未 本編 -30-
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問題文
(ししょうがしゅんびんなうごきであたりをみまわし、しょくじのできそうなみせをみつけだした。)
師匠が俊敏な動きであたりを見回し、食事のできそうな店を見つけ出した。
(そのきっさてんのまえにくると、どこかでみおぼえがあるようなばいくが)
その喫茶店の前に来ると、どこかで見覚えがあるようなバイクが
(いちだいだけとまっていた。)
一台だけ止まっていた。
(みぎのはんどるにへるめっとをぶらさげている。)
右のハンドルにヘルメットをぶら下げている。
(そのへるめっとをみておもいだした。ししょうもきづいたようすで、)
そのヘルメットを見て思い出した。師匠も気づいた様子で、
(ばいくをゆびさしながら「ししし」とくちもとにてをやってわらう。)
バイクを指さしながら「ししし」と口元に手をやって笑う。
(どあをあけると、からん、とおとがした。)
ドアを開けると、からん、と音がした。
(ちいさなきっさてんのなかにはすうにんのきゃくがいたが、)
小さな喫茶店の中には数人の客がいたが、
(おとにはんのうしてこちらにめをむけたひとのなかに、みしったかおをみつける。)
音に反応してこちらに目を向けた人の中に、見知った顔を見つける。
(かずおだった。ばいくすがたはきのうのゆうがたにみたばかりだ。)
和雄だった。バイク姿は昨日の夕方に見たばかりだ。
(「せまいまちだなぁ」)
「狭い街だなぁ」
(そういいながらぼくらがてーぶるせきにちかづいていくと、)
そう言いながら僕らがテーブル席に近づいていくと、
(かずおはおどろいたようなかおして、そしてつぎのしゅんかん、こまったようなひょうじょうをうかべた。)
和雄は驚いたような顔して、そして次の瞬間、困ったような表情を浮かべた。
(そのむかいのせきにはみおぼえのないじょせいがすわっている。)
その向かいの席には見覚えのない女性が座っている。
(「まいったな」といいながらあたまをかいたあと、かずおは「いもうとです」としょうかいした。)
「参ったな」と言いながら頭を掻いた後、和雄は「妹です」と紹介した。
(いもうとということはみどりさんか。たしかかえでとおないどしのはずだ。かみのながいそのじょせいが)
妹ということは翠さんか。確か楓と同い年のはずだ。髪の長いその女性が
(ていねいにあたまをさげるので、こちらもそれにならう。かえでとはたいぷがちがうが、)
丁寧に頭を下げるので、こちらもそれにならう。楓とはタイプが違うが、
(なかなかきれいなこだった。)
なかなか綺麗な子だった。
(「ぼくらはもうでますけど、ゆっくりしていってください。)
「僕らはもう出ますけど、ゆっくりしていって下さい。
(ここはひるのaらんちがやすくておいしいですよ」)
ここは昼のAランチが安くて美味しいですよ」
(かずおはほがらかにそういうと、)
和雄は朗らかにそう言うと、
(かいけいをすませたあとでぼくとししょうにちかづいてきてみみうちをした。)
会計を済ませた後で僕と師匠に近づいてきて耳打ちをした。
(「ここでぼくらをみたこと、だれにもいわないでもらえますか?」)
「ここで僕らを見たこと、誰にも言わないでもらえますか?」
(たのみます、とばかり、おがむようなしぐさをする。)
頼みます、とばかり、拝むような仕草をする。
(「いいよ」)
「いいよ」
(ししょうはとくにきにしないようすでそういうと、おおげさなみぶりでうぇいとれすを)
師匠は特に気にしない様子でそう言うと、大袈裟な身振りでウェイトレスを
(よび、はやくちにaらんちをちゅうもんした。はらがへってきがいそいでいるらしい。)
呼び、早口にAランチを注文した。腹が減って気が急いでいるらしい。
