十三番目のハスキング

(ふらふらただよってます)

ふらふら　漂ってます

(ふらちなこえのあまいゆうわく)

不埒な声の　甘い誘惑

(まだみぬほんとうのきょうふは)

未だ　見ぬ　本当の恐怖は

(あなたなんてみていない)

あなたなんて見ていない

(ぞうきめぐるとびらえにだまされ)

臓器巡る　扉絵に騙され

(ぐさんおちむしゃのかたにゆちゃくした)

愚算　落武者の肩に癒着した

(せみなきごえはもはや)

蝉　鳴きごえはもはや

(きごうをなくした)

記号をなくした

(きまぐれなひびがあいじょうをしなせた)

【気まぐれな日々】/ga -愛情を死なせた-

(さけびだすばかはまだみない)

・叫び出す＝馬鹿　/ha ・未だ見ない

(まざりあうかげはひかりをのこして)

【混ざり合う-陰】/ha （陽）-hikari- /wo 残して

(くだらないぼくらはまたゆがんだみたいだ)

【くだらない僕等/ha】また、　歪んだみたいだ

(とびだしたしょうねん)

飛び出した少年

(あのこあのまりー)

あのこアノマリー

(あすとらいあのなぐさめのどうぐ)

アストライアの慰めの道具

(さめてしまったかれのからだのあざ)

覚めてしまった　彼の身体の痣

(りょうきてきなさそりのしっぽのわな)

猟奇的　な、蠍の尻尾の罠

(うちまけたさんびきのとおぼえ)

打ち負けた　三匹の遠吠え

(くいうちつけはじめて)

悔い　打ち付け始めて

(くらやみにまどろんだ)

暗闇にまどろんだ

(りこてきなどうきといわれるがままに)

【利己的な動機】 -と- （言われるがままに）

(ひかりはどこにもみえなくて)

【陽】-hikari- /ha　何処にも見えなくて

(すばらしいあなたはさきにいなくなり)

【素晴らしいあなた】＝先にいなくなり

(みとめないぼくらはまたうごきはじめた)

認めない僕等はまた　動きはじめた

(せいぞんせんりゃくちりょくたらし)

生存戦略　知力垂らし

(むにきすはせんねんのつきひ)

無に帰すは千年の月日

(よごれちまったりょうてはきりすてず)

汚れちまった両手は切り捨てず

(たいせつにかかえなさい)

大切に抱えなさい

(よごれちまったこころはのこさず)

汚れちまった心は残さず

(ふかいあいでつつみこみなさい)

深い愛で包み込みなさい

(あいについてかたるべからず)

愛について　語るべからず

(きょうみないけどあすはみますから)

興味ないけど　明日は見ますから

(しりめつれつあなたのかわ)

支離滅裂　あなたの皮

(たいせつにはがしてみてあげる)

大切に剝がして見てあげる

(はろーわたしはだれのこなの)

ハロー　私は誰の子なの？

(あかいはだにとりのはね)

赤い肌に鳥の羽

(そだったまちのなはじごくのさんちょうめ)

育った街の名は　地獄の三丁目

(きまぐれなひびが)

【気まぐれな日々】-が-

(ころしたあいには)

【殺】-した　愛　には

(なにもできなくてごめんね)

何もできなくてごめんね

(ゆうべのざんぞうがきけいなあくせすを)

昨夜の残像が　奇形なアクセスを

(たちきるときのゆうきはだれにもみせないで)

断ち切る時の勇気は　誰にも見せないで