パーフェクトワールド　あらすじ②

(ました。そのとちゅう、ぶっちはけいさつのけんもんをかいくぐるため、きゃんぷをしていた)

ました。その途中、ブッチは警察の検問を掻い潜るため、キャンプをしていた

(かぞくづれのくるまにどうじょうしました。ぶじにけんもんをとっぱしたぶっちは、そのかぞくを)

家族連れの車に同乗しました。無事に検問を突破したブッチは、その家族を

(おどし、そのくるまにのりかえ、とうそうしました。ぶっちはふぃりっぷにかぞくのことを)

脅し、その車に乗り換え、逃走しました。ブッチはフィリップに家族のことを

(ききました。ふぃりっぷのちちはいえをあけ、はははじぶんのしゅきをおしつけ、)

訊きました。フィリップの父は家を空け、母は自分の主義を押し付け、

(ふぃりっぷのすきなことをなにもさせないでいました。それをきいたぶっちは、)

フィリップの好きな事を何もさせないでいました。それを聞いたブッチは、

(じぶんににているとおもいました。ぶっちはふぃりっぷに「あめりかじんには)

自分に似ていると思いました。ブッチはフィリップに「アメリカ人には

(あめりかじんがあるんだ」といい、りそうのためにじりきでいきぬこうといいました。)

アメリカ人があるんだ」と言い、理想のために自力で生き抜こうと言いました。

(ろーらーこーすたーにのることもきんじられていたふぃりっぷに、ぶっちはたいかん)

ローラーコースターに乗る事も禁じられていたフィリップに、ブッチは体感

(させてやろうと、ふぃりっぷをくるまのうえからころげおちないようにこていし、くるまを)

させてやろうと、フィリップを車の上から転げ落ちない様に固定し、車を

(はしらせました。ふぃりっぷはおおよろこびしました。そのよる、ぶっちはとちゅうの)

走らせました。フィリップは大喜びしました。その夜、ブッチは途中の

(とうもろこしばたけにくるまをちゅうしゃし、かくれるようにそこでいちやをすごそうとしました。)

トウモロコシ畑に車を駐車し、隠れるようにそこで一夜を過ごそうとしました。

(あと４、５にちでつくだろうというころでした。ふぃりっぷがとつじょ、いえにかえりたいと)

あと4、5日で着くだろうという頃でした。フィリップが突如、家に帰りたいと

(いいだした。ぶっちは、そのしゅんかんがあったのになぜにげなかったとふぃりっぷに)

言い出した。ブッチは、その瞬間があったのになぜ逃げなかったとフィリップに

(きくと、ふぃりっぷは「どろぼうしたもん」とつぶやきました。さびしそうなかおをする)

訊くと、フィリップは「泥棒したもん」と呟きました。寂しそうな顔をする

(ふぃりっぷに、ぶっちは「じきにきしてやる。やくそくだ」となぐさめました。ぶっちは)

フィリップに、ブッチは「じきに帰してやる。約束だ」と慰めました。ブッチは

(ふぃりっぷにじぶんのしたいことをりすとにするようにいいました。ふぃりっぷは)

フィリップに自分のしたい事をリストにするように言いました。フィリップは

(りすとをつくりました。すうじかんご、やかんののうさぎょうをしていたそののうふが、)

リストを作りました。数時間後、夜間の農作業をしていたその農夫が、

(ぶっちたちをみつけました。なにもしらないそののうふはじぶんのいえに、ぶっちたちを)

ブッチたちを見つけました。何も知らないその農夫は自分の家に、ブッチたちを

(まねきいれ、いちやをすごさせました。そのころ、だいしゃをまっていたれっどは、)

招き入れ、一夜を過ごさせました。その頃、代車を待っていたレッドは、

(さりーからぶっちとのかんけいをたずねられました。さりーはしょくぎょうがら、れっどのことも)

サリーからブッチとの関係を尋ねられました。サリーは職業柄、レッドの事も

(しらべていました。れっどとぶっちとはあさからぬつながりがありました。ぶっちを)

調べていました。レッドとブッチとは浅からぬ繋がりがありました。ブッチを

(つかまえ、しょうねんいんにおくったのは、かつてこおりほあんかんだったれっどでした。)

捕まえ、少年院に送ったのは、かつて郡保安官だったレッドでした。

(れっどはちちのもとにぶっちをかえすと、ちちとおなじくふだつきのあくとうになるとおもい、)

レッドは父の元にブッチを返すと、父と同じく札付きの悪党になると思い、

(わざとしょうねんいんおくりにして、そこでぶっちをこうせいさせようとおもったのでした。)

わざと少年院送りにして、そこでブッチを更生させようと思ったのでした。

(しかし、そのおもいとはうらはらに、ぶっちはあくのみちへとはしってしまったのでした。)

しかし、その思いとは裏腹に、ブッチは悪の道へと走ってしまったのでした。

(れっどはそのことをふかくこうかいしていました。たびびとのふりをしてぶっちと)

レッドはその事を深く後悔していました。旅人の振りをしてブッチと

(ふぃりっぷは、しんせつそうなのうふのいえでいちやをすごしました。ぶっちたちは)

フィリップは、親切そうな農夫の家で一夜を過ごしました。ブッチたちは

(そののうふのいえでいちじくつろぎ、そのつまとむすことあそんであげたりしました。)

その農夫の家で一時くつろぎ、その妻と息子と遊んであげたりしました。

(ところが、そののうふはいうことをきかないむすこにぼうりょくをふるってばかりいました。)

ところが、その農夫は言う事を聞かない息子に暴力を振るってばかりいました。

(それをみていたぶっちはいきどおりました。ぶっちはそののうふにかつてのじぶんの)

それを見ていたブッチは憤りました。ブッチはその農夫にかつての自分の

(ちちのすがたをとうえいしたのでした。ぶっちはそののうふをじゅうでいかくし、こわがるむすこを)

父の姿を投影したのでした。ブッチはその農夫を銃で威嚇し、怖がる息子を

(いだかせて「あいしている」といえとせまりました。のうふはそういうと、ぶっちは)

抱かせて「愛している」と言えと迫りました。農夫はそう言うと、ブッチは

(かってきたろーぷで、のうふをしばりあげました。ぶっちはのうふにじゅうこうをむけました)

買ってきたロープで、農夫を縛り上げました。ブッチは農夫に銃口を向けました

(かたわらのつまとむすこは、いのりだしました。ぶっちは、こんどはてーぷをとり、のうふ、)

傍らの妻と息子は、祈りだしました。ブッチは、今度はテープを取り、農夫、

(つま、むすこのくちにはり、ふさぎました。そのとき、ぶっちはじゅうをゆかにおきました。)

妻、息子の口に貼り、塞ぎました。その時、ブッチは銃を床に置きました。

(ぶっちがおいたじゅうをとろうとすると、そこにはじゅうはありませんでした。)

ブッチが置いた銃を取ろうとすると、そこには銃はありませんでした。

(みるとなみだをながしながらふぃりっぷがじゅうをてに、ぶっちにむけていました。)

見ると涙を流しながらフィリップが銃を手に、ブッチに向けていました。

(ふぃりっぷはぶっちがひとごろしをするとごかいし、それをそししようとかれのわきばらを)

フィリップはブッチが人殺しをすると誤解し、それを阻止しようと彼の脇腹を

(うってしまいました。ぶっちをうったふぃりっぷは、いそいでぶっちのもとから)

撃ってしまいました。ブッチを撃ったフィリップは、急いでブッチの元から

(にげ、じゅうをいどになげすて、そうげんへとはしってにげました。にげていく)

逃げ、銃を井戸に投げ捨て、草原へと走って逃げました。逃げていく

(ふぃりっぷをおいかけながら、ころすきはなかったとぶっちはいいました。)

フィリップを追いかけながら、殺す気は無かったとブッチは言いました。

(ぶっちはうたれたわきばらをおさえつつ、とおざかるふぃりっぷに「いままでにおれが)

ブッチは撃たれた脇腹を押さえつつ、遠ざかるフィリップに「今までに俺が

(ころしたのはふたりだけ。おふくろをなぐったやつとおまえにてをだしたやつ。はなしあおう。)

殺したのは二人だけ。お袋を殴った奴とお前に手を出した奴。話し合おう。

(そして、またでかけよう」とはなしかけました。ふぃりっぷはいっぽんのきのうえに)

そして、また出かけよう」と話しかけました。フィリップは一本の木の上に

(のぼりました。たいりょうにしゅっけつしたぶっちは、そのきのしたにたおれこみました。そんな)

登りました。大量に出血したブッチは、その木の下に倒れ込みました。そんな

(すがたのぶっちにふぃりっぷはちかづき、あやまりました。ぶっちはふぃりっぷに「おなじ)

姿のブッチにフィリップは近づき、謝りました。ブッチはフィリップに「同じ

(うたれるなら、おまえにうたれてよかった。．．．そうかんがえるといいきぶんだ」と)

撃たれるなら、お前に撃たれてよかった。...そう考えるといい気分だ」と

(なぐさめました。そこにつうほうをききかけつけたぱとかーがむれをなし、ぶっちを)

慰めました。そこに通報を聞き駆け付けたパトカーが群れをなし、ブッチを

(ほういしました。すこしおくれて、れっどとさりーもげんばにとうちゃくしました。)

包囲しました。少し遅れて、レッドとサリーも現場に到着しました。

(れっどはぶっちにめがほんでとうこうをよびかけました。かたわらでは、ｆｂｉそうさかんが)

レッドはブッチにメガホンで投降を呼びかけました。傍らでは、FBI捜査官が

(らいふるでぶっちにねらいをさだめ、いつでもしゃさつできるじゅんびをしていました。)

ライフルでブッチに狙いをさだめ、いつでも射殺できる準備をしていました。

(ぶっちはふぃりっぷをひとじちにけいさつにようきゅうしました。まずぶっちはかそうした)

ブッチはフィリップを人質に警察に要求しました。まずブッチは仮装した

(ふぃりっぷのため、おかしをようきゅうしました。れっどはぶかにめいじ、ぶかたちが)

フィリップのため、お菓子を要求しました。レッドは部下に命じ、部下たちが

(もっているきゃんでぃなどをかきあつめました。つぎにぶっちは、けいさつのへりで)

持っているキャンディなどをかき集めました。次にブッチは、警察のヘリで

(とうちゃくしたふぃりっぷのははおやに、ふぃりっぷにはろうぃんとぱーてぃなど、かれが)

到着したフィリップの母親に、フィリップにハロウィンとパーティなど、彼が

(したいことをかいたりすとをさせろとようきゅうしました。ふぃりっぷのははは、それを)

したい事を書いたリストをさせろと要求しました。フィリップの母は、それを

(させるとやくそくしました。ようきゅうがのまれたぶっちは、ふぃりっぷにさつたばをもたせ、)

させると約束しました。要求が呑まれたブッチは、フィリップに札束を持たせ、

(かいほうしました。ふぃりっぷはれっどたちけいさつのほうにあるきだしました。しかし、)

解放しました。フィリップはレッドたち警察の方に歩き出しました。しかし、

(ふぃりっぷはすぐにふりかえり、ぶっちにかけよりました。このままいくと)

フィリップは直ぐに振り返り、ブッチに駆け寄りました。このまま行くと

(ぶっちがしゃさつされるとおもったふぃりっぷは、なきながらぶっちに)

ブッチが射殺されると思ったフィリップは、泣きながらブッチに

(だきつきました。ふぃりっぷはぶっちとてをとり、２にんでけいさつのほうへとあるき)

抱きつきました。フィリップはブッチと手をとり、2人で警察の方へと歩き

(だしました。そんな２にんのすがたをみたれっどは、ｆｂｉそうさかんに「おれがあいずする)

出しました。そんな2人の姿を見たレッドは、FBI捜査官に「俺が合図する

(までうつな」とげんめいし、たんしん、まるごしで２にんのほうへあゆみよりました。れっどは)

まで撃つな」と厳命し、単身、丸腰で2人の方へ歩み寄りました。レッドは

(ぶっちとふたたびたいじしました。ぶっちはじゅうをもっていないことをれっどにつげ、)

ブッチと再び対峙しました。ブッチは銃を持っていない事をレッドに告げ、

(さいごにふぃりっぷとはなしをさせてくれとれっどにたのみました。れっどは)

最後にフィリップと話をさせてくれとレッドに頼みました。レッドは

(ふぃりっぷにじーぱんからあらすかのしゃしんをわたそうとしました。とっさにれっどは)

フィリップにジーパンからアラスカの写真を渡そうとしました。咄嗟にレッドは

(ｆｂｉそうさかんに「うつな」とあいずしました。さりーは「だめー！」と)

FBI捜査官に「撃つな」と合図しました。サリーは「ダメー！」と

(さけびました。しかし、そのこえもむなしく、じゅうをだすとかんちがいしたｆｂｉのそげきしゅは)

叫びました。しかし、その声も虚しく、銃を出すと勘違いしたFBIの狙撃手は

(ぶっちをそげきしてしまいました。れっどはたおれるぶっちをぼうぜんとながめました。)

ブッチを狙撃してしまいました。レッドは倒れるブッチを茫然と眺めました。

(むねをうたれたぶっちに、ふぃりっぷはなきながらだきつきました。ははおやとけいさつが)

胸を撃たれたブッチに、フィリップは泣きながら抱きつきました。母親と警察が

(かけつけ、ははおやはふぃりっぷをだきしめました。ふぃりっぷはぶっちから)

駆けつけ、母親はフィリップを抱きしめました。フィリップはブッチから

(あらすかのしゃしんをとると、「ぶっち」となんどもさけびながら、ははおやとけいさつのもとへ)

アラスカの写真を取ると、「ブッチ」と何度も叫びながら、母親と警察の元へ

(かえりました。れっどとさりーはげきどしながらもどり、そげきしたｆｂｉそうさかんを)

帰りました。レッドとサリーは激怒しながら戻り、狙撃したFBI捜査官を

(なぐりとばしました。れっどとさりーは、やりきれないおもいをかくせずには)

殴り飛ばしました。レッドとサリーは、やりきれない思いを隠せずには

(いられませんでした。うたれたぶっちのそばには、きゃすぱーのおめんと)

いられませんでした。撃たれたブッチのそばには、キャスパーのお面と

(ふぃりっぷにわたしたさつたばが、おちていました。ふぃりっぷはははおやにつれられ、)

フィリップに渡した札束が、落ちていました。フィリップは母親に連れられ、

(へりこぷたーにのりこみました。せんかいするへりこぷたーからふぃりっぷは、)

ヘリコプターに乗り込みました。旋回するヘリコプターからフィリップは、

(ぶっちのいたいをかなしげにながめさりました。)

ブッチの遺体を哀しげに眺め去りました。