デス・デイ・パーティ -3-

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師匠シリーズ
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問題文

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(「はい、じゃあ、かみとえんぴつをしきゅうします。がんばってね」)

「はい、じゃあ、紙とえんぴつを支給します。頑張ってね」

(くばられたものをながめながら、)

配られたものを眺めながら、

(ごにんは「やるしかないのか」というかおになっていた。)

五人は「やるしかないのか」という顔になっていた。

(「うらむわよcoloちゃん」というみかっちさんのことばに、)

「恨むわよcoloちゃん」というみかっちさんの言葉に、

(「すりるがあったほうがたのしいでしょう」というのうてんきなこたえがかえる。)

「スリルがあった方が楽しいでしょう」という能天気な答えが返る。

(そしてげーむがはじまった。)

そしてゲームが始まった。

(とりあえず、むげんにつづくというぶぶんにまどわされてはいけない。)

とりあえず、無限に続くという部分に惑わされてはいけない。

(しきをかみにかきだしてからそうかんがえる。たんじゅんかするのだ。)

式を紙に書き出してからそう考える。単純化するのだ。

(こうこうじだい、すうがくのせいせきはひどかったが、ここはおれとみかっちさんの)

高校時代、数学の成績は酷かったが、ここは俺とみかっちさんの

(げんえきだいがくせいこんびががんばるしかない。)

現役大学生コンビが頑張るしかない。

(そうおもってみかっちさんをみると、さわださんとふたりで「さいごがぷらす1で)

そう思ってみかっちさんを見ると、沢田さんと二人で「最後がプラス1で

(おわるのかまいなす1でおわるのか」というろんそうをしている。)

終わるのかマイナス1で終わるのか」という論争をしている。

(いや、おわらないから。)

いや、終わらないから。

(みかっちさんをみかぎったおれはひとりでやるしかないときあいをいれた。)

みかっちさんを見限った俺は一人でやるしかないと気合を入れた。

(やましたさんもいちおうかみにむかっているが、あまりじしんがなさそうだ。)

山下さんも一応紙に向かっているが、あまり自信がなさそうだ。

(きょうすけさんははじめからやるきがなく、)

京介さんは初めからやる気がなく、

(たばこをすいにべらんだにでていってしまった。)

煙草を吸いにベランダに出ていってしまった。

(とりあえずおれはしきをかっこでくくり、たんじゅんかすることにした。)

とりあえず俺は式を括弧で括り、単純化することにした。

(そうするとひとつめのこたえはすぐにみつかった。)

そうすると一つ目の答えはすぐに見つかった。

(x=(1-1)+(1-1)+(1-1)+(1-1)+(1-1)+)

X=(1-1)+(1-1)+(1-1)+(1-1)+(1-1)+

など

((1-1)+(1-1)+・・・・・)

(1-1)+(1-1)+・・・・・

(x=0+0+0+0+0+0+0+・・・・・)

X=0+0+0+0+0+0+0+・・・・・

(ぜろをえいえんにたしつづけるわけだから、xは0だ。まずひとつ。)

ゼロを永遠に足し続けるわけだから、Xは0だ。まず一つ。

(つぎはすこしむずかしかった。あれこれいじってみて、ようやくそれらしいかたちになった。)

次は少し難しかった。あれこれいじってみて、ようやくそれらしい形になった。

(x=1-(1-1+1-1+1-1+1-1+1-1+1-1+・・・・・・))

X=1-(1-1+1-1+1-1+1-1+1-1+1-1+・・・・・)

(x=1-((1-1)+(1-1)+(1-1)+(1-1)+()

X=1-((1-1)+(1-1)+(1-1)+(1-1)+(

(1-1)+(1-1)+(1-1)+・・・・・)))

1-1)+(1-1)+(1-1)+・・・・・))

(えいえんのすうしきのさいごをかっこでとじるのがすこしきになったが、たぶんこれがせいかいだ。)

永遠の数式の最後を括弧で閉じるのが少し気になったが、多分これが正解だ。

(だいかっこのなかがひとつめとおなじかたちになったので、あとはかんたん。)

