桜雨 -7-
師匠シリーズ
以前cicciさんが更新してくださっていましたが、更新が止まってしまってしまったので、続きを代わりにアップさせていただきます。
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問題文
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(「しょうがくせいみたいなことを」)
「小学生みたいなことを」
(かえりのほーむるーむのじかんにざびえるはぼそりといってこくばんけしをつかんだ。)
帰りのホームルームの時間にザビエルはぼそりと言って黒板消しを掴んだ。
(こくばんのすみにかさのえがあり、そのしたに「まつお・のだ」というなまえがかいてある。)
黒板の隅に傘の絵があり、その下に「松尾・野田」という名前が書いてある。
(さっきざびえるがきょうしつにはいってくるまえにあのへんでたむろしていたれんちゅうのだれかが)
さっきザビエルが教室に入ってくる前にあの辺でたむろしていた連中の誰かが
(かいたのだろう。)
書いたのだろう。
(いいかげん、からかわれているほうがあきてしまったのか、さいきんははんのうがにぶい。)
いい加減、からかわれている方が飽きてしまったのか、最近は反応が鈍い。
(ためいきをつくだけで、はんにんをさがそうともせず、さっさとけしてしまった。)
溜め息をつくだけで、犯人を探そうともせず、サッサと消してしまった。
(なにごともなかったかのようにれんらくじこうをつたえて、にっちょくにあいずをする。)
何ごともなかったかのように連絡事項を伝えて、日直に合図をする。
(きりつ、れい、ちゃくせき、のごうれいのあとで)
起立、礼、着席、の号令の後で
(「ああ、それから、やまなかはこのあとしょくいんしつにきなさい」とつけくわえた。)
「ああ、それから、山中はこのあと職員室に来なさい」と付け加えた。
(なんだ。もうたばこがばれたのか。)
なんだ。もうタバコがばれたのか。
(わたしはすこしきんちょうした。)
私は少し緊張した。
(「ちひろちゃん、だいじょうぶ?」)
「ちひろちゃん、大丈夫?」
(よーこがちかよってきた。「だいじょうぶ、だいじょうぶ」きらくにてをふるがないしんは)
ヨーコが近寄ってきた。「大丈夫、大丈夫」気楽に手を振るが内心は
(そうでもなかった。するとよーこはしんぱいそうによけいなことをおしえてくれた。)
そうでもなかった。するとヨーコは心配そうに余計なことを教えてくれた。
(ざびえるが、あるとくしゅなせいへきをもっている、といううわさである。)
ザビエルが、ある特殊な性癖を持っている、という噂である。
(ようするにじょしこうせいがすきらしい、というのだ。)
ようするに女子高生が好きらしい、というのだ。
(「ふ」)
「ふ」
(はなでわらってしまった。)
鼻で笑ってしまった。
(ざびえるはもともとばれーぼーるをやっていて、こくたいにもでたことがあるような)
ザビエルは元々バレーボールをやっていて、国体にも出たことがあるような
など
(せんしゅだったのだが、このこうこうのばれーぶのこもんには、)
選手だったのだが、この高校のバレー部の顧問には、
(すでにだいせんぱいにあたるきょうしがいすわっていた。きょうしはかならずひとつはぶかつのこもんを)
すでに大先輩に当たる教師が居座っていた。教師は必ず一つは部活の顧問を
(わりあてられるようになっているので、ざびえるはしぶしぶしんぶんぶのこもんを)
割り当てられるようになっているので、ザビエルはしぶしぶ新聞部の顧問を
(うけもっているが、ほとんどはなしがいじょうたいでぜんぜんぶしつにもかおをださないらしい。)
受け持っているが、ほとんど放し飼い状態で全然部室にも顔を出さないらしい。
(よーこいわく、ごうほうてきにじょしせいととにくたいてきせっしょくができるばれーぶには)
ヨーコいわく、合法的に女子生徒と肉体的接触ができるバレー部には
(いまでもこだわりがあり、いまのこもんのひひじじいをけおとすさくを)
今でもこだわりがあり、今の顧問のヒヒジジイを蹴落とす策を
(ねっているとのことだった。またひまなぶん、せいとしどうのたんとうのごとく、)
練っているとのことだった。また暇な分、生徒指導の担当のごとく、
(まちをはいかいしてわがこうのせいとのよわみをにぎろうとせいりょくてきにかつどうしている・・・・・)
