太宰治 斜陽16

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投稿者投稿者藤村 彩愛いいね3お気に入り登録1
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超長文です
太宰治の中編小説です
順位 名前 スコア 称号 打鍵/秒 正誤率 時間(秒) 打鍵数 ミス 問題 日付
1 すもさん 6055 A++ 6.3 95.6% 1134.5 7196 326 100 2024/10/19

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問題文

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(わたし、ふりょうがすきなの。それも、ふだつきのふりょうが、すきなの。そうしてわたしも、)

私、不良が好きなの。それも、札つきの不良が、すきなの。そうして私も、

(ふだつきのふりょうになりたいの。そうするよりほかに、わたしのいきかたが、ないような)

札つきの不良になりたいの。そうするよりほかに、私の生きかたが、無いような

(きがするの。あなたは、にほんでいちばんの、ふだつきのふりょうでしょう。そうして、)

気がするの。あなたは、日本で一ばんの、札つきの不良でしょう。そうして、

(このごろはまた、たくさんのひとが、あなたを、きたならしい、けがらわしい、)

このごろはまた、たくさんのひとが、あなたを、きたならしい、けがらわしい、

(といって、ひどくにくんでこうげきしているとか、おとうとからきいて、いよいよあなたを)

と言って、ひどく憎んで攻撃しているとか、弟から聞いて、いよいよあなたを

(すきになりました。あなたのことですから、きっといろいろのあみをおもちで)

好きになりました。あなたの事ですから、きっといろいろのアミをお持ちで

(しょうけれども、いまにだんだんわたしひとりをすきにおなりでしょう。なぜだか、)

しょうけれども、いまにだんだん私ひとりをすきにおなりでしょう。なぜだか、

(わたしには、そうおもわれてしかたがないんです。そうして、あなたはわたしといっしょにくらして)

私には、そう思われて仕方が無いんです。そうして、あなたは私と一緒に暮して

(まいにち、たのしくおしごとができるでしょう。ちいさいときからわたしは、よくひとから、)

毎日、たのしくお仕事が出来るでしょう。小さい時から私は、よく人から、

(「あなたといっしょにいるとくろうをわすれる」といわれてきました。わたしはいままで、)

「あなたと一緒にいると苦労を忘れる」と言われて来ました。私はいままで、

(ひとからきらわれたけいけんがないんです。みんながわたしを、いいこだといってください)

人からきらわれた経験が無いんです。みんなが私を、いい子だと言って下さい

(ました。だから、あなたも、わたしをおきらいのはずは、けっしてないとおもうのです。)

ました。だから、あなたも、私をおきらいの筈は、けっしてないと思うのです。

(あえばいいのです。もう、いまはごへんじもなにもいりません。おあいしとう)

逢えばいいのです。もう、いまは御返事も何も要りません。お逢いしとう

(ございます。わたしのほうから、とうきょうのあなたのおたくへおうかがいすればいちばんかんたんに)

ございます。私のほうから、東京のあなたのお宅へお伺いすれば一ばん簡単に

(おめにかかれるのでしょうけれど、おかあさまが、なんせはんびょうにんのようで、わたしは)

おめにかかれるのでしょうけれど、お母さまが、何せ半病人のようで、私は

(つきっきりのかんごふけんおじょちゅうさんなのですから、どうしてもそれができません。)

附きっきりの看護婦兼お女中さんなのですから、どうしてもそれが出来ません。

(おねがいでございます。どうか、こちらへいらしてください。ひとめおあい)

おねがいでございます。どうか、こちらへいらして下さい。ひとめお逢い

(したいのです。そうして、すべては、おあいすれば、わかること。わたしのくちの)

したいのです。そうして、すべては、お逢いすれば、わかること。私の口の

(りょうがわにできたかすかなしわをみてください。せいきのかなしみのしわをみてください。)

両側に出来た幽かな皺《しわ》を見て下さい。世紀の悲しみの皺を見て下さい。

(わたしのどんなことばより、わたしのかおが、わたしのむねのおもいをはっきりあなたにおしらせする)

私のどんな言葉より、私の顔が、私の胸の思いをはっきりあなたにお知らせする

など

(はずでございます。さいしょにさしあげたてがみに、わたしのむねにかかっているにじのことを)

筈でございます。さいしょに差し上げた手紙に、私の胸にかかっている虹の事を

(かきましたが、そのにじはほたるのひかりみたいな、またはおほしさまのひかり)

書きましたが、その虹は螢《ほたる》の光みたいな、またはお星さまの光

(みたいな、そんなおじょうひんなうつくしいものではないのです。そんなあわいとおいおもい)

みたいな、そんなお上品な美しいものではないのです。そんな淡い遠い思い

(だったら、わたしはこんなにくるしまず、しだいにあなたをわすれていくことが)