大括弧の中が一つめと同じ形になったので、あとは簡単。

(x=1-(0+0+0+0+0+0+0+・・・・・))

X=1-(0+0+0+0+0+0+0+・・・・・)

(x=1-0)

X=1-0

(こたえはx=1。これでふたつめだ。)

答えはX=1。これで二つめだ。

(とんとんとふたつめまでたどりついたのであんがいかんたんじゃないかとあんどしたのだが、)

とんとんと二つめまで辿り着いたので案外簡単じゃないかと安堵したのだが、

(ここからがなんもんだった。)

ここからが難問だった。

(どういじっても、どうかっこでくくってもひとつめかふたつめのかたちにあしゅにしかならず、)

どういじっても、どう括弧で括っても一つめか二つめの形に亜種にしかならず、

(けっきょく0か1かというこたえになってしまうのだ。)

結局0か1かという答えになってしまうのだ。

(あたまがこんがらがってきたおれは、)

頭がこんがらがってきた俺は、

(これまでのぱたーんをみんなにみせてかくにんしてもらった。)

これまでのパターンをみんなに見せて確認してもらった。

(「おい、しょうねん。すごいじゃん。さすががくせい」とみかっちさんがほめてくれたが、)

「おい、少年。すごいじゃん。さすが学生」とみかっちさんが褒めてくれたが、

(あなたおれとおなじだいがくでしょう。)

あなた俺と同じ大学でしょう。

(それにやってみておもったが、これはすうがくというよりぱずるだ。)

それにやってみて思ったが、これは数学というよりパズルだ。

(きょうすけさんがもどってきてから、おれはぜんいんにどういをえてだいひょうとして)

京介さんが戻ってきてから、俺は全員に同意を得て代表として

(とりあえずここまでのこたえはcoloさんにつげた。)

とりあえずここまでの答えはcoloさんに告げた。

(「0と1ね。せいかい!あとひとつ」)

「0と1ね。正解!あと一つ」

(「なにかひんとはないですか」とたのんでみたが、「ない」とじつにつれない。)

「なにかヒントはないですか」と頼んでみたが、「ない」と実につれない。

(しかたがないので、ぜんいんでちえをよせあい、いろいろかんがえてみる。)

仕方がないので、全員で知恵を寄せ合い、いろいろ考えてみる。

(しかしかっこでのくくりかたなんてそれほどおおくのぱたーんはなく、)

しかし括弧での括り方なんてそれほど多くのパターンはなく、

(にたようなかたちになるばかりで、どうあがいても0か1になるのだった。)

似たような形になるばかりで、どうあがいても0か1になるのだった。

(「はっそうのてんかんがひつよう」とせんげんして、みかっちさんがかきだしたしきも)

「発想の転換が必要」と宣言して、みかっちさんが書き出した式も

(けっきょくなにもかわらなかったし、)

結局なにも変わらなかったし、

(「たふたつが0と1なんだから、そのぜんごじゃないか」ということで、)

「他二つが0と1なんだから、その前後じゃないか」ということで、

(「2かまいなす1」というこたえがちょっかんはのあいだでしゅりゅうになったりしたが、)

「2かマイナス1」という答えが直感派の間で主流になったりしたが、

(うらづけがとれないためgoさいんがでないのであった。)

裏付けが取れないためGOサインが出ないのであった。

(はっそうのてんかんがひつようだ。そのことばをじゅっかいくらいきいたが、)

発想の転換が必要だ。その言葉を十回くらい聞いたが、

(なんのたしにもならなかった。)

なんの足しにもならなかった。

(かいたかみがさんらんし、げざいのきょうふとたたかいながら、)

書いた紙が散乱し、下剤の恐怖と闘いながら、

(さつばつとしたくうきをすってはいておれたちはかんがえつづけた。)

殺伐とした空気を吸って吐いて俺たちは考え続けた。

(ふとかおをあげるとcoloさんがいすにすわったままたいくつそうに)

ふと顔を上げるとcoloさんが椅子に座ったまま退屈そうに

(あしをぶらぶらしている。まずいな。そろそろこたえないと。)

足をぶらぶらしている。まずいな。そろそろ答えないと。

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