すまきの話 -2-

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師匠シリーズ
以前cicciさんが更新してくださっていましたが、更新が止まってしまってしまったので、続きを代わりにアップさせていただきます。
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順位 名前 スコア 称号 打鍵/秒 正誤率 時間(秒) 打鍵数 ミス 問題 日付
1 berry 7646 7.7 98.6% 348.8 2705 38 59 2025/03/28
2 だったかもしれな 7641 7.8 97.6% 357.0 2794 66 59 2025/04/02
3 HAKU 7280 7.5 96.3% 363.0 2748 105 59 2025/03/29
4 Jyo 5114 B+ 5.2 97.6% 517.0 2708 64 59 2025/04/02

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問題文

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(「もうひとつ。もうひとつきいてくれよ。)

「もう一つ。もう一つ聞いてくれよ。

(せんねんまえからたってるどいつのこじょうのいせきにとうぞくだんがしんにゅうしたんだ。)

千年前から建ってるドイツの古城の遺跡に盗賊団が侵入したんだ。

(てわけしてたんさくしてると、もどってきたこぶんがいう。)

手分けして探索してると、戻ってきた子分が言う。

(「あやしげなとびらがあったんです、かぎがかかってやした」)

「怪しげな扉があったんです、カギが掛かってやした」

(「ばかやろう。むかしっから、かぎをかけるばしょにはだいじなものがあるって)

「バカ野郎。昔っから、カギを掛ける場所には大事なものがあるって

(そうばがきまってんだ。しぬきでこじあけてこい!」)

相場が決まってんだ。死ぬ気でこじ開けてこい!」

(とびあがってもういちどたんさくにむかったこぶんが、)

飛び上がってもう一度探索に向かった子分が、

(しばらくしててぶらでもどってくる。「といれでした」」)

しばらくして手ぶらで戻ってくる。「トイレでした」」

(「・・・・・うふ」)

「・・・・・うふ」

(「あ、わらった。わらったよ。ねえ。これほどいてよ」)

「あ、笑った。笑ったよ。ねえ。これほどいてよ」

(「・・・・・」)

「・・・・・」

(「むしすんなよ」)

「無視すんなよ」

(よおし、これでさんれんしょうだ。あるくさんもあんがいたいしたことないな。)

よおし、これで三連勝だ。歩くさんも案外たいしたことないな。

(「じつはさっきのこばなしのなかに、ひとつきみょうなぶぶんがある」)

「実はさっきの小話の中に、一つ奇妙な部分がある」

(すまきのこわいろがわずかにかわった。そちらをみもしないが、)

簀巻きの声色がわずかに変わった。そちらを見もしないが、

(ふをもつてがぴくりととまる。)

歩を持つ手がぴくりと止まる。

(「かぎをあけたらとびらのむこうはといれだったっておちだが、)

「カギを開けたら扉の向こうはトイレだったってオチだが、

(よくかんがえるとせんねんまえのしろのはいきょにあったといれなのに、)

良く考えると千年前の白の廃墟にあったトイレなのに、

(どうしてかぎがかかったままだったんだろうね」)

どうしてカギが掛かったままだったんだろうね」

(ささやくようなこえに、ぞくっとした。)

ささやくような声に、ゾクっとした。

など

(さいごにはいったひとはせんねんたってもまだでてきていないのだろうか。)

最後に入った人は千年経ってもまだ出てきていないのだろうか。

(うちからかぎをかけたままで。)

内からカギを掛けたままで。

(ほこりくさくじめじめしたいしづくりのしろが、いまにもめのまえにあらわれそうなおかんが)

埃くさくジメジメした石造りの城が、今にも目の前に現れそうな悪寒が

(めまいをともなってやってくる。)

眩暈を伴ってやってくる。

(せまいあぱーとのしつないのけしきがゆらゆらとかくはんされていくようだ。)

狭いアパートの室内の景色がゆらゆらと攪拌されていくようだ。

(しまった。じゅっちゅうにはまる。)

しまった。術中にはまる。

(そうおもってきんちょうした。)

そう思って緊張した。

(しかしつぎのしゅんかん、ぱりぱりというかわいたおとがきこえ、)

しかし次の瞬間、パリパリという乾いた音が聞こえ、

(げんじつかんがよみがえってくる。)

現実感が蘇ってくる。

(あるくさんがししょうのくちもとにぽてちをさしだして、)

歩くさんが師匠の口元にポテチを差し出して、

(まるでえさのようにたべさせていた。)

まるでエサのように食べさせていた。

(ごほうびか。でもほどかないんだ。)

ご褒美か。でもほどかないんだ。

(そのあとも「ほどけほどけ」「おかしくれ」とうるさいししょうを)

その後も「ほどけほどけ」「おかしくれ」とうるさい師匠を

(ほぼむししたままでおれたちはよふかしをした。)

ほぼ無視したままで俺たちは夜更かしをした。

(あんまりうるさいので、そろそろかんべんしてあげましょうかとていあんすると、)

あんまりうるさいので、そろそろ勘弁してあげましょうかと提案すると、

(あるくさんは「ほどくとしぬ」とだけぼそっといった。)

歩くさんは「ほどくと死ぬ」とだけボソっと言った。

(しぬのか。だったらほどけないな。しゅごがわからないのがこわすぎるけど。)

死ぬのか。だったらほどけないな。主語が分からないのが恐すぎるけど。

(あるくさんは、そういっていいのかわからないが、よちのうりょくのようなものを)

歩くさんは、そう言っていいのか分からないが、予知能力のようなものを

(もっている。さいしょはかんがするどいひとだとおもっていただだけだったが、)

持っている。最初はカンが鋭い人だと思っていただだけだったが、

(やがてそれがありえないせいどをもっていることがわかってこわくなった。)

やがてそれがありえない精度を持っていることが分かって恐くなった。

(かのじょはよちむのようなものをみる。)

彼女は予知夢のようなものを見る。

(そしておきたときにはそれをわすれている。あるとき、ふいにそれをおもいだす。)

そして起きた時にはそれを忘れている。ある時、ふいにそれを思い出す。

(これからおこることをおもいだすのだ。それがけいくとなって、)

これから起こることを思い出すのだ。それが警句となって、

(しゅういにいるおれたちもききをだっするということがなんどかあった。)

周囲にいる俺たちも危機を脱するということが何度かあった。

(そのかのじょのことばはときに、ひじょうにおもくなる。「ほどくとしぬ」といわれたら、)

その彼女の言葉は時に、非常に重くなる。「ほどくと死ぬ」と言われたら、

(なんとしてもほどくわけにはいかない。)

なんとしてもほどくわけにはいかない。

(それがじょうだんなのか、けいこくなのかまったくわからなかったとしてもだ。)

それが冗談なのか、警告なのか全くわからなかったとしてもだ。

(もじもじとぜんどううんどうをくりかえすししょうをみながら、)

モジモジと蠕動運動を繰り返す師匠を見ながら、

(ふだんこばかにされているうらみをこめてぞんぶんにこーらをあおった。うますぎる!)

普段小馬鹿にされている恨みをこめて存分にコーラをあおった。旨すぎる!

(にほんめのこーらにてをかけたとき、きゅうにへやのなかに)

二本目のコーラに手を掛けた時、急に部屋の中に

(めざましどけいのおとがひびきわたった。)

目覚まし時計の音が響き渡った。

(どきっとしたが、すぐにあるくさんがすいっちをきり、とけいはちんもくする。)

ドキッとしたが、すぐに歩くさんがスイッチを切り、時計は沈黙する。

(はりをみるとうしみつどき、どうしてこんなじかんにめざましをかけてるんだこのひとは。)

針を見ると丑三つ時、どうしてこんな時間に目覚ましを掛けてるんだこの人は。

(さいきんよくしんやはいかいをしているらしいというのはしっていたが、)

最近よく深夜徘徊をしているらしいというのは知っていたが、

(めざましでおきてまですることなのか。)

目覚ましで起きてまですることなのか。

(「ようじがあるんです」)

「ようじがあるんです」

(とししょうがあわれをさそうくちょうでうったえたが、あるくさんに「どんなごようじ?」)

と師匠が哀れを誘う口調で訴えたが、歩くさんに「どんなご用事?」

(ととわれてうまくこたえられずに「とにかくほどいてください」)

と問われて上手く答えられずに「とにかくほどいてください」

(とこんがんしたが、あえなくきゃっかされた。)

と懇願したが、あえなく却下された。

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