風の行方 -6-
師匠シリーズ
以前cicciさんが更新してくださっていましたが、更新が止まってしまってしまったので、続きを代わりにアップさせていただきます。
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| 順位 | 名前 | スコア | 称号 | 打鍵/秒 | 正誤率 | 時間(秒) | 打鍵数 | ミス | 問題 | 日付 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | berry | 8056 | 神 | 8.2 | 98.1% | 329.9 | 2709 | 51 | 56 | 2026/01/31 |
| 2 | subaru | 7732 | 神 | 8.0 | 95.7% | 336.5 | 2722 | 120 | 56 | 2026/01/31 |
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問題文
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(「そういえばきのう、ともだちがかみのけのはなしをしてましたよ」)
「そう言えば昨日、友だちが髪の毛の話をしてましたよ」
(ぼくには、おとこのくせにやたらとかみのけをのばしているゆうじんがいた。)
僕には、男のくせにやたらと髪の毛を伸ばしている友人がいた。
(こうこうじだいからずっとのばしているというそのかみはこしにとどくほどもあって、)
高校時代からずっと伸ばしているというその髪は腰に届くほどもあって、
(しゅういのじょせいからはきもちわるがられていた。)
周囲の女性からは気持ち悪がられていた。
(ほんにんはじょせいいがいにかみにはきをつかっているのだが、ながいというだけで)
本人は女性以外に髪には気を遣っているのだが、長いというだけで
(ふけつそうにみえるのだろう。だがだいがくにはそういうかみのながいおとこはけっこうおおかった。)
不潔そうに見えるのだろう。だが大学にはそういう髪の長い男は結構多かった。
(いわゆるおたくのふぁっしょんのいちるいけいだったのだろう。)
いわゆるオタクのファッションの一類型だったのだろう。
(そのゆうじんがきのう、じぶんのへやにがーるふれんどをよんだのだが、)
その友人が昨日、自分の部屋にガールフレンドを呼んだのだが、
(あるものをみつけられてつめよられたのだという。)
あるものを見つけられて詰め寄られたのだという。
(どうせほかのおんなをへやにあげていたこんせきをみつけられたという、)
どうせ他のオンナを部屋にあげていた痕跡を見つけられたという、
(ちわけんかのはなしだろうとおもってそのでんわをきいていると、)
痴話喧嘩の話だろうと思ってその電話を聞いていると、
(あんのじょう「かみのけがへやにおちてるのをみつけられたんだ」という。)
案の定「髪の毛が部屋に落ちてるのを見つけられたんだ」と言う。
(ふうん、とおもしろくもなくあいづちをうっているとかれはつづけた。)
ふうん、と面白くもなく相槌を打っていると彼は続けた。
(「それでつめよられたんだ。このみじかいかみのけ、だれのよ?って」)
「それで詰め寄られたんだ。この短い髪の毛、誰のよ?って」
(すこしふいた。なるほど、そういうおちか。かのじょもかみがながいのだろう。)
少し噴いた。なるほど、そういうオチか。彼女も髪が長いのだろう。
(しやくしょのまえのとおりをあるきながらそんなはなしをすると、)
市役所の前の通りを歩きながらそんな話をすると、
(ししょうはさほどおもしろくもなさそうに「おもしろいな」といって、)
師匠はさほど面白くもなさそうに「面白いな」と言って、
(こころここにあらずといったようすでまだなやんでいた。)
心ここにあらずといった様子でまだ悩んでいた。
(ぼくはためいきをついて、あるきながらじてんしゃのはんどるをにぎりなおす。)
僕は溜め息をついて、歩きながら自転車のハンドルを握り直す。
(またじわじわとあつさがましてきた。)
またじわじわと熱さが増してきた。
など
(はやくじてんしゃにまたがってすぴーどをだしたかった。)