だったら、私はこんなに苦しまず、次第にあなたを忘れて行く事が

(できたでしょう。わたしのむねのにじは、ほのおのはしです。むねがやきこげるほどのおもい)

出来たでしょう。私の胸の虹は、炎の橋です。胸が焼きこげるほどの思い

(なのです。まやくちゅうどくしゃが、まやくがきれてくすりをもとめるときのきもちだって、これほど)

なのです。麻薬中毒者が、麻薬が切れて薬を求める時の気持だって、これほど

(つらくはないでしょう。まちがってはいない、よこしまではないとおもいながらも、)

つらくはないでしょう。間違ってはいない、よこしまではないと思いながらも、

(ふっと、わたし、たいへんな、おおばかのことをしようとしているのではないかしら、と)

ふっと、私、たいへんな、大馬鹿の事をしようとしているのではないかしら、と

(おもって、ぞっとすることもあるんです。はっきょうしているのではないかしらと)

思って、ぞっとする事もあるんです。発狂しているのではないかしらと

(はんせいする、そんなきもちも、たくさんあるんです。わたしだって、れいせいにけいかくしている)

反省する、そんな気持も、たくさんあるんです。私だって、冷静に計画している

(こともあるんです。ほんとうに、こちらへいちどいらしてください。いつ、いらして)

事もあるんです。本当に、こちらへいちどいらして下さい。いつ、いらして

(くださってもだいじょうぶ。わたしはどこへもいかずに、いつもおまちしています。わたしを)

下さっても大丈夫。私はどこへも行かずに、いつもお待ちしています。私を

(しんじてください。もういちどおあいして、そのとき、いやならはっきりいってください。)

信じて下さい。もう一度お逢いして、その時、いやならハッキリ言って下さい。

(わたしのこのむねのほのおは、あなたがてんかしたのですから、あなたがけしていって)

私のこの胸の炎は、あなたが点火したのですから、あなたが消して行って

(ください。わたしひとりのちからでは、とてもけすことができないのです。とにかく)

下さい。私ひとりの力では、とても消す事が出来ないのです。とにかく

(あったら、あったら、わたしがたすかります。まんようやげんじものがたりのころだったら、わたしの)

逢ったら、逢ったら、私が助かります。万葉や源氏物語の頃だったら、私の

(もうしあげているようなこと、なんでもないことでしたのに。わたしののぞみ。あなたの)

申し上げているようなこと、何でもない事でしたのに。私の望み。あなたの

(あいしょうになって、あなたのこどものははになること。)

愛妾《あいしょう》になって、あなたの子供の母になる事。

(このようなてがみを、もしちょうしょうするひとがあったら、そのひとはおんなのいきていく)

このような手紙を、もし嘲笑するひとがあったら、そのひとは女の生きて行く

(どりょくをちょうしょうするひとです。おんなのいのちをちょうしょうするひとです。わたしはみなとのいきづまる)

努力を嘲笑するひとです。女のいのちを嘲笑するひとです。私は港の息づまる

(ようなよどんだくうきにこらえきれなくて、みなとのそとはあらしであっても、ほを)

ような澱《よど》んだ空気に堪え切れなくて、港の外は嵐であっても、帆を

(あげたいのです。いこえるほは、れいがいなくきたない。わたしをちょうしょうするひとたちは、)

あげたいのです。憩《いこ》える帆は、例外なく汚い。私を嘲笑する人たちは、

(きっとみな、いこえるほです。なにもできやしないんです。こまったおんな。しかし、)

きっとみな、憩える帆です。何も出来やしないんです。困った女。しかし、

(このもんだいでいちばんくるしんでいるのはわたしなのです。このもんだいについて、なにも、)

この問題で一ばん苦しんでいるのは私なのです。この問題に就いて、何も、

(ちっともくるしんでいないぼうかんしゃが、ほをみにくくだらりとやすませながら、このもんだいを)

ちっとも苦しんでいない傍観者が、帆を醜くだらりと休ませながら、この問題を

(ひはんするのは、なんせんすです。わたしを、いいかげんになになにしそうなんていって)

批判するのは、ナンセンスです。私を、いい加減に何々思想なんて言って

(もらいたくないんです。わたしはむしそうです。わたしはしそうやてつがくなんてものでこうどうした)

もらいたくないんです。私は無思想です。私は思想や哲学なんてもので行動した

(ことは、いちどだってないんです。せけんでよいといわれ、そんけいされているひと)

事は、いちどだってないんです。世間でよいと言われ、尊敬されているひと

(たちは、みなうそつきで、にせものなのを、わたしはしっているんです。わたしは、せけんを)

たちは、みな嘘つきで、にせものなのを、私は知っているんです。私は、世間を

(しんようしていないんです。ふだつきのふりょうだけが、わたしのみかたなんです。ふだつきの)

信用していないんです。札つきの不良だけが、私の味方なんです。札つきの

(ふりょう。わたしは、そのじゅうじかにだけは、かかってしんでもいいとおもっています。)

不良。私は、その十字架にだけは、かかって死んでもいいと思っています。

(まんにんにひなんせられても、それでも、わたしはいいかえしてやれるんです。おまえたちは)

万人に非難せられても、それでも、私は言いかえしてやれるんです。お前たちは

(ふだのついていないもっときけんなふりょうじゃないか、と。おわかりになりまして?)

