カゲロウプロジェクト
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問題文
(これは、8がつ14にちと8がつ15にちのものがたり。)
これは、8月14日と8月15日の物語。
(やけにうるさいせみのこえとたちゆらめくかげろう。)
やけに煩い蝉の声と立ち揺らめくカゲロウ。
(あおくすんだそら。)
青く澄んだ空。
(からだがとけだしてしまいそうにあついきおん。)
体が溶け出してしまいそうに暑い気温。
(そんななんのかわりもない、ごくありふれたまなつのひのことだった。)
そんな何の変りもない、ごくありふれた真夏の日のことだった。
(8がつ14にち。ひきこもりだったせいねん.しんたろーは)
8月14日。引きこもりだった青年.シンタローは
(よきせぬぱそこんのこしょうによって、2ねんぶりにかいもののためがいしゅつする。)
予期せぬパソコンの故障によって、2年ぶりに買い物のため外出する。
(ぱそこんにいすわっていたでんしのびしょうじょ.えねをけいたいたんまつにいれ、)
パソコンに居すわっていた電子の美少女.エネを携帯端末に入れ、
(めざすのはきんじょのでぱーとだ。)
目指すのは近所のデパートだ。
(おなじころ、しんたろーのいもうとでにんきあいどるのももは)
同じ頃、シンタローの妹で人気アイドルのモモは
(めずらしくしごとをなげだしてまちなかをあるいていた。)
珍しく仕事を投げ出して街中を歩いていた。
(そのご、きど、かの、まりーというめかくしだんのめんばーとであい)
その後、キド、カノ、マリーというメカクシ団のメンバーと出会い
(なぜかめかくしだんのいちいんとなってしまう。)
なぜかメカクシ団の一員となってしまう。
(ぐうぜんときみょうなであい。)
偶然と奇妙な出会い。
(それは、どうじつでぱーとでおこったあるじけんをちゅうしんにからみあい、)
それは、同日デパートで起こったある事件を中心に絡み合い、
(なんのかわりもないはずだったいちにちがぬりかわっていく。)
何の変りもないはずだった一日が塗り変わっていく。
(そして8がつ15にち。)
そして8月15日。
(しんたろーたちは、こうつうじこのげんばで、あるしょうねんとせいねんのすがたをもくげきする。)
シンタロー達は、交通事故の現場で、ある少年と青年の姿を目撃する。
(ごご5じ。きたくのあいずのさいれんがまちになりひびくなか)
午後5時。帰宅の合図のサイレンが街に鳴り響く中
(しょうねんしょうじょのながいながい1にちがはじまる)
少年少女の長い長い1日が始まる―――
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