苦痛を愛するための祈り
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問題文
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(わたしにはくつうしかない。ほかにはなにものぞまない。)
私には苦痛しかない。他には何も望まない。
(くつうはわたしにじゅうじゅんで、いまにいたるまでそうありつづけた。)
苦痛は私に従順で、今に至るまでそうあり続けた。
(いかにしてくつうをうらむことができようか。)
如何にして苦痛を恨むことが出来ようか。
(むねのおもいがみずからのこころをおしつぶしたとしても、)
胸の思いが自らの心を押し潰したとしても、
(くつうはわたしのそばにすわっていつづけたというのに。)
苦痛は私のそばに座って居続けたというのに。
(くつうよ、わたしはついにあなたをそんけいするにいたる。)
苦痛よ、私はついに貴方を尊敬するに至る。
(あなたはけっしてわたしからはなれることはないがゆえに。)
貴方は決して私から離れることは無いが故に。
(ああ、くつうよ、わたしはついにあなたをりかいするにいたる。)
ああ、苦痛よ、私はついに貴方を理解するに至る。
(あなたはそんざいするだけでうつくしくあるのだと。)
貴方は存在するだけで美しくあるのだと。
(あなたはあわれでくらくかなしいわたしのこころのだんろからけっしてはなれなかったものににている。)
貴方は哀れで暗く悲しい私の心の暖炉から決して離れなかったものに似ている。
(ああ、くつうよ、あなたはわたしのさいあいのひとよりなおなさけぶかい。)
ああ、苦痛よ、貴方は私の最愛の人よりなお情け深い。
(くつうよ、わたしはりかいしている。)
苦痛よ、私は理解している。
(しのゆかにわたしがつくひまで、あなたはわたしのとなりにあって、)
死の床に私がつく日まで、貴方は私の隣にあって、
(わたしのこころのおくそこで、わたしとともにあることを。)
私の心の奥底で、私と共にあることを。