わすれもの

(だいだいいろのそらのしたふたりだけのそらのした)

橙色の空の下　ふたりだけの空の下

(ちっぽけなすなばにゆめをのせてわらうきみとゆうやけ)

ちっぽけな砂場に夢を乗せて　笑う君と夕焼け

(まえならへまえならへだれにならってなんになれる)

前ならへ　前ならへ　誰にならって何になれる？

(あのひのぼくはもういないのかな)

あの日の僕は　もういないのかな

(だれかによごされたせなかをきょうはかくしてあるこう)

誰かに汚された背中を　今日は隠して歩こう

(こたえはどこにもありはしないってないてわかった)

答えは何処にもありはしないって泣いてわかった

(こころのすきまにむりやりつめこんだ)

心の隙間に無理やり詰め込んだ

(せいとうせいしあわせってさぼくもわからないんだ)

正当性幸せってさ　僕もわからないんだ

(おうちへかえろうおかえり)

おうちへ帰ろう？　おかえり

(だいだいいろのそらのしたくずれきえたそらのした)

橙色の空の下　崩れ消えた空の下

(わらいかたなんてあのこうしゃのさびたげたばこのなか)

笑い方なんてあの校舎の　錆びた下駄箱の中

(だいきらいなだいきらいなしゃくしじょうぎなせんせいが)

大嫌いな大嫌いな　杓子定規な先生が

(ろうかのすみでないていたんだ)

廊下の隅で泣いていたんだ

(おとなもなみだをながすんだおとなになってしれた)

大人も涙をながすんだ　大人になって知れた

(ぼくらがきらいでにくんでたありゃいったいなんだ)

僕らが嫌いで憎んだた　ありゃいったいなんだ

(こころのすきまはとっくにみたされない)

心の隙間はとっくに満たされない

(ねがっていたなにひとつもどうせかなわないんなら)

願っていた何ひとつも　どうせ叶わないんなら

(おうちへかえろうおかえり)

おうちへ帰ろう？　おかえり

(せいぎもわるものも)

正義も悪者も

(てんごくじごくもかんけりのおにみたいじゃんけんぽんできまる)

天国地獄も缶蹴りの鬼みたい　じゃんけんぽんで決まる

(こたえはどこにもありはしないってないてわかった)

答えは何処にもありはしないって泣いてわかった

(こころのすきまにむりやりつめこんだせいとうせいしあわせってさ)

心の隙間に無理やり詰め込んだ　正当性幸せってさ

(どうせわからないんだおうちへかえろう)

どうせわからないんだ　おうちへ帰ろう？

(あいしてあいしてすぐにいなくなっちゃうからさ)

愛して　愛して　すぐにいなくなっちゃうからさ

(あいしてあいしてくれていいでしょ)

愛して　愛して　くれていいでしょ

(そんなたわごとひとつできょうもいきてこうただいま)

そんな戯言一つで　今日も生きていう？　ただいま