街を徘徊して我が校の生徒の弱みを握ろうと勢力的に活動している・・・・・
(まことしやかにそうおしえてくれた。)
まことしやかにそう教えてくれた。
(よわみか。)
弱みか。
(たばこがばれたとして、そくざにていがくをくらうのと、なんらかのとりひきを)
タバコがばれたとして、即座に停学をくらうのと、なんらかの取り引きを
(ふっかけてくるのと、どちらがましだろうか。)
吹っかけてくるのと、どちらがマシだろうか。
(わたしはよーこのあたまをなでてやり、しょくいんしつにむかった。)
私はヨーコの頭を撫でてやり、職員室に向かった。
(ほうかごのしょくいんしつは、まだきょうしたちがつくえにおおぜいのこっていた。)
放課後の職員室は、まだ教師たちが机に大勢残っていた。
(ちらほらとせいとのすがたもみえ、ざわざわしたふんいきにつつまれている。)
ちらほらと生徒の姿も見え、ざわざわした雰囲気に包まれている。
(「お、やまなか。こっちだ」)
「お、山中。こっちだ」
(ざびえるがてまねきしているせきへむかうと、「あー、なんだ。ちょっとこっちへ」)
ザビエルが手招きしている席へ向かうと、「あー、なんだ。ちょっとこっちへ」
(とはぎれわるくたちあがり、おくにしつらえられたおうせつしつへつれていかれた。)
と歯切れ悪く立ち上がり、奥に設えられた応接室へ連れて行かれた。
(いよいよまずいな。さきをあるくせなかをみながらそうおもった。)
いよいよまずいな。先を歩く背中を見ながらそう思った。
(てーぶるのまえにすわると、ざびえるはためいきをついてくちをひらく。)
テーブルの前に座ると、ザビエルは溜め息をついて口を開く。
(「みたぞ」)
「見たぞ」
(どうようする。が、それをなるべくきどられないようにへいせいをよそおった。)
動揺する。が、それをなるべく気取られないように平静を装った。
(なにをみたのかわからないが、ただのかまかけのかのうせいもある。)
なにを見たのか分からないが、ただのカマかけの可能性もある。
(「なんのことですか」)
「なんのことですか」
(「こないだ、まちで」)
「こないだ、街で」
(じっとためすようにわたしのかおをみる。)
じっと試すように私の顔を見る。
(まち?こうないですっているたばこのことではないのだろうか。)
街?校内で吸っているタバコのことではないのだろうか。
(「その・・・・・そういうほてるがならんでいるところでおまえのすがたをだ」)
「その・・・・・そういうホテルが並んでいるところでお前の姿をだ」
(「なんのことかわかりません。いえにかえるちかみちにそういうとおりがありますけど」)
「なんのことか分かりません。家に帰る近道にそういう通りがありますけど」
(あせる。このあいだほてるからでるときにさきにざびえるをみつけて)
焦る。このあいだホテルから出るときに先にザビエルを見つけて
(かくれたときがあったが、あのときむこうにもきづかれていたのだろうか。)
隠れた時があったが、あの時向こうにも気づかれていたのだろうか。
(「・・・・・」)
「・・・・・」
(ましょうめんからめのおくをみつめられる。そらしたらまけだ。)
真正面から目の奥を見つめられる。逸らしたら負けだ。
(にらまないように、しかしおもいきりめにちからをいれてみつめかえした。)
睨まないように、しかし思い切り目に力を入れて見つめ返した。
(しばらくそのままのかっこうでふたりともうごかなかったが、)
しばらくそのままの格好で二人とも動かなかったが、
(やがてざびえるのほうがこんまけしたようにいきをはくと「わかった」といった。)
やがてザビエルの方が根負けしたように息を吐くと「分かった」と言った。
(「あのへんはちあんがわるい。とおらないようにしなさい。)
「あの辺は治安が悪い。通らないようにしなさい。
(へんなれんちゅうにこえをかけられたことはないか」)
変な連中に声をかけられたことはないか」
(それからはなんどもきいたようなおせっきょうをくりかえし、)
それからは何度も聞いたようなお説教を繰り返し、
(ようやくかいほうされそうになった。ふんいきをさっしてこしをうかしかけたところで、)
ようやく解放されそうになった。雰囲気を察して腰を浮かしかけたところで、
(ふとおもいついてこちらからきいてみた。)
ふと思いついてこちらから訊いてみた。