【意味怖】冷凍倉庫 ＊概要欄に解説
倉庫内は温度が管理されているはずなので
「冷える」ということは基本ありえないはずである。
では、なぜいつもより冷えると考えたのか。
それは語り手が子どもに「ドアはちゃんと閉めろ」と言った
言葉に原因がある。
子どもたちは、倉庫を出る時にドアを閉めてしまったのだ。
そして語り手は一人で業務をしているので、
誰にも気づかれない可能性が高い…。
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問題文
(おれはれいとうしょくひんこうじょうではたらいている)
俺は冷凍食品工場で働いている。
(そのこうじょうのきぼはちいさくかぞくけいえいをしているようなところだ)
その工場の規模は小さく、家族経営をしているようなところだ。
(さいきんはふけいきのせいでけいえいもきびしくなっている)
最近は、不景気のせいで経営も厳しくなっている。
(もともとおおくないじゅうぎょういんをりすとらしてなんとかけいえいをたもっているじょうたいだ)
元々多くない従業員をリストラして、何とか経営を保っている状態だ。
(おれはしょくこそうしなうことはなかったが３にんぶんのしごとりょうをこなすことになった)
俺は、職こそ失うことはなかったが、３人分の仕事量をこなすことになった。
(１りでのれいとうそうこないのさぎょう)
１人での冷凍倉庫内の作業。
(どあがしまらないようにするすとっぱーをわすれてはならない)
ドアが閉まらないようにするストッパーを忘れてはならない。
(どあはうちがわからあけられないのだ)
ドアは内側から開けられないのだ。
(なにかあってもたすけてもらえるとはかぎらない)
何かあっても助けてもらえるとは限らない。
(そうちょうからよるおそくまでさぎょうをしてようやくおわるほどのしごとりょう)
早朝から夜遅くまで作業をして、ようやく終わるほどの仕事量。
(どうりょうもおなじようにいそがしいためてつだいもたよめない)
同僚も同じように忙しいため、手伝いも頼めない。
(１りでもくもくとさぎょうをするひび)
１人で黙々と作業をする日々。
(そんないそがしいなかしゃちょうがようすをみにきた)
そんな忙しい中、社長が様子を見に来た。
(しかもまごをつれて)
しかも、孫を連れて。
(がきどもはれいとうそうこがめずらしいのかはしりまわってあそびはじめた)
ガキどもは冷凍倉庫が珍しいのか、走り回って遊び始めた。
(しゃちょうはというとがきどもをほっておいてほかのげんばへといってしまった)
社長はというと、ガキどもを放っておいて他の現場へと行ってしまった。
(おれがひっしにしごとをしているなかがきどもがまわりであそんでいる)
俺が必死に仕事をしている中、ガキどもが周りで遊んでいる。
(そうこのなかのいろいろなばしょのどあをひらけてまわっている)
倉庫の中の色々な場所のドアを開けて回っている。
(おれはがまんのげんかいがこてどあはちゃんとしめろとどなった)
俺は我慢の限界が来て「ドアはちゃんと閉めろ！」と怒鳴った。
(するとがきどもはなきはじめた)
するとガキどもは泣き始めた。
(いっしゅんやばいかおもったがそれでくびになるならそれはそれでいい)
一瞬、ヤバいか？と思ったが、それでクビになるなら、それはそれでいい。
(それくらいいまのおれはおいつめられていた)
それくらい、今の俺は忙しすぎて追い詰められていた。
(なきつづけるがきどもにいらいらしてそうこからでていくようさらにどなる)
泣き続けるガキどもにイライラして、倉庫から出て行くよう、さらに怒鳴る。
(がきどもはとぼとぼとそうこをでていった)
ガキどもはトボトボと倉庫を出て行った。
(しゃちょうがおこってどなりこんでくるかとおもったがけっきょくさいごまでこなかった)
社長が怒って怒鳴り込んでくるかと思ったが、結局最後まで来なかった。
(これでしゅうちゅうしてぎょうむをつづけられる)
これで集中して業務を続けられる。
(それにしてもきょうはなんかひえるな)
……それにしても、今日はなんか冷えるな。