タカラバコ

(うつろにそらみた)

空ろに　空見た

(きみはまだおぼえてるかな)

君はまだ　覚えてるかな

(みすごしたきせつもふたしかなかんじょうで)

見過ごした季節も　不確かな感情で

(こころのすみっこでもかけらになれたなら)

心の隅っこでも　欠片になれたなら

(きみのあのえがおがあるべきばしょにあるといいな)

君のあの笑顔が　あるべき場所にあるといいな

(このじかんがすぎてゆくなら)

この時間が　過ぎてゆくなら

(きみとともにいられたのなら)

君と共に　いられたのなら

(みたことのないせかいみられるようなきがしていつか)

見たことのない世界　見られるような気がして　いつか

(このことばもつたわるのならそらへおちてしまわぬように)

この言葉も　伝わるのなら　空へ落ちて　しまわぬように

(どこかのうらにのこしたおもいでも)

何処かの裏に残した思い出も

(たからばこにしまって)

宝箱にしまって

(ゆうぐれそらみた)

夕暮　空見た

(いまはもうのぞまないゆめ)

今はもう　望まない夢

(かわってくかんかくもおいてかないように)

変わってく感覚も　置いてかないように

(まだみぬふあんならばたちどまればいいの)

未だ見ぬ不安ならば　立ち止まればいいの

(きみのそのこころがあるべきばしょにあればいいよ)

君のその心が　あるべき場所に　あればいいよ

(こえつないでねがいとどいて)

声繋いで　願い届いて

(へたくそでもすこしずつでも)

へたくそでも　少しずつでも

(えがいたおもいもあすもひとつになるとしんじていつか)

描いた想いも　明日も　ひとつになると信じて　いつか

(そのことばもきっととどくよそらにとけてわすれぬように)

その言葉も　きっと届くよ　空にとけて　忘れぬように

(おもいだすこえもいろもあせないように)

思い出す　声も　色も　褪せないように

(たからばこにしまって)

宝箱にしまって

(ひとりぼっちにしてほしいぼくが)

ひとりぼっちにしてほしい僕が

(きえてしまいたいとねがったあのひも)

消えてしまいたいと願ったあの日も

(かなしみでそまるきおくもだきしめてそっと)

悲しみで染まる記憶も　抱きしめて　そっと

(みらいをかきたすよ)

未来を　書き足すよ

(きっとそらおちてくぼくを)

きっと空　落ちてく僕を

(わらっているきみのことも)

笑っている君のことも

(いないぼくがのこせたもの)

居ない僕が遺せたもの

(いないきみがつたえたこと)

居ない君が伝えたこと

(このじかんがいつかきえても)

この時間が　いつか消えても

(きみとともにいられたのなら)

君と共に　いられたのなら

(まだみえないせかいもみられるきがしてるよきっと)

まだ見えない世界も　見られる気がしてるよ　きっと

(そのおもいもとどけにゆくよ)

その想いも　届けにゆくよ

(もうおとしてしまわぬように)

もう落として　しまわぬように

(めばえはじめたこころのありったけを)

芽生え始めた心の　ありったけを

(たからばこにしまって)

宝箱にしまって