早く自転車にまたがってスピードを出したかった。
(そうおもっていると、またかぜがふいてきてそのふうあつをかそうたいけんさせてくれた。)
そう思っていると、また風が吹いてきてその風圧を仮想体験させてくれた。
(「うっ」)
「うっ」
(いきなりかおになにかがからみついてきた。むしとか、なんだかわからないものが)
いきなり顔になにかが絡み付いてきた。虫とか、何だか分からないものが
(かおにあたったときは、くちにはいったわけではなくてもいっしゅんいきがつまる。)
顔にあたったときは、口に入ったわけではなくても一瞬息が詰まる。
(そのときもそんなかんじだった。)
そのときもそんな感じだった。
(なんだ。)
なんだ。
(かおにはりついたものをゆびでつんだしゅんかん、えたいのしれないけんおかんにおそわれた。)
顔に張り付いたものを指で摘んだ瞬間、得体の知れない嫌悪感に襲われた。
(かみのけだった。)
髪の毛だった。
(だれの?とっさにとなりのししょうのよこがおをみたが、ながさがちがう。)
誰の?とっさに隣の師匠の横顔を見たが、長さが違う。
(そしてそのときふうはししょうのほうからではなく、ぜんぜんちがうほうこうからふいていた。)
そしてそのとき風は師匠の方からではなく、全然違う方向から吹いていた。
(かみのけ。)
髪の毛。
(かみのけだ。かみのけがかぜにのってながされてきた。)
髪の毛だ。髪の毛が風に乗って流されてきた。
(たちどまったぼくを、ししょうがけげんそうにふりかえる。)
立ち止まった僕を、師匠が怪訝そうに振り返る。
(そしてぼくのてににぎられたそれをみると、みるみるひょうじょうがけわしくなる。)
そして僕の手に握られたそれを見ると、見る見る表情が険しくなる。
(「よこせ」)
「よこせ」
(ぼくのてからうばいとったかみのけにかおをちかづけてぎょうしする。)
僕の手から奪いとった髪の毛に顔を近づけて凝視する。
(それからゆっくりとかおをあげ、すいへいにくびをまわしてしゅういのけしきをながめた。)
それからゆっくりと顔を上げ、水平に首を回して周囲の景色を眺めた。
(かぜがまたつよくなった。)
風がまた強くなった。
(しんぞうがどくどくとなる。ぐうぜんだろう。ぐうぜん。)
心臓がドクドクと鳴る。偶然だろう。偶然。
(そのとき、ちかくをあるいていたじょしこうせいたちがひめいをあげた。)
そのとき、近くを歩いていた女子高生たちが悲鳴をあげた。
(「やだぁ。なにこれぇ」)
「やだぁ。なにこれぇ」
(そのなかのひとりが、かおにふきつけたかぜにあくたいをついている。)
その中の一人が、顔に吹き付けた風に悪態をついている。
(いや、かぜに、ではない。そのゆびになにかがつまれている。)
いや、風に、ではない。その指になにかが摘まれている。
(「なにこれ。かみのけ?」)
「なにこれ。髪の毛?」
(「きもちわるぅい」)
「気持ち悪ぅい」
(くちぐちにそんなことをいいながらじょしこうせいたちはとおりすぎていった。)
口々にそんなことを言いながら女子高生たちは通り過ぎていった。
(かみ。)
髪。
(ぐうぜん・・・・・ではないのか。)
偶然・・・・・ではないのか。
(ししょうはいきなりじぶんのふくのひょうめんをまさぐりはじめた。)
師匠はいきなり自分の服の表面をまさぐり始めた。
(さるがけづくろいをしているようなかっこうだ。ほっとぱんつから)
猿がけづくろいをしているような格好だ。ホットパンツから
(とびだしているあしがみょうになまめかしかった。しかしすぐにそのうごきはとまり、)
飛び出している足が妙に艶かしかった。しかしすぐにその動きは止まり、
(こしのあたりについていたなにかをしんちょうにつまみあげる。)
腰のあたりについていたなにかを慎重に摘み上げる。
(そしてぼくをみた。そのゆびにはちゃいろのかみのけがつまれている。)
そして僕を見た。その指には茶色の髪の毛が摘まれている。
(はんたいのてのゆびにはさっきぼくのかおにはりついたかみのけ。いろはくろだ。)
反対の手の指にはさっき僕の顔に張り付いた髪の毛。色は黒だ。
(ながさがちがう。いろも。どちらもししょうとも、ぼくのかみのけともあきらかにちがっていた。)
長さが違う。色も。どちらも師匠とも、僕の髪の毛とも明らかに違っていた。