もういいかい -5-

cicciさんのアカウント
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順位 | 名前 | スコア | 称号 | 打鍵/秒 | 正誤率 | 時間(秒) | 打鍵数 | ミス | 問題 | 日付 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | berry | 8221 | 神 | 8.3 | 98.8% | 327.2 | 2723 | 33 | 60 | 2025/08/26 |
2 | だったかもしれな | 7333 | 光 | 7.5 | 96.9% | 370.2 | 2803 | 88 | 60 | 2025/09/02 |
3 | HAKU | 7292 | 光 | 7.6 | 96.0% | 363.5 | 2764 | 113 | 60 | 2025/08/28 |
4 | Jyo | 5940 | A+ | 6.0 | 98.0% | 449.8 | 2727 | 55 | 60 | 2025/08/27 |
5 | mipo | 5204 | B+ | 5.3 | 96.5% | 509.9 | 2753 | 99 | 60 | 2025/08/30 |
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問題文
(「なんのさわぎです」)
「なんの騒ぎです」
(きんじょのひとだろうか。ごじゅうねんぱいのやせただんせいがきんちょうしたようなおももちで)
近所の人だろうか。五十年配の痩せた男性が緊張したような面持ちで
(やってきた。うしろにはそのおくさんらしいじょせい。)
やってきた。後ろにはその奥さんらしい女性。
(「ええと・・・・・」)
「ええと・・・・・」
(かまたさんがどうせつめいしたものかまよっていると、かまわずししょうは)
鎌田さんがどう説明したものか迷っていると、かまわず師匠は
(そのやせたおとこにむかって「このしたにじょうかそうはありますか?」ときいた。)
その痩せた男に向かって「この下に浄化槽はありますか?」と訊いた。
(おとこはけげんなかおをしながらも「ないよ」とそくとうした。)
男は怪訝な顔をしながらも「ないよ」と即答した。
(「いまはげすいがとおったから」とつづける。)
「今は下水が通ったから」と続ける。
(「とおるまえ?」)
「通る前?」
(すこしおもいだすようなひょうじょうをうかべたあと、おとこはおもてのほうをゆびさした。)
少し思い出すような表情を浮かべた後、男は表の方を指差した。
(「じょうかそうはあったけど、げんかんのよこだな」)
「浄化槽はあったけど、玄関の横だな」
(そういえばといれはげんかんからはいってすぐひだりてにあった。)
そう言えばトイレは玄関から入ってすぐ左手にあった。
(じょうかそうはそのおもてがわにうまっていたのだろう。)
浄化槽はその表側に埋まっていたのだろう。
(ししょうはかんがえこむ。)
師匠は考え込む。
(ぶつぶつとなにかつぶやいている。)
ぶつぶつとなにか呟いている。
(いつのまにかおとこのおくさんらしいじょせいがきえている。)
いつの間にか男の奥さんらしい女性が消えている。
(かまたさんにむかってなにかじぇすちゃーをしていたのでよかんはあったが、)
鎌田さんに向かってなにかジェスチャーをしていたので予感はあったが、
(しばらくするとすうにんのあしおとがきこえてきた。)
しばらくすると数人の足音が聞こえてきた。
(「このひとがれいのうしゃ?」)
「この人が霊能者?」
(そんなぶえんりょなこえがかかった。こぶとりのおばさんがきょうみしんしんというかんじに)
そんな無遠慮な声が掛かった。小太りのおばさんが興味津々という感じに
(ちかよってくる。)
近寄ってくる。
(どうやらふじんかいちょうのかまたさんがどくだんで)
どうやら婦人会長の鎌田さんが独断で
(こっそりちょうさじむしょにいらいしたというわけでもないようだ。)
こっそり調査事務所に依頼したというわけでもないようだ。
(ししょうはろこつにいやなかおをして、)
師匠は露骨に嫌な顔をして、
(それでもふえたじもとのひとびとにむかってふたたびといかけた。)
それでも増えた地元の人々に向かって再び問いかけた。
(「このしゅうかいじょのたてかえはいつのはなしですか?」)
「この集会所の建て替えはいつの話ですか?」
(かまたさんにもきいたしつもんだ。)
鎌田さんにも訊いた質問だ。
(なんにんかがかおをみあわせ、ことしだいがくそつぎょうのなんとかくんが)
何人かが顔を見合わせ、今年大学卒業のナントカ君が
(うまれたころだというじょうほうから、「にじゅうにねんまえ」というけつろんがでた。)
生まれた頃だという情報から、「二十二年前」という結論が出た。
(「そのたてかえのまえから、きもちのわるいこえにかんするうわさがありましたか」)
「その建て替えの前から、気持ちの悪い声に関する噂がありましたか」
(ざわざわする。)
ざわざわする。
(きみわるそうに、そのなかのひとりが「あったとおもう」といった。)
気味悪そうに、その中の一人が「あったと思う」と言った。
(たてかえのまえからあった?)
