保育園 -21-
師匠シリーズ
以前cicciさんが更新してくださっていましたが、更新が止まってしまってしまったので、続きを代わりにアップさせていただきます。
cicciさんのアカウント
https://typing.twi1.me/profile/userId/130158
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| 順位 | 名前 | スコア | 称号 | 打鍵/秒 | 正誤率 | 時間(秒) | 打鍵数 | ミス | 問題 | 日付 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | berry | 7925 | 神 | 8.1 | 97.5% | 264.1 | 2146 | 53 | 57 | 2026/03/28 |
| 2 | HAKU | 7361 | 光 | 7.6 | 96.3% | 283.1 | 2166 | 82 | 57 | 2026/03/30 |
| 3 | osanao | 4672 | C++ | 4.9 | 95.3% | 437.7 | 2149 | 104 | 57 | 2026/03/28 |
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問題文
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(それがなんなのか。)
それがなんなのか。
(なぜなのか。)
何故なのか。
(しりたい。)
知りたい。
(いやしりたくない。)
いや知りたくない。
(あしはとまらない。)
足は止まらない。
(ししょうのせなかがせまる。)
師匠の背中が迫る。
(きりきりとくうきのなかにはものがまざっているようなかんじ。)
キリキリと空気の中に刃物が混ざっているような感じ。
(「みろ」)
「見ろ」
(ししょうがそういう。)
師匠がそう言う。
(ぼくはそのよこにならび、あしもとにえがかれたそのもようをみおろす。)
僕はその横に並び、足元に描かれたその模様を見下ろす。
(しんぞうをだれかにつかまれたようなきがした。)
心臓を誰かに掴まれたような気がした。
(あしあとがのこっていなかったわけがわかった。)
足跡が残っていなかったわけがわかった。
(ししょうがいようにきんちょうしているわけがわかった。)
師匠が異様に緊張しているわけがわかった。
(あのいっしゅんで、だれにもみられずにこれがえがかれたわけがわかった。)
あの一瞬で、誰にも見られずにこれが描かれたわけがわかった。
(かさじゃない。)
傘じゃない。
(かさのさきなんかでえがかれたんじゃなかった。)
傘の先なんかで描かれたんじゃなかった。
(しゃしんでみただけじゃわからなかったことが、ここまでちかづくとよくわかった。)
写真で見ただけじゃわからなかったことが、ここまで近づくとよくわかった。
(そのえんは、かさなったふたつのさんかっけいは、そしてどこのものともしれないもじは。)
その円は、重なった二つの三角形は、そして何処のものとも知れない文字は。
(じめんをえぐってはいなかった。)
地面を抉ってはいなかった。
(そのぎゃく。)
その逆。
など
(つちがもりあがってつくられている。)
土が盛り上がって作られている。
(まるでだれかが、つちのそこ、じめんのうちがわからおおきなゆびでなぞったかのように。)
まるで誰かが、土の底、地面の内側から大きな指でなぞったかのように。
(「うっ」)
「うっ」
(はきけをてでおさえる。)
吐き気を手で押さえる。
(ついさっきまでなにもかんじなかったはずのえんていに、)
ついさっきまでなにも感じなかったはずの園庭に、
(いまはいじょうなけはいがみちている。)
今は異常な気配が満ちている。
(とても「のこりかす」などとひょうされたものとはおもえない。)
とても「残りカス」などと評されたものとは思えない。
(まったくことなる。そこしれないけはい。)
全く異なる。底知れない気配。
(ちちゅうからわきあがってくるあくいのようなもの。)
地中から湧き上がってくる悪意のようなもの。
(ぼくはちのそこからきょだいなだれかのかおが、こちらをみているようなさっかくにおちいる。)
僕は地の底から巨大な誰かの顔が、こちらを見ているような錯覚に陥る。
(そしてそのしせんは、けはいは、すべて、)
そしてその視線は、気配は、すべて、
(きんちょうしかおをこわばらせるししょうにむかってながれている。)
緊張し顔をこわばらせる師匠に向かって流れている。
(そのいてついたようなくうきのなか、ししょうはすべるようにうごきだし、)
その凍てついたような空気の中、師匠は滑るように動き出し、
(こしにまいていたぽしぇっとからちいさなすこっぷをとりだした。)
腰に巻いていたポシェットから小さなスコップを取り出した。
(そしてまほうじんのなかにあしをふみいれ、そのはさきをえんのまんなかにつきたてた。)
そして魔法陣の中に足を踏み入れ、その刃先を縁の真ん中に突き立てた。
(うごけないでいるぼくのめのまえで、ししょうはつちをほる。)
動けないでいる僕の目の前で、師匠は土を掘る。
(がしがし、というおとだけがひびく。)
ガシガシ、という音だけが響く。
(やがてそのてがとまり、ひだりてがじめんのおくへさしいれられる。)
やがてその手が止まり、左手が地面の奥へ差し入れられる。
(ひだりてがゆっくりとなにかをつかんでちひょうにでてくる。)
左手がゆっくりと何かを掴んで地表に出てくる。
(ひとのて。)
人の手。
(くろく、くさったにんげんのて。)
黒く、腐った人間の手。
(ぞくりとした。)
ゾクリとした。
(だれのて。)
誰の手。
(だれの。)
誰の。
(だがししょうがそれをむねのたかさまでもちあげたしゅんかん、)
だが師匠がそれを胸の高さまで持ち上げた瞬間、
(それがにんぎょうのてであることにきづく。)
それが人形の手であることに気づく。
(まねきんのてか。)
マネキンの手か。
(つちでよごれたくろいはだに、かすかなこうたくがみえる。ひじまでしかない、まねきんのて。)
土で汚れた黒い肌に、かすかな光沢が見える。肘までしかない、マネキンの手。
(くまのぬいぐるみなどではなかった。どういうことなのか。)
クマのぬいぐるみなどではなかった。どういうことなのか。
(「とんぼ」)
「トンボ」
(ししょうがぼそりという。そしてぼくをうながすようにはんたいのてでまねくようなしぐさをする。)
師匠がボソリと言う。そして僕を促すように反対の手で招くような仕草をする。
(いとをしってぼくはふりむき、えんしゃのほうへはしりだす。)
意図を知って僕は振り向き、園舎の方へ走り出す。
(そのばをはなれたかった、というきもちがないといえばうそになる。)
その場を離れたかった、と言う気持ちがないと言えば嘘になる。
(じめんのうちがわからえがかれたようなまほうじん。たちこめるいようなけはい。)
地面の内側から描かれたような魔法陣。立ち込める異様な気配。
(まほうじんのなかにうめられたまねきんのて。)
魔法陣の中に埋められたマネキンの手。
(ただごとではなかった。そのばにたちあうにはぼくはまだはやすぎる。)
ただごとではなかった。その場に立ち会うには僕はまだ早すぎる。
(そんなちょっかんにおそわれたのだ。)
そんな直感に襲われたのだ。