透明水彩

(くすんだいろのみちはつづいてゆく)

くすんだ色の　道は続いてゆく

(もどれないきょうをのこして)

戻れない　今日を残して

(ほんのわずかなあかりめざして)

ほんの僅かな　明かりめざして

(こどもみたいにただはしりつづけるひび)

子供みたいに　ただ走り続ける日々

(あざやかなきみのいろもしもまざりあえるのならば)

鮮やかな君の色　もしも混ざり合えるのならば

(いつかとぎれたおもいことばなみだまだえがけるのかな)

いつか途切れた　思い　言葉　涙　まだ描けるのかな

(おさないころにみうしなったななつのいろのせかい)

幼い頃に見失った　七つの色の世界

(にじのかけらをさがすように)

虹のかけらを探すように

(みあげたかなたはきみにつながっているの)

見上げた彼方は　君に繋がっているの？

(にじんだなみだはとうめいすいさい)

滲んだ涙は　トウメイスイサイ

(つむいだことばがきみにとどかずきえても)

紡いだ言葉が　君に届かずきえても

(あふれだしたこのしきさいはせかいをそめあげる)

溢れ出したこの色彩は　世界を染め上げる

(ほしいものはすべててにいれても)

欲しいものは　全て手に入れても

(むなしさがむねにのこって)

空しさが　胸に残って

(わかっているのおなじくりかえし)

分かっているの　同じ繰り返し

(みたされるまでただうばいつづけるひび)

満たされるまで　ただ奪い続ける日々

(つめたいあめにこごえたよもむねのおくにかかえたきずも)

冷たい雨に凍えた夜も　胸の奥に抱えた傷も

(つらさもかなしさもなにひとつわけあえないのかな)

辛さも悲しさも　何一つ分け合えないのかな

(つきよりとおくうみよりふかくそれでもとどくのなら)

月より遠く　海より深く　それでも届くのなら

(こえのかぎりにさけぶように)

声の限りに叫ぶように

(ひびいたりずむはきみにつたわっているの)

響いたリズムは　君に伝わっているの？

(こぼれたのいずはとうめいすいさい)

こぼれたノイズは　トウメイスイサイ

(とぎれたことばがきみにとどかずきえても)

途切れた言葉が　君に届かず消えても

(あふれだしたこのしきさいはせかいをそめあげる)

溢れ出したこの色彩は　世界を染め上げる

(みあげたかなたはきみにつながっているの)

見上げた彼方は　君に繋がっているの。

(にじんだなみだはとうめいすいさい)

滲んだ涙はトウメイスイサイ

(つむいだことばがきみにとどかずきえても)

紡いだ言葉が　君に届かず消えても

(あふれだしたこのしきさいはせかいをそめあげてもやまず)

溢れ出したこの色彩は　世界を染め上げてもやまず

(つづいたきせきがどこにつながっていても)

続いた奇跡が　どこに繋がっていても

(みあげたかなたはむげんのしきさい)

見上げた彼方は　無限の色彩

(つむいだことばがきみにとどくひまで)

紡いだ言葉が　君に届く日まで

(きずついてもうたいつづけるせかいがおわるまで)

傷ついても描い続ける　世界が終わるまで