党は善人を説得しようとしましたが、善人の決心は固く
(なにをいってもみみをかしません。)
何を言っても耳を貸しません。
(けっきょく、ふたりはまたおおげんかです。)
結局、二人はまた大喧嘩です。
(ふたりはもういちど、おたがいのてをひきはなそうとしてみます。)
二人はもう一度、お互いの手を引き離そうとしてみます。
(しかし、それもむだでした。)
しかし、それも無駄でした。
(ふたりのてはかんぜんにくっついてしまって、どこまでがどちらのてなのか)
二人の手は完全にくっついてしまって、どこまでがどちらの手なのか
(もはやはっきりとはわからないほどとけあっているのでした。)
もはやはっきりとはわからないほど溶け合っているのでした。
(そればかりではありません。)
そればかりではありません。
(あくとうがけがをすると、ぜんにんがいたみをかんじます。)
悪党がけがをすると、善人が痛みを感じます。
(ぜんにんがかぜをひくと、あくとうもかぜをひくのです。)
善人がかぜをひくと、悪党もかぜをひくのです。
(まるでひとつのからだをふたりでつかっているようでした。)
まるで一つの体を二人で使っているようでした。
(ふたりはもはや、ふたごのようです。)
二人はもはや、ふたごのようです。
(しかし、ふたりにとって、これはふほんいそのものでした。)
しかし、二人にとって、これは不本意そのものでした。