夢見月に何想ふ

(いつかのわすれちゃいたいぼくも)

いつかの忘れちゃいたい僕も

(なんでいっちゃったんだのぼくも)

なんで言っちゃったんだの僕も

(すききらいとかじゃないくらい ぼくをめでてくれたみたい)

好き嫌いとかじゃないくらい 僕を愛でてくれたみたい

(ないたわらったさけんだ そのいまのれんさがぼくなら)

泣いた 笑った 叫んだ その今の連鎖が僕なら

(ぐうぜんのうえにいきてきた そしていまのぼくにあえたなら)

偶然の上に生きてきた そして今の僕に会えたなら

(かなしみよくるしみよいたみよきもちよさよ ありがとう)

悲しみよ 苦しみよ 痛みよ 気持ちよさよ ありがとう

(わかかりしころにもどりたまふと ねがわんきみのおろかさに)

若かりし頃に戻りたまふと 願わん君の愚かさに

(いままでのすべてのことばとであいは)

今までの全ての言葉と出会いは

(おのれをはじてときをのろう)

己を恥じて時を呪う

(いつかのあおすぎたゆめも きせつはおしえてくれよう)

いつかの青すぎた夢も 季節は教えてくれよう

(ふたたびであったときに みまうそのいろはたがえど)

再び出会ったときに 見舞うその色は違えど

(あなたをみているんだ あのひのわかきしらべは)

あなたを見ているんだ あの日の若きシラベは

(わたしをうらやむあなたが ふりかえったときにいえるよう)

ワタシを羨むあなたが 振り返ったときに言えるよう

(まっていると)

待っていると

(おもいだせたそのことばだけで)

思い出せたその言葉だけで

(かぞえきれぬものがたりできて)

数え切れぬ物語できて

(いつかのばしょに いつでもかえってゆけるんだよね)

いつかの場所に いつでも帰ってゆけるんだよね

(だからね)

だからね

(いつかのあめもここにふらすの あのひのゆめもここにうつすの)

いつかの雨も ここに降らすの あの日の夢も ここに映すの

(きみとのあれもきづけば ほらきみはわらってる)

君とのアレも 気付けば ほら 君は笑ってる

(むかしをおしんでもさきをうらんでも)

昔を惜しんでも 先を恨んでも

(そのすべてがもういまのきみなの)

その全てがもう 今の君なの

(わすれたいきみもわすれたくないきみも)

忘れたい君も 忘れたくない君も

(つくってきたのいまのきみを)

作ってきたの 今の君を

(きおくにあるぼくおもいでにないぼく)

記憶にある僕 思い出にない僕

(そのすべてはねぼくをしってるの)

その全てはね 僕を知ってるの

(いろついていくのひとつになったのそれがきみなの)

色付いていくの 一つになったの それが君なの

(わかかりしころにもどりたまふとねがって それかなって)

若かりし頃に戻りたまふと願って それ叶って

(きせつはなにおもう？ つぎきみはなにをこう？)

季節は何思う? 次君は何を請う?

(ときはいかりきみをのろう)

時は怒り 君を呪う

(いつかの　いつかのあおすぎたゆめも きせつはおしえてくれよう)

いつかの いつかの青すぎた夢も 季節は教えてくれよう

(ふたたびであったときにみまう そのいろはたがえど)

再び出会ったときに見舞う その色は違えど

(あなたをしっているんだ あなたがすてたたくさんのあなた)

あなたを知っているんだ あなたが捨てたたくさんのアナタ

(わたしはどこにもいかない)

私はどこにも行かない

(あなたのなかにきづいてくれるの まっているよ)

あなたの中に気付いてくれるの 待っているよ