新撰組三番隊長 斎藤一

(じゃっかんはたちのたいしながら さつじんのけいけんはほうふだった！？)

弱冠二十歳の隊士ながら 殺人の経験は豊富だった！？

(おきたそうじよりもにさいわかく、しんせんぐみではさいねんしょうにちかい。)

沖田総司よりも二歳若く、新撰組では最年少に近い。

(しかし、けんじゅつのうではおきたやながくらしんぱちとならぶ さいきょうれべるにらんくされた。)

しかし、剣術の腕は沖田や永倉新八と並ぶ 最強レベルにランクされた。

(じつりょくしゅぎのしんせんぐみだけに、さんばんたいたいちょうにばってきされたが、)

実力主義の新撰組だけに、三番隊隊長に抜擢されたが、

(かんぶくらすでこれだけなぞのおおいじんぶつはめずらしい。)

幹部クラスでこれだけ謎の多い人物は珍しい。

(しゅつじについてははたもとのばいしんかあかしはんのあしがる、あるいは、)

出自については旗本の陪臣か明石藩の足軽、あるいは、

(あいづはんしのしゅっしんなどしょせつある。)

会津藩士の出身など諸説ある。

(けんじゅつのりゅうはについてはほんにんも「ただのいっとうりゅう」としかかたらないが、)

剣術の流派については本人も「ただの一刀流」としか語らないが、

(とにかくうではすごい。)

とにかく腕は凄い。

(じゃっかんはたちにしてすでにひとごろしもけいけんしている。)

弱冠二十歳にしてすでに人殺しも経験している。

(えどでひとをきりころし、はんざいしゃとなってきょうにせんぷくしていたらしい。)

江戸で人を斬り殺し、犯罪者となって京に潜伏していたらしい。

(そのけいけんをかわれてしんせんぐみにすかうとされたのだという。)

その経験をかわれて新撰組にスカウトされたのだという。

(ひだりききでありどくとくのきどうをえがくひだりていっぽんづきは、)

左利きであり独特の軌道を描く左手一本突きは、

(はつあわせだとぜったいにさけきれないひっさつけんである。)

初合わせだと絶対に避けきれない必殺剣である。

(また、たにんのいたみにはどんかんでひとごろしをなんともおもわないおとこだったともいわれ・・・)

また、他人の痛みには鈍感で人殺しを何とも思わない男だったともいわれ・・・

(たちすじもせいかくもひっとまんにはさいてきである。)

太刀筋も性格もヒットマンには最適である。

(たいしのみくらいせたけやたけだかんりゅうさいなど、うちげばによりいくにんかがしゅくせいされたが、)

隊士の御倉伊勢武や武田観柳斎など、内ゲバにより幾人かが粛清されたが、

(いずれもそのじっこうはんにさいとうがなをつらねていたという。)

いずれもその実行犯に斎藤が名を連ねていたという。

(おなじかまのめしをくったなかまであろうがへいぜんときる。)

同じ釜のメシを食った仲間であろうが平然と斬る。

(しかも、かんりゅうさいのばあいなどはめったざしのむざんなしにざまだった。)

しかも、観柳斎の場合などはめった刺しの無残な死に様だった。