(つれだってみせをでていくふたりをよこめでみながらぼくもおなじものをたのむ。)
連れ立って店を出ていく二人を横目で見ながら僕も同じものを頼む。
(ぎもんをかんじはしたが、aらんちがてーぶるにならべられると)
疑問を感じはしたが、Aランチがテーブルに並べられると
(そんなものはふきとんだ。あれこれうごきまわってあたまをつかっているせいか、)
そんなものは吹き飛んだ。あれこれ動き回って頭を使っているせいか、
(きのうからやたらはらがへる。)
昨日からやたら腹が減る。
(ししょうとふたりで、だされたりょうりをもくもくとかたづけていった。)
師匠と二人で、出された料理を黙々と片付けていった。
(「まんぞくじゃ」)
「満足じゃ」
(ししょうがはしをおく。そのままようじをさがしているようなので、)
師匠が箸を置く。そのまま楊枝を探しているようなので、
(ぼくのめのまえにあったようきをさしだしながら、)
僕の目の前にあった容器を差し出しながら、
(「かんぬしのゆうれいのなぞがとけたって、どういうことなんですか」ときく。)
「神主の幽霊の謎が解けたって、どういうことなんですか」と訊く。
(ししょうはようじをいっぽんぬきとり、くちもとをかくしながらこんなことをいった。)
師匠は楊枝を一本抜き取り、口元を隠しながらこんなことを言った。
(「なぞがとけた、はいいすぎかな。ふーだにっとはくりあになったが、)
「謎が解けた、は言い過ぎかな。フーダニットはクリアになったが、
(ほわいだにっとがいまいちみえてない」)
ホワイダニットがいまいち見えてない」
(「だから、なんですかそれは」)
「だから、なんですかそれは」
(「まあ、とりあえず、いままでのかいけつしゅだんがまちがっていたことが)
「まあ、とりあえず、今までの解決手段が間違っていたことが
(わかっただけでもじゅうぶんだろう」)
分かっただけでも十分だろう」
(さいごまでそんなちゅうしょうてきなことばかりいってはぐらかされた。)
最後までそんな抽象的なことばかり言ってはぐらかされた。
(なっとくできていないが、ししょうがこしをうかせたのでしかたなくいっしょにせきをたつ。)
納得できていないが、師匠が腰を浮かせたので仕方なく一緒に席を立つ。
(れじでししょうがりょうしゅうしょをくれ、というとうぇいとれすはおどろいたようすで)
レジで師匠が領収書をくれ、と言うとウェイトレスは驚いた様子で
(てんちょうをよびにいった。)
店長を呼びに行った。
(ふだんはきんじょのなじみきゃくばかりあいてにしているから、りょうしゅうしょがほしいなんて)
普段は近所の馴染客ばかり相手にしているから、領収書が欲しいなんて
(いわれたことがないのだろう。ぼくにしてもこんなこうしんじょのばいとを)
言われたことがないのだろう。僕にしてもこんな興信所のバイトを
(していなければ、がくせいのみぶんでりょうしゅうしょもらうきかいなど)
していなければ、学生の身分で領収書もらう機会など
(そうそうなかったにちがいない。)
そうそうなかったに違いない。
(ちゅうぼうのほうからでてきたてんちょうが、れじのしたのたなをごそごそあさっていると)
厨房の方から出てきた店長が、レジの下の棚をごそごそ漁っていると
(ようやくみかいふうのりょうしゅうしょのようしがでてきたので、それにきにゅうしてもらった。)
ようやく未開封の領収書の用紙が出てきたので、それに記入してもらった。
(こんなしょくじだいも、ちょうさひでおちるのだろうか。)
こんな食事代も、調査費で落ちるのだろうか。
(「いちどもどろう」)
「一度戻ろう」
(きっさてんをでたあと、わかみやじんじゃでもらったふくろをぽんとたたいてから)
喫茶店を出たあと、若宮神社でもらった袋をポンと叩いてから
(ししょうはそれをかついだ。)
師匠はそれを担いだ。