建て替えの前からあった?
(ではいまのしゅうかいじょのこうぞうにこだわってはいけないということか。)
では今の集会所の構造にこだわってはいけないということか。
(「ではたてかえまえに、じょうかそうはどこにありましたか」というししょうの)
「では建て替え前に、浄化槽はどこにありましたか」という師匠の
(といかけにはすぐにへんとうがあった。)
問い掛けにはすぐに返答があった。
(「といれのいちはかわってないから、おなじげんかんのよこ」)
「トイレの位置は変わってないから、同じ玄関の横」
(「だったら、そのさらにまえでもいいですから、)
「だったら、そのさらに前でもいいですから、
(とにかくこのちかになにかうまるようなこころあたりはありませんか」)
とにかくこの地下になにか埋まるような心当たりはありませんか」
(ざわざわとそうだんにはいる。)
ざわざわと相談に入る。
(いつのまにかまたひとがふえてきている。)
いつの間にかまた人が増えてきている。
(こどものすがたがひょうのほうにみえたが、すぐにははおやらしいじょせいにひっぱっていかれた。)
子供の姿が表の方に見えたが、すぐに母親らしい女性に引っ張って行かれた。
(なんだかおおごとになってきたな。)
なんだか大ごとになってきたな。
(ぼくはししょうのうしろにひかえたまま、こまったようなこうふんしてきたような)
僕は師匠の後ろに控えたまま、困ったような興奮してきたような
(ふくざつなきもちでじたいをみまもっていた。)
複雑な気持ちで事態を見守っていた。
(なんどかのやりとりのけっか、すうじゅうねんまえにこのしゅうかいじょができるまえには、)
何度かのやりとりの結果、数十年前にこの集会所が出来る前には、
(このしきちはきんじょのこうむてんのしざいおきばにつかわれていたということがわかった。)
この敷地は近所の工務店の資材置き場に使われていたということが分かった。
(そのころ、こうむてんをてつだっていたというしょろうのだんせいがたまたまそのなかにいて、)
その頃、工務店を手伝っていたという初老の男性がたまたまその中にいて、
(「ちかになにかうめるようなことはなかったとおもう」といった。)
「地下になにか埋めるようなことはなかったと思う」と言った。
(じっちょくそうなものいいではっきりそうつげられると、なんだかもうてづまりな)
実直そうな物言いではっきりそう告げられると、なんだかもう手詰まりな
(かんじがしてしまったが、つぎのししょうのといかけでくうきがいっぺんした。)
感じがしてしまったが、次の師匠の問いかけで空気が一変した。
(「そのしざいおきばのころに、きもちのわるいこえのうわさはありませんでしたか」)
「その資材置き場の頃に、気持ちの悪い声の噂はありませんでしたか」
(しょろうのだんしえは、めをむいておどろきのひょうじょうをうかべた。)
初老の男子絵は、目を剥いて驚きの表情を浮かべた。
(そしていま、じゅうようなじじつにきづいたようにぜっくした。)
そして今、重要な事実に気づいたように絶句した。
(「・・・・・あった」)
「・・・・・あった」
(ええっ?としゅういからもおどろきのこえがあがる。)
ええっ?と周囲からも驚きの声が上がる。
(「いや、いわれておもいだしただが、たしかにあった。そうだ。)
「いや、言われて思い出しただが、確かにあった。そうだ。
(よしみつさんもきいたといってこわがってた」)
ヨシミツさんも聞いたと言って怖がってた」
(ほんにんもいまのうわさをわかきひのたいけんだんがむすびつくことにはじめておもいいたったようで、)
本人も今の噂を若き日の体験談が結びつくことにはじめて思い至ったようで、
(ほほがこうちょうしていた。)
頬が紅潮していた。