１２月のひまわり

(がっこうのうらにわにさく)

学校の裏庭に咲く

(ひまわりのたねをかじったなつを)

向日葵の種をかじった夏を

(あきばれのそらのしたで)

秋晴れの空の下で

(やみくもにはしりつないだばとんを)

やみくもに走り繋いだバトンを

(まっさらなゆきのみちに)

まっさらな雪の道に

(はしゃいであしあとをつけたことを)

はしゃいで足跡を付けたことを

(さくらのきせつがなぜか)

桜の季節がなぜか

(すこしだけせつないということを)

少しだけ切ないということを

(ひとつもわすれたくないよ)

一つも忘れたくないよ

(わかれのかぜがふいたあのひも)

別れの風が吹いたあの日も

(ぼくにはすべてひつようなことだったよ)

僕にはすべて必要なことだったよ

(こどもながらにしっていた)

子どもながