剣道の話 -2-

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師匠シリーズ
以前cicciさんが更新してくださっていましたが、更新が止まってしまってしまったので、続きを代わりにアップさせていただきます。
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順位 名前 スコア 称号 打鍵/秒 正誤率 時間(秒) 打鍵数 ミス 問題 日付
1 subaru 8278 8.5 97.3% 302.0 2571 71 53 2026/03/05
2 berry 7612 7.8 97.5% 326.7 2551 64 53 2026/03/05

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問題文

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(いっしゅうかんご、おれは「なかまちけんゆうかん」というかんばんのまえにししょうとならんでたっていた。) 一週間後、俺は「中町剣友館」という看板の前に師匠と並んで立っていた。 (おもったよりおおきなどうじょうで、たてもののふるさといい、なかなかふんいきがあった。) 思ったより大きな道場で、建物の古さといい、なかなか雰囲気があった。 (きょうすけさんがこどものころからとおっているというどうじょうだ。) 京介さんが子どものころから通っているという道場だ。 (となりのししょうをちらりとのぞいたが、そのよこがおにはかすかなきんちょうのいろがある。) 隣の師匠をちらりと覗いたが、その横顔には微かな緊張の色がある。 (かっこうはこんのどうぎにはかま。せなかにはぼうぐがはいっているらしいふくろと、) 格好は紺の胴着に袴。背中には防具が入っているらしい袋と、 (しないのかたちをしたふくろをかついでいる。) 竹刀の形をした袋を担いでいる。 (なにもいえからどうぎをきてくることはないとおもうのだが、) なにも家から胴着を着てくることはないと思うのだが、 (「てきのじんちでゆうちょうにきがえてられるか」とのこと。) 「敵の陣地で悠長に着替えてられるか」とのこと。 (かなりのいきごみだ。) かなりの意気込みだ。 (たちばじょう、おれがどちらかいっぽうのみかたをするのもへんなのだが、ばしょがししょうに) 立場上、俺がどちらか一方の味方をするのも変なのだが、場所が師匠に (とってはかんぜんにあうぇーなのでどうしてもししょうよりのたちいちになってしまう。) とっては完全にアウェーなのでどうしても師匠よりの立ち位置になってしまう。 (「そんなけんどうのどうぐ、もってたんですね。しりませんでした」) 「そんな剣道の道具、持ってたんですね。知りませんでした」 (「おとこがぶどうをひけらかすものじゃない」) 「男が武道をひけらかすものじゃない」 (ことばはみょうにかっこいいが、ようするにおしいれでほこりをかぶっていたのだろう。) 言葉は妙にカッコいいが、ようするに押入れで埃を被っていたのだろう。 (おれのかんではたぶんししょうのまけだ。) 俺の勘ではたぶん師匠の負けだ。 (げんかんからはいるなり、ししょうがおおきなこえで「たのもう」といった。) 玄関から入るなり、師匠が大きな声で「たのもう」と言った。 (おお。せかいにいりこんでいる。) おお。世界に入り込んでいる。 (しかしおうとうはなかった。でむかえも。) しかし応答はなかった。出迎えも。 (すこしきまずいおもいをしながらうすぐらいたてもののなかをすすみ、) 少し気まずい思いをしながら薄暗い建物の中を進み、 (ものおとのするほうへすすむとひろいいたばりのくうかんへでた。) 物音のする方へ進むと広い板張りの空間へ出た。
など
(「お、きたな」) 「お、来たな」 (どうじょうのなかにはわずかなひとかげしかなかった。ぜんぶでさんにん。) 道場の中にはわずかな人影しかなかった。全部で三人。 (ぜんいんがぼうぐをみにつけている。) 全員が防具を身に付けている。 (そのうちのひとりがめんをとりながらこちらにちかづいてきた。) そのうちの一人が面をとりながらこちらに近づいてきた。 (「ようこそ。わたしがとうかんのあるじ、なかまちです」) 「ようこそ。私が当館の主、中町です」 (だんせいだった。はげあたまに、にくづきのいいかお。) 男性だった。禿げ頭に、肉付きのいい顔。 (ごじゅう、いやろくじゅうだいか。さしだされたそのてをしんちょうににぎるししょう。) 五十、いや六十代か。差し出されたその手を慎重に握る師匠。 (そのうしろから、おなじくめんをとりながらきょうすけさんがあゆみよってくる。) その後ろから、同じく面を取りながら京介さんが歩み寄ってくる。 (ふわりとかおのまわりにゆげがたった。あせがしたたっている。) ふわりと顔のまわりに湯気が立った。汗が滴っている。 (「にげなかったな。みなおしたぞ」) 「逃げなかったな。見直したぞ」 (かるくあたまをふりながらいう。) 軽く頭を振りながら言う。 (がらんとしたどうじょうのなかをみまわしたししょうに、なかまちさんはえがおをうかべた。) ガランとした道場の中を見回した師匠に、中町さんは笑顔を浮かべた。 (「ああ、きょうのれんしゅうはばんからです」) 「ああ、今日の練習は晩からです」 (そういえばいまはへいじつのひるまだった。) そういえば今は平日の昼間だった。 (だいがくせいとしているとときどきじょうしきてきなようびやじかんのかんかくがうすれてしまう。) 大学生としていると時々常識的な曜日や時間の感覚が薄れてしまう。 (きょうすけさんがうしろをふりかえりながらこえをあげた。) 京介さんが後ろを振り返りながら声を上げた。 (「そういや、おまえはきょうはどうしたんだ」) 「そういや、おまえは今日はどうしたんだ」 (どうじょうのおくですぶりをしていたひとのうごきがぴたりととまる。めんがこちらをむいた。) 道場の奥で素振りをしていた人の動きがピタリと止まる。面がこちらを向いた。 (「そうりつきねんび」) 「そうりつきねんび」 (「え?」) 「え?」 (「そうりつ、きねんび」) 「創立、記念日」 (おとこのこのこえ。よくみるとこがらだ。ぼうぐにつつまれたからだはぱっとみでは) 男の子の声。よく見ると小柄だ。防具に包まれた体はパッと見では (ねんれいふしょうだが、どうやらちゅうがくせいくらいのようだ。がっこうがやすみだということか。) 年齢不詳だが、どうやら中学生くらいのようだ。学校が休みだということか。 (「ぎゃらりーはすくないほうがいいでしょう」) 「ギャラリーは少ないほうがいいでしょう」 (なかまちさんはたおるでかおをふきながら、「じゅんびをなさいますね。) 中町さんはタオルで顔を拭きながら、「準備をなさいますね。 (どうぞごじゆうにおつかいになってください」とどうじょうのなかをしめした。) どうぞご自由にお使いになってください」と道場の中を示した。 (「すぶりはしてきました」とししょうはきょうすけさんのほうをみないようにしながら、) 「素振りはしてきました」と師匠は京介さんの方を見ないようにしながら、 (あしもとのいたばりをたしかめるようにふみしめる。) 足元の板張りを確かめるように踏みしめる。 (「すりあしだけさせてください」) 「摺り足だけさせてください」 (そういって、にもつをおくといたばりのうえをすべるようにあるきはじめた。) そう言って、荷物を置くと板張りの上をすべるように歩き始めた。 (しんけんなひょうじょうだ。) 真剣な表情だ。 (おれはそのようすをみながらどうじょうのかべぎわにこしをおろした。) 俺はその様子を見ながら道場の壁際に腰を下ろした。 (きょうすけさんはあせをふきにいったのか、ひかえしつらしいいたどのむこうにきえていった。) 京介さんは汗を拭きに行ったのか、控え室らしい板戸の向こうに消えていった。
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