エグゼキューション/まふまふ

(しろくろならぶここはだれかのばんじょうがゆめのはなし)

白黒並ぶ　ここは誰かの　盤上が夢の噺

(あおじろくそらにはばたいてわらうのでしょう)

青白く空に羽ばたいて嗤うのでしょう

(かがみよかがみこのよでいちばんなんてはいかぶりのしわざ)

鏡よ鏡　この世で一番　なんて灰被りの仕業

(ちのあとまでがしみついたきょこうのすがたみ)

血の跡までが染みついた虚構の姿見

(ひげきになりました)

“悲劇”になりました

(ゆうせいでなりかわりｑせいのやみかわいいあいまいみー)

有声で成り代わり　Q製の病み可愛い　曖昧ミー

(きみはｍｕｒｄｅｒしらない)

君はmurder　知らない？

(きょげんもうそうかきおこせらぶげーむで)

虚言＆妄想　書き起こせラブゲームで

(それじゃいっしょうかのうしちゃいないかい)

それじゃ一生化膿しちゃいないかい？

(うらがえしたゆめのゆめのどれすでかなしみをわずらうふりをしても)

裏返した夢の夢のドレスで　悲しみを患うフリをしても

(そこにはたしかなしろひとつないからことばもないよ)

そこには確かな白ひとつないから　言葉もないよ

(うらおもてとりかごにとらわれたままのしんじつは)

裏　表　鳥籠に囚われたままの真実は

(だれもときあかそうとしないすぎたことなの)

誰も解き明かそうとしない　過ぎたことなの？

(あおいはねのうそつきからすだれもしらないきみ)

青い羽の噓吐き烏　誰も知らない君

(ありふれたにちじょうはどこへきえたのだろう)

ありふれた日常は　何処へ消えたのだろう

(いかさまりべろねがえるおせろかちかたすらまだしらない)

如何様　リベロ　寝返るオセロ　勝ち方すらまだ知らない

(しくまれたしなりおにどれだけなこうとも)

仕組まれたシナリオに　どれだけ泣こうとも

(きげきはゆるされない)

“喜劇”は許されない

(ふつごうなこれってしたっけだれのせいそれじゃこぞってとざしてくちふうじ)

不都合なこれって　したっけ誰のせい　それじゃこぞって閉ざして口封じ

(こんなたわいもないせかいのいやしさにいきがつまるよ)

こんな他愛もない世界の卑しさに　息が詰まるよ

(だまってだましあいのどれいぼくらみなだんとうだいでおどるさだめ)

黙って　騙し合いの奴隷　ボクら皆　断頭台で踊る定め

(まくひけないままに)

幕引けないままに

(それでもぼくらねえぼくらしんじあえずにもとめていたのだろう)

それでもボクら　ねえボクら　信じあえずに求めていたのだろう

(こうかいはいつもすぐそこにある)

後悔はいつも　すぐそこにある

(ぼくはだれわからない)

ボクは誰　わからない

(てまねきでひびくかねのねをただきみとたどりあいをちかっている)

手招きで響く鐘の音を　ただ君と辿り愛を誓っている

(ひげきになってしまえ)

“悲劇”になってしまえ

(もうたくさんなんだにげるのは)

もうたくさんなんだ　逃げるのは

(ぼくをきみをしらないせかいへ)

ボクを　君を　知らない世界へ