桜雨 -1-
師匠シリーズ
以前cicciさんが更新してくださっていましたが、更新が止まってしまってしまったので、続きを代わりにアップさせていただきます。
cicciさんのアカウント
https://typing.twi1.me/profile/userId/130158
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| 順位 | 名前 | スコア | 称号 | 打鍵/秒 | 正誤率 | 時間(秒) | 打鍵数 | ミス | 問題 | 日付 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | berry | 8120 | 神 | 8.2 | 98.8% | 373.6 | 3070 | 36 | 61 | 2026/04/15 |
| 2 | HAKU | 7814 | 神 | 8.1 | 96.5% | 383.4 | 3108 | 112 | 61 | 2026/04/16 |
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問題文
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(だいがくいっかいせいのふゆだった。)
大学一回生の冬だった。
(えきのこうないであまぐりをうるばいとをしていたおれは、はなうたをうたいながら)
駅の構内で甘栗を売るバイトをしていた俺は、鼻歌をうたいながら
(われぐりをみつけてははいきはいきとつぶやきつつしゃがんでくちにほうりこむ、)
割れ栗を見つけては廃棄廃棄と呟きつつしゃがんで口に放り込む、
(ということをくりかえしていた。)
ということを繰り返していた。
(あまぐりにはしーずんがあり、ちゅうごくからしんぐりがにゅうかされてくるあきからふゆにかけて、)
甘栗にはシーズンがあり、中国から新栗が入荷されてくる秋から冬にかけて、
(それまでのふるいくりからあじががらりとかわり、あまみががぜんつよくなる。)
それまでの古い栗から味がガラリと変わり、甘みが俄然強くなる。
(これがうまい。じつにうまい。)
これが美味い。実に美味い。
(えきのうらであまぐりをやくしごともしていたので、かわがはじけてくろいいしが)
駅の裏で甘栗を焼く仕事もしていたので、皮が弾けて黒い石が
(いりこんだわれくりをはいきするというめいもくのもと、)
入り込んだ割れ栗を廃棄するという名目のもと、
(ひとのめもないてんとのしたでかたっぱしからたべまくってもいた。)
人の目もないテントの下で片っ端から食べまくってもいた。
(しかしそれだけたべてもふとるけはいがなかった。)
しかしそれだけ食べても太る気配がなかった。
(たちしごとをしているから、というのもあるが、いちばんのよういんは「おつうじ」)
立ち仕事をしているから、というのもあるが、一番の要因は「お通じ」
(ではないかとおもっている。)
ではないかと思っている。
(くりにふくまれているしょくもつせんいがそうさせるのか、とにかくかいべんなのだ。)
栗に含まれている食物繊維がそうさせるのか、とにかく快便なのだ。
(そんなあまぐりらいふなばいとちゅうのおれは、うりばのはこのなかから)
そんな甘栗ライフなバイト中の俺は、売り場のハコの中から
(しっているひとがとおりすぎるのをみかけた。)
知っている人が通り過ぎるのを見かけた。
(きょうすけさんというおかるとずきのねっとなかまだ。)
京介さんというオカルト好きのネット仲間だ。
(「ばいとがえりですか」とこえをかけるとこちらにきづいてふりむいた。)
「バイト帰りですか」と声をかけるとこちらに気づいて振り向いた。
(だっふるこーとに、あかいまふらーをしている。)
ダッフルコートに、赤いマフラーをしている。
(きょうすけというはんどるねーむながられっきとしたじょせいであったので、)
京介というハンドルネームながられっきとした女性であったので、
など
(あまぐりややきいものごときものはすきにきまっている。)
甘栗や焼き芋のごときものは好きに決まっている。
(「しんぐりですよ」とにこやかにいうとのこのことちかづいてくるではないか。)
「新栗ですよ」とにこやかに言うとノコノコと近づいてくるではないか。
(ふふふ。)
ふふふ。
(だがかわせようというはらではない。)
だが買わせようという腹ではない。
(さいきんきょうすけさんのいえにあそびにいくたびに、せんめんだいのところにあるたいじゅうけいのはりを)
最近京介さんの家に遊びに行くたびに、洗面台のところにある体重計の針を
(すこしずつすすめるといういたずらをかんこうしていたのだが、)
少しずつ進めるというイタズラを敢行していたのだが、
(それがばれてぶっとばされたばかりだった。)
それがバレてぶっ飛ばされたばかりだった。
(そのあいだ、あうたびにこころなしかげっそりとしていったようすをみていたおれは、)
その間、会うたびに心なしかげっそりとしていった様子を見ていた俺は、
(かのじょもそれなりにうえいとをきにしているのだとしったのだった。)
彼女もそれなりにウエイトを気にしているのだと知ったのだった。
(であるので、おわびもかねてあまぐりをおすそわけしようとおもったのだ。)
であるので、お詫びも兼ねて甘栗をおすそ分けしようと思ったのだ。
(しかしさすがにうりものははいそうりょうでかんりされていたので、)
しかしさすがに売り物は配送量で管理されていたので、
(たいりょうにひとにあげるとばれてしまう。)
大量に人にあげるとバレてしまう。
(「すこしじかんありますか。もすうぐばいとあがるんで」)
「少し時間ありますか。もすうぐバイトあがるんで」
(めくばせでおれのいとをよみとったのか、きょうすけさんはすなおにうなずいて、)
目配せで俺の意図を読み取ったのか、京介さんは素直にうなずいて、
(すぐそばでおこなわれていたさいじをぶっしょくしはじめる。)
すぐそばで行われていた催事を物色し始める。
(それからじゅっぷんほどしてていじとなったのでみせをかたづけ、)
それから十分ほどして定時となったので店を片付け、
(うりあげをjrのしゃいんにかくにんしてもらっていると、)
売り上げをJRの社員に確認してもらっていると、
(すぐめのまえで「まつおせんせい!」とうきょうすけさんのこえがきこえた。)
すぐ目の前で「松尾先生!」とう京介さんの声が聞こえた。
(これからかいさつにはいろうとするひとのなかにしったかおをみつけたらしい。)
これから改札に入ろうとする人の中に知った顔を見つけたらしい。
(いつもはたんたんとしているそのこえが、どこかおどるようなりずむを)
いつもは淡々としているその声が、どこか踊るようなリズムを
(おびているきがしていがいなかんじだった。)
帯びている気がして意外な感じだった。
(せんせいとよんだひとと、そのままたちばなしをはじめたようだが、)
先生と呼んだ人と、そのまま立ち話を始めたようだが、
(おれはもうてんちょうのところへいかなければならない。)
俺はもう店長のところへ行かなければならない。
(そのばをたちさりながら、きょうすけさんのようなかつてのふりょうむすめが)
その場を立ち去りながら、京介さんのようなかつての不良娘が
(がっこうのせんせいとしたしげにしゃべっているのがふしぎでならなかった。)
学校の先生と親しげに喋っているのが不思議でならなかった。
(そつぎょうごのはあつれきもなつかしいおもいでにかわるということか。)
卒業後のは軋轢も懐かしい思い出に変わるということか。
(てんちょうにきょうのほうこくをしたあとで、しんぐりをおせわになっているひとに)
店長に今日の報告をした後で、新栗をお世話になっている人に
(あげたいというと、たいりょうにふくろにつめてくれた。もちろんただだ。)
あげたいと言うと、大量に袋につめてくれた。もちろんタダだ。
(みためはこおとこだが、なかなかふとっぱらなひとだった。)
見た目は小男だが、なかなか太っ腹な人だった。
(それをもってえきのちかにもどると、ちょうどきょうすけさんがかいさつをくぐる「せんせい」に)
それを持って駅の地下に戻ると、ちょうど京介さんが改札をくぐる「先生」に
(てをふっているところだった。)
手を振っているところだった。
(「くりです。あまったんで、どうぞ」)
「栗です。あまったんで、どうぞ」
(ちかよっててわたすと、「ありがとう」とうけとりながら、)
近寄って手渡すと、「ありがとう」と受け取りながら、
(ずっとかいさつのほうをみている。)
ずっと改札の方を見ている。
(おれもそのうしろすがたがひとのなみにきえていくところをみつめる。)
俺もその後ろ姿が人の波に消えていくところを見つめる。
(「ちゅうがくか、こうこうのときのせんせいですか」)
「中学か、高校の時の先生ですか」
(「ああ。こうこうのときのたんにんだ。まつおせんせい。わたしたちはざびえるってよんでたけど」)
「ああ。高校の時の担任だ。松尾先生。私たちはザビエルって呼んでたけど」
(きょうすけさんはなつかしそうにめをほそめる。)
京介さんは懐かしそうに目を細める。
(「ひさしぶりだったけど、かわってないな」)
「久しぶりだったけど、変わってないな」
(きょうすけさんはこうこうのじゅぎょうなどさぼってばかりだったはずなので、)
京介さんは高校の授業などサボってばかりだったはずなので、
(そのとうじのたんにんならどうかんがえてもしょうとつをしていたはずだ。)
その当時の担任ならどう考えても衝突をしていたはずだ。