札のついていないもっと危険な不良じゃないか、と。おわかりになりまして?

(こいにりゆうはございません。すこしりくつみたいなことをいいすぎました。おとうとの)

こいに理由はございません。すこし理窟みたいな事を言いすぎました。弟の

(くちまねにすぎなかったようなきもします。おいでをおまちしている)

口真似に過ぎなかったような気もします。おいでをお待ちしている

(だけなのです。それだけなのです。まつ。ああ、にんげんのせいかつには、よろこんだり)

だけなのです。それだけなのです。待つ。ああ、人間の生活には、喜んだり

(いかったりかなしんだりにくんだり、いろいろのかんじょうがあるけれども、けれどもそれは)

怒ったり悲しんだり憎んだり、いろいろの感情があるけれども、けれどもそれは

(にんげんのせいかつのほんのいちぱーせんとをしめているだけのかんじょうで、あとの)

人間の生活のほんの一パーセントを占めているだけの感情で、あとの

(きゅうじゅうきゅうぱーせんとは、ただまってくらしているのではないでしょうか。こうふくの)

九十九パーセントは、ただ待って暮らしているのではないでしょうか。幸福の

(あしおとが、ろうかにきこえるのをいまかとむねのつぶれるおもいでまって、からっぽ。)

足音が、廊下に聞こえるのを今かと胸のつぶれる思いで待って、からっぽ。

(ああ、にんげんのせいかつって、あんまりみじめ。うまれてこないほうがよかったと)

ああ、人間の生活って、あんまりみじめ。生れて来ないほうがよかったと

(みんながかんがえているこのげんじつ。そうしてまいにち、あさからばんまで、はかなくなにかを)

みんなが考えているこの現実。そうして毎日、朝から晩まで、はかなく何かを

(まっている。みじめすぎます。うまれてきてよかったと、ああ、いのちを、)

待っている。みじめすぎます。生れて来てよかったと、ああ、いのちを、

(にんげんを、よのなかを、よろこんでみとうございます。はばむどうとくを、おしのけ)

人間を、世の中を、よろこんでみとうございます。はばむ道徳を、押しのけ

(られませんか?m・c(まい、ちぇほふのいにしゃるではないんです。)

られませんか?M・C(マイ、チェホフのイニシャルではないんです。

(わたしは、さっかにこいしているのではございません。まい、ちゃいるど))

私は、作家にこいしているのではございません。マイ、チャイルド)

(わたしは、ことしのなつ、あるおとこのひとに、みっつてがみをさしあげたが、ごへんじは)

五 私は、ことしの夏、或る男のひとに、三つ手紙を差し上げたが、ご返事は

(なかった。どうかんがえても、わたしには、それよりほかにいきかたがないとおもわれて、)

無かった。どう考えても、私には、それより他に生き方が無いと思われて、

(みっつのてがみに、わたしのそのむねのうちをかきしたため、みさきのせんたんからどとう)

三つの手紙に、私のその胸のうちを書きしたため、岬の尖端から怒濤《どとう》

(めがけてとびおりるきもちで、とうかんしたのに、いくらまっても、ごへんじが)

めがけて飛び下りる気持で、投函したのに、いくら待っても、ご返事が

(なかった。おとうとのなおじに、それとなくそのひとのごようすをきいても、そのひとは)

無かった。弟の直治に、それとなくそのひとの御様子を聞いても、そのひとは

(なんのかわるところもなく、まいばんおさけをのみあるき、いよいよふどうとくのさくひんばかり)

何の変るところもなく、毎晩お酒を飲み歩き、いよいよ不道徳の作品ばかり

(かいて、せけんのおとなたちに、ひんしゅくせられ、にくまれているらしく、なおじに)

書いて、世間のおとなたちに、ひんしゅくせられ、憎まれているらしく、直治に

(しゅっぱんぎょうをはじめよ、などとすすめて、なおじはおおのりきで、)

出版業をはじめよ、などとすすめて、直治は大乗気《おおのりき》で、

(あのひとのほかにも、に、さん、しょうせつかのかたにこもんになってもらい、しほんをだして)

あのひとの他にも、二、三、小説家のかたに顧問になってもらい、資本を出して

(くれるひともあるとかどうとか、なおじのはなしをきいていると、わたしのこいしている)

くれるひともあるとかどうとか、直治の話を聞いていると、私の恋している

(ひとのみのまわりのふんいきに、わたしのにおいがみじんもしみこんでいないらしく、)

ひとの身のまわりの雰囲気に、私の匂いがみじんも滲み込んでいないらしく、

(わたしははずかしいというおもいよりも、このよのなかというものが、わたしのかんがえている)

私は恥ずかしいという思いよりも、この世の中というものが、私の考えている

(よのなかとは、まるでちがったべつなきみょうないきものみたいなきがしてきて、じぶん)

世の中とは、まるでちがった別な奇妙な生き物みたいな気がして来て、自分

(ひとりだけおきざりにされ、よんでもさけんでも、なんのてごたえのないたそがれの)

ひとりだけ置き去りにされ、呼んでも叫んでも、何の手応えの無いたそがれの

(あきのこうやにたたされているような、これまであじわったことのない)

秋の曠野《こうや》に立たされているような、これまで味わった事のない

(せいそうのおもいにおそわれた。これが、しつれんというものであろうか。)

凄愴《せいそう》の思いに襲われた。これが、失恋というものであろうか。

(あらのにこうして、ただたちつくしているうちに、ひがとっぷりくれて、よつゆに)

曠野にこうして、ただ立ちつくしているうちに、日がとっぷり暮れて、夜露に

(こごえてしぬよりほかはないのだろうかとおもえば、なみだのでないどうこくで)

こごえて死ぬより他は無いのだろうかと思えば、涙の出ない慟哭《どうこく》で

(りょうかたとむねがはげしくなみうち、いきもできないきもちになるのだ。)

両肩と胸が烈しく浪打ち、息も出来ない気持になるのだ。

(もうこのうえは、なんとしてもわたしがじょうきょうして、うえはらさんにおめにかかろう、わたしのほは)

もうこの上は、何としても私が上京して、上原さんにお目にかかろう、私の帆は

(すでにあげられて、みなとのそとにでてしまったのだもの、たちつくしているわけに)

既に挙げられて、港の外に出てしまったのだもの、立ちつくしているわけに

(ゆかない、いくところまでいかなければならない、とひそかにじょうきょうの)

ゆかない、行くところまで行かなければならない、とひそかに上京の

(こころじたくをはじめたとたんに、おかあさまのごようすが、おかしくなったのである。)

心支度をはじめたとたんに、お母さまの御様子が、おかしくなったのである。

(いちや、ひどいおせきがでて、おねつをはかってみたら、さんじゅうくどあった。)

一夜、ひどいお咳が出て、お熱を計ってみたら、三十九度あった。

(「きょう、さむかったからでしょう。あすになれば、なおります」とおかあさまは、)

「きょう、寒かったからでしょう。あすになれば、なおります」とお母さまは、

(せきこみながらこごえでおっしゃったが、わたしには、どうも、ただのおせきではない)

咳き込みながら小声でおっしゃったが、私には、どうも、ただのお咳ではない

(ようにおもわれて、あすはとにかくしたのむらのおいしゃにきてもらおうとこころにきめた。)

ように思われて、あすはとにかく下の村のお医者に来てもらおうと心にきめた。

(あくるあさ、おねつはさんじゅうななどにさがり、おせきもあまりでなくなっていたが、それでも)

翌る朝、お熱は三十七度にさがり、お咳もあまり出なくなっていたが、それでも

(わたしは、むらのせんせいのところへいって、おかあさまが、このごろにわかにおよわりになった)

私は、村の先生のところへ行って、お母さまが、この頃にわかにお弱りになった

(こと、ゆうべからまたねつがでて、おせきも、ただのかぜのおせきとちがうようなきが)

こと、ゆうべからまた熱が出て、お咳も、ただの風邪のお咳と違うような気が

(することなどをもうしあげて、ごしんさつをおねがいした。せんせいは、ではのちほどうかがい)

すること等を申し上げて、御診察をお願いした。先生は、ではのちほど伺い

(ましょう、これはとうらいものでございますが、とおっしゃっておうせつまのすみのとだなから)

ましょう、これは到来物でございますが、とおっしゃって応接間の隅の戸棚から

(なしをみっつとりだしてわたしにくださった。そうして、おひるすこしすぎ、しろがすりに)

梨を三つ取り出して私に下さった。そうして、お昼すこし過ぎ、白絣に

(なつはおりをおめしになってしんさつにいらした。)

夏羽織をお召しになって診察にいらした。

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