星を見る少女 -8-(完)
師匠シリーズ
以前cicciさんが更新してくださっていましたが、更新が止まってしまってしまったので、続きを代わりにアップさせていただきます。
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| 順位 | 名前 | スコア | 称号 | 打鍵/秒 | 正誤率 | 時間(秒) | 打鍵数 | ミス | 問題 | 日付 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | berry | 8010 | 神 | 8.1 | 98.5% | 190.5 | 1549 | 23 | 31 | 2026/02/27 |
| 2 | HAKU | 7696 | 神 | 7.9 | 96.7% | 198.0 | 1577 | 53 | 31 | 2026/02/28 |
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問題文
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(「かがみのなかからのしせんがそらにむいてるってことは、)
「鏡の中からの視線が空に向いてるってことは、
(ほんらいのまんしょんのへやからのしせんは、すいめんにむかっているってことだ。)
本来のマンションの部屋からの視線は、水面に向かっているってことだ。
(はんしゃかくどとかむずかしいことかんがえなくても、それはわかるよな。)
反射角度とか難しいこと考えなくても、それは分かるよな。
(ようするに、このこはじぶんのしんだばしょをみつめているだけだ」)
ようするに、この子は自分の死んだ場所を見つめているだけだ」
(それをきいたしゅんかん、ぞくっとした。)
それを聞いた瞬間、ぞくっとした。
(「ほしをみるしょうじょ」にもまけずおとらず、ぐろてすくなものをかんじたからだ。)
「星を見る少女」にも負けず劣らず、グロテスクなものを感じたからだ。
(「うわさでは203ごうしつだとか、302ごうしつだとか、)
「噂では203号室だとか、302号室だとか、
(かんじんのそのへやがどこかってぶぶんはばらばらだ。)
肝心のその部屋がどこかって部分はバラバラだ。
(じっさいにどこでもいいからだよ。)
実際にどこでもいいからだよ。
(ようするにこのこは、そのかわのばしょさえみられたらどこからだっていいんだ。)
要するにこの子は、その川の場所さえ見られたらどこからだっていいんだ。
(かーてんがひらいているへやなら」)
カーテンが開いている部屋なら」
(と、いうわけだ。そういってししょうは、まんぞくしたようにくちをとじた。)
と、いうわけだ。そう言って師匠は、満足したように口を閉じた。
(そしてしんぶんきじを、すくらっぷのなかにたんたんともどしている。)
そして新聞記事を、スクラップの中に淡々と戻している。
(ぼくはすうじつかんのささやかなぼうけんのことをおもいかえし、ふくざつなきもちだった。)
僕は数日間のささやかな冒険のことを思い返し、複雑な気持ちだった。
(「ほしをみるしょうじょ」というかいだん、あるいは、としでんせつにぬりかえられてしまった)
「星を見る少女」という怪談、あるいは、都市伝説に塗り替えられてしまった
(あのしょうじょのことをおもうと、なんだかやりきれないおもいがあった。)
あの少女のことを思うと、なんだかやり切れない思いがあった。
(ちょくせつまんしょんのへやにでるわけではなく、)
直接マンションの部屋に出るわけではなく、
(いや、じっさいはそこにいるのかもしれないけれど、)
いや、実際はそこにいるのかも知れないけれど、
(みなもにうつったまぼろしのなかでだけみることができる、というのが、)
水面に映った幻の中でだけ見ることができる、というのが、
(なんだかわかくしてはかなくちったかのじょのしょうがいにかさなるようで、)
なんだか若くして儚く散った彼女の生涯に重なるようで、
など
(おもわずめがしらがあつくなってしまった。)
思わず目頭が熱くなってしまった。
(そんなことをぽつぽつとつぶやいていると、ししょうはぼくのかたをどやしつけた。)
そんなことをぽつぽつと呟いていると、師匠は僕のかたをどやしつけた。
(さいきんやたらとかたをたたかれる。)
最近やたらと肩を叩かれる。
(「いちおう、みっしょんはごうかくにしといてやるけど、ゆうりょうかでいうとりょうだ」)
「一応、ミッションは合格にしといてやるけど、優良可で言うと良だ」
(なんだえらそうにこのひとは。)
なんだ偉そうにこの人は。
(むかっときておもわずにらむと、そのすうばいするどいがんこうにいすくめられた。)
ムカっときて思わず睨むと、その数倍鋭い眼光に射竦められた。
(「だったらゆうはなんなんです」)
「だったら優はなんなんです」
(ぼくがなんとかそれだけをかえすと、ししょうはくらくかがやくめをほそめ、)
僕がなんとかそれだけを返すと、師匠は暗く輝く目を細め、
(そのがんきゅうをじぶんのてでゆびさしながら。ぼそりとささやく。)
その眼球を自分の手で指さしながら。ぼそりと囁く。
(「おれは、じきで、みられる」)
「俺は、直で、見られる」
(「いつでもな」と、くちをゆがめてわらった。)
「いつでもな」と、口を歪めて笑った。