目覚め -3-(完)
師匠シリーズ
以前cicciさんが更新してくださっていましたが、更新が止まってしまってしまったので、続きを代わりにアップさせていただきます。
cicciさんのアカウント
https://typing.twi1.me/profile/userId/130158
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| 順位 | 名前 | スコア | 称号 | 打鍵/秒 | 正誤率 | 時間(秒) | 打鍵数 | ミス | 問題 | 日付 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | subaru | 8444 | 神 | 8.5 | 98.2% | 130.5 | 1122 | 20 | 24 | 2026/02/20 |
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問題文
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(にわをおうだんするいしだたみのすじ。それをかこむせのひくいしばふ。そのむこうにげんかんのもん。)
庭を横断する石畳の筋。それを囲む背の低い芝生。その向こうに玄関の門。
(だれかいる。)
誰かいる。
(つめたくたかまるこどうをききながら、がらすにかおをちかづける。)
冷たく高まる鼓動を聞きながら、ガラスに顔を近づける。
(つめたいくうきがほおをなでた。)
冷たい空気が頬を撫でた。
(もんのいしだたみのまえにたったまま、ちゃいむをならすでもなく、)
門の石畳の前に立ったまま、チャイムを鳴らすでもなく、
(にわにはいりこもうとするでもなく、そのだれかはみうごきひとつしない。)
庭に入り込もうとするでもなく、その誰かは身動き一つしない。
(「よなかにきゅうにめがさめるのは、いえのそとにだれかがたずねてきているからだよ」)
「夜中に急に目が覚めるのは、家の外に誰かが訪ねてきているからだよ」
(・・・・・)
・・・・・
(いちどもそとをのぞいたことはなかった。)
一度も外を覗いたことはなかった。
(ほんとうはそのたびごと、こんなふうにだれかがそとにたっていたのだろうか。)
本当はその度ごと、こんな風に誰かが外に立っていたのだろうか。
(はくいきがつめたい。からだじゅうがおかんにふるえている。)
吐く息が冷たい。身体中が悪寒に震えている。
(くものきれまがかわったのか、いっしゅん、)
雲の切れ間が変わったのか、一瞬、
(そのだれかのかおをさえざえとしたげっこうがうかびあがらせた。)
その誰かの顔を冴えざえとした月光が浮かび上がらせた。
(うつろなかお。おとこ。みおぼえはないが、なぜかなつかしい。)
虚ろな顔。男。見覚えはないが、なぜか懐かしい。
(そういえばしょうがっこうのどうきゅうせいに、にたかおのこがいたようなきがする。)
そういえば小学校の同級生に、似た顔の子がいたような気がする。
(おおきくなればこんなかおだろうか。)
大きくなればこんな顔だろうか。
(おとこはつきのひかりにおびえたようにかおをゆっくりとさゆうにふる。)
男は月の光に怯えたように顔をゆっくりと左右に振る。
(そしてうしろをむくとかたをおとしてあゆみさっていった。やみのなかへ。)
そして後ろを向くと肩を落として歩み去って行った。闇の中へ。
(きえいるように。ちかくのもりにすむやまばとの、ほうほう、というこえがきこえる。)
消え入るように。近くの森に住む山鳩の、ほうほう、という声が聞こえる。
(じぶんがねむってさえいれば、そしてねどこからでさえしなければ、)
自分が眠ってさえいれば、そして寝床から出さえしなければ、
など
(だれもしらなかったはずのこうけいが、そうしておわった。)
誰も知らなかったはずの光景が、そうして終わった。
(かーてんをもどし、まどぎわをはなれてもういちどふとんにむかう。)
カーテンを戻し、窓際を離れてもう一度布団に向かう。
(しらなくていいことは、しらずにいよう。)
知らなくていいことは、知らずにいよう。
(そうおもった。)
そう思った。