デジタル写経 宮沢賢治編 農民芸術概論綱要3

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国民的詩人 宮沢賢治さんの不朽の名作 農民芸術概論綱要
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問題文
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(のうみんげいじゅつのほんしつ)
農民芸術の本質
(なにがわれらのげいじゅつのしんぞうをなすものであろうか)
なにが我らの芸術の心臓をなすものであるか
(もとよりのうみんげいじゅつもびをほんしつとするであろう)
もとより農民芸術も美を本質とするであろう
(われらはあらたなびをつくる)
われらは新たな美を創る
(びがくはたえずいどうする)
美学は絶えず移動する
(びのかたさへめっするまでに)
美の語さへ滅するまでに
(それははてなくひろがるであろう)
それは果なく拡がるであらう
(きろとじゃろとをわれらはいましめばならぬ)
岐路と蛇路とをわれらは警めねばならぬ
(のうみんげいじゅつとは)
農民芸術とは
(うちゅうかんじょうの)
宇宙感情の
(ち ひと こせい とつうずるぐたいてきなひょうげんである)
地 人 個性 と通ずる具体的なる表現である
(そはちょっかんとじょうちょとのないけいけんをそざいとしたる)
そは直観と情緒との内経験を素材としたる
(むいしきあるいはゆういのそうぞうである)
無意識或は有意の創造である
(そはつねにじっせいかつをこうていし)
そは常に実生活を肯定し
(これをいっそうしんかしたかくせんとする)
これを一層深化し高くせんとする
(そはじんせいとしぜんとをふだんのげいじゅつしゃしんとし)
そは人生と自然とを不断の芸術写真とし
(つきることなきしかとし)
尽くることなき詩歌とし
(きょだいなえんげきぶようとしてかんしょうきょうじゅすることをおしえる)
巨大な演劇舞踊として観照享受することを教へる