空を歩く男 -1-
師匠シリーズ
以前cicciさんが更新してくださっていましたが、更新が止まってしまってしまったので、続きを代わりにアップさせていただきます。
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| 順位 | 名前 | スコア | 称号 | 打鍵/秒 | 正誤率 | 時間(秒) | 打鍵数 | ミス | 問題 | 日付 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | HAKU | 7732 | 神 | 7.9 | 97.2% | 375.7 | 2989 | 84 | 62 | 2026/04/02 |
| 2 | Jyo | 6497 | S | 6.6 | 97.8% | 444.3 | 2952 | 65 | 62 | 2026/04/02 |
| 3 | Par2 | 4524 | C++ | 4.6 | 98.2% | 640.1 | 2950 | 54 | 62 | 2026/04/02 |
| 4 | FOX0801 | 3458 | D | 3.7 | 92.7% | 787.9 | 2957 | 232 | 62 | 2026/04/02 |
| 5 | marimon | 3259 | D | 3.4 | 93.8% | 862.7 | 3010 | 198 | 62 | 2026/04/03 |
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問題文
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(ししょうからきいたはなしだ。)
師匠から聞いた話だ。
(そのころぼくは、おなじだいがくのせんぱいだったあるじょせいにつきまとっていた。)
そのころ僕は、同じ大学の先輩だったある女性につきまとっていた。
(もちろんすとーかーとしてではない。)
もちろんストーカーとしてではない。
(はじめてまちなかでみかけたとき、かのじょはむすうのれいをつれてあるいていた。)
初めて街なかで見かけたとき、彼女は無数の霊を連れて歩いていた。
(こどものころかられいかんがつよく、さまざまなおそろしいたいけんをしてきたぼくでも、)
子どもの頃から霊感が強く、様々な恐ろしい体験をしてきた僕でも、
(そのちょうぜんとしたすがたにはまねのできないそこしれないものをかんじた。)
その超然とした姿には真似の出来ない底知れないものを感じた。
(そしてほどなくしてだいがくのきゃんぱすでかのじょとさいかいしたときに、)
そしてほどなくして大学のキャンパスで彼女と再会したときに、
(ぼくのだいがくせいかつが、いや、じんせいがきまったといってもかごんではなかった。)
僕の大学生活が、いや、人生が決まったと言っても過言ではなかった。
(しかしことばをかわしたはずのぼくのことは、まったくおぼえてはいなかったのだが。)
しかし言葉を交わしたはずの僕のことは、全く覚えてはいなかったのだが。
(「どこかでみたようなゆうれいだな」)
「どこかで見たような幽霊だな」
(かおをみながら、そんなことをいわれたものだった。)
顔を見ながら、そんなことを言われたものだった。
(そして、わたがみずをすうように、きがつくとぼくはかのじょのまきちらすどくとくの、)
そして、綿が水を吸うように、気がつくと僕は彼女の撒き散らす独特の、
(そしてきょうれつなこせいに、しこうに、しこうに、そしてむきどうなこうどうにしんすいしていた。)
そして強烈な個性に、思考に、思考に、そして無軌道な行動に心酔していた。
(いや、しんすいというとすこしちがうかもしれない。あるいみで、ぼくの、すべてだった。)
いや、心酔というと少し違うかも知れない。ある意味で、僕の、すべてだった。
(ししょうとよんでつきまとっていたそのかのじょに、あるひこんなことをいわれた。)
師匠と呼んでつきまとっていたその彼女に、ある日こんなことを言われた。
(「そらをあるくおとこをみてこい」)
「空を歩く男を見てこい」
(そらをあるくおとこ?)
そらをあるくおとこ?
(いっしゅんきょとんとした。そんなえいがをやっていただろうか。)
一瞬きょとんとした。そんな映画をやっていただろうか。
(いや、ししょうのいうことだ。なにかかいだんじみたはなしにちがいない。)
いや、師匠の言うことだ。なにか怪談じみた話に違いない。
(そのそらをあるくおとこをやらとみつければいいのか。)
その空を歩く男をやらと見つければいいのか。
など
(「どこにいけばいいんですか」ときいてみたが、こたえてくれない。)
「どこに行けばいいんですか」と訊いてみたが、答えてくれない。
(なにかのてすとのようなきがした。ひんとはもらえないということか。)
なにかのテストのような気がした。ヒントはもらえないということか。
(「わかりました」)
「わかりました」
(そういってまちにでたものの、まったくこころあたりはなかった。)
そう言って街に出たものの、全く心当たりはなかった。
(そらをあるくおとこ、というそのなまえだけでたどりつけるということは、)
空を歩く男、というその名前だけでたどりつけるということは、
(そんなうわさやかいだんばなしがあるていどはしられているということだろう。)
そんな噂や怪談話がある程度は知られているということだろう。
(せいしきなはいぞくはまだだが、すでにでいりしていただいがくのけんきゅうしつで)
正式な配属はまだだが、すでに出入りしていた大学の研究室で
(ききこみをしてみた。)
訊き込みをしてみた。
(じもとしゅっしんしゃがおおくないこのだいがくで、おなじいっかいせいにきいてもだめだ。)
地元出身者が多くないこの大学で、同じ一回生に訊いても駄目だ。
(じもとしゅっしんではなくとも、なんねんもこのとちにすんでいるせんぱいたちならば、)
地元出身ではなくとも、何年もこの土地に住んでいる先輩たちならば、
(そんなうわさをききおよんでいるかもしれない。)
そんな噂を聞き及んでいるかも知れない。
(「そらをあるくおとこ、ねえ」)
「空を歩く男、ねえ」
(なんにんかのせんぱいをつかまえたが、せいかはあまりかんばしくなかった。)
何人かの先輩をつかまえたが、成果はあまり芳しくなかった。
(なにかそんななまえのかいだんをきいたことがある、というそのていどだった。)
なにかそんな名前の会談を聞いたことがある、というその程度だった。
(ないようまではわからない。)
内容までは分からない。
(しょぞくしていたさーくるにもかおをだしてみたが、)
所属していたサークルにも顔を出してみたが、
(やはりけっかはにたりよったりだった。)
やはり結果は似たりよったりだった。
(さっそくいきづまったぼくはしあんした。)
さっそく行き詰まった僕は思案した。
(そらをあるく、ということはそらをとぶるいのゆうれいやようかいとはすこしにゅあんすがちがう。)
空を歩く、ということは空を飛ぶ類の幽霊や妖怪とは少しニュアンスが違う。
(しかもおとこ、というからにはにんげんがただ。)
しかも男、というからには人間がただ。
(ほかのばけものじみたようしがともなっているなら、)
他の化け物じみた容姿が伴っているなら、
(そのとくちょうがなまえにもあらわれているはずだからだ。)
その特徴が名前にも現れているはずだからだ。
(そうぞうする。)
想像する。
(ちょくりつで、なにもないちゅうくうをすすむおとこ。)
直立で、なにもない宙空を進む男。
(それは、なにかがいをもたらすことでおそれられているようなものではなく、)
それは、なにか害をもたらすことで恐れられているようなものではなく、
(ただこのよのりのなかではありえないようにたいしてつけられた)
ただこの世の理のなかではありえない様に対してつけられた
(いふのしょうちょうとしてのなまえ。)
畏怖の象徴としての名前。
(そらをあるくおとこか。)
空を歩く男か。
(それはどこにいけばみられるのだろう。)
それはどこに行けば見られるのだろう。
(そらをみあげて、まちじゅうをあるけばいつかはであえるのだろうか。)
空を見上げて、街じゅうを歩けばいつかは出会えるのだろうか。
(ちかいかいだんはある。たとえばへやのまどのそとににんげんのかおがあって、)
近い怪談はある。例えば部屋の窓の外に人間の顔があって、
(にたにたわらっている。あるいはなにごとかうったえている。)
ニタニタ笑っている。あるいはなにごとか訴えている。
(しかしそこはにかいやさんかいのたかいまどで、したにあしばなどなく、)
しかしそこは二階や三階の高い窓で、下に足場など無く、
(にんげんのかおがそんなばしょであっていいはずがなかった、というもの。)
人間の顔がそんな場所であっていいはずがなかった、というもの。
(かなりめじゃーで、るいれいのおおいかいだんだ。)
かなりメジャーで、類例の多い怪談だ。
(しかし、そらをあるくおとこ、というなまえのひびきからは、なにかべつのようそをかんじるのだ。)
しかし、空を歩く男、という名前の響きからは、なにか別の要素を感じるのだ。
(けっかてきにそらをあるいてとしかおもえない、というものはなく、)
結果的に空を歩いてとしか思えない、というものはなく、
(そらをあるいている、というまさにそのしゅんかんをとらえたような)
空を歩いている、というまさにその瞬間をとらえたような
(ちょくせつなかんじがする。)
直接な感じがする。
(・・・・・)
・・・・・
(そらをあるくおとこ。)
そらをあるくおとこ。
(そんなことばをつぶやきながら、すうじつかんをもんもんとしてすごした。)
そんな言葉をつぶやきながら、数日間を悶々として過ごした。