象徴としてのお務めについての天皇陛下のおことば④

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平成二十八年八月八日天皇陛下のおことばです、ラストです

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問題文

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(てんのうがけんこうをそこない、しんこくなじょうたいにたちいたったばあい、)

天皇が健康を損ない、深刻な状態に立ち至った場合、

(これまでにもみられたように、しゃかいがていたいし、)

これまでにも見られたように、社会が停滞し、

(こくみんのくらしにもさまざまなえいきょうがおよぶことがけねんされます。)

国民の暮らしにも様々な影響が及ぶことが懸念されます。

(さらに、これまでのこうしつのしきたりとして、てんのうのしゅうえんにあたっては、)

さらに、これまでの皇室のしきたりとして、天皇の終焉に当たっては、

(おもいもがり(もがり)ぎょうじがれんじつ、にかげつにわたってつづき、)

重い殯(もがり)行事が連日、二カ月にわたって続き、

(そのご、そうぎ(そうぎ)にかんれんするぎょうじがいちねんかんつづきます。)

その後、喪儀(そうぎ)に関連する行事が一年間続きます。

(そのさまざまなぎょうじと、しんじだいにかかわるしょぎょうじがどうじにしんこうすることから、)

その様々な行事と、新時代に関わる諸行事が同時に進行することから、

(ぎょうじにかかわるひとびと、とりわけのこされるかぞくは、)

行事に関わる人々、とりわけ残される家族は、

(ひじょうにきびしいじょうきょうかにおかれざるをえません。)

非常に厳しい状況下に置かれざるを得ません。

(こうしたじたいをさけることはできないものだろうか)

こうした事態を避けることはできないものだろうか

(とのおもいが、むねにきょらいすることもあります。)

との思いが、胸に去来することもあります。

(はじめにものべましたように、けんぽうのもと(もと)、)

始めにも述べましたように、憲法の下(もと)、

(てんのうはこくせいにかんするけんのうをゆうしません。)

天皇は国政に関する権能を有しません。

(そうしたなかで、このたびわがくにのながいてんのうのれきしをあらためてふりかえりつつ、)

そうした中で、このたび我が国の長い天皇の歴史を改めて振り返りつつ、

(これからもこうしつがどのようなときにもこくみんとともにあり、あいたずさえて(あいたずさえて))

これからも皇室がどのような時にも国民と共にあり、相携えて(あいたずさえて

(このくにのみらいをきずいていけるよう、そしてしょうちょうてんのうのつとめが)

この国の未来を築いていけるよう、そして象徴天皇の務めが

(つねにとぎれることなく、あんていてきにつづいていくことを)

常に途切れることなく、安定的に続いていくことを

(ひとえにねんじ、ここにわたしのきもちをおはなしいたしました。)

ひとえに念じ、ここに私の気持ちをお話しいたしました。

(こくみんのりかいをえられることを、せつにねがっています。)

国民の理解を得られることを、切に願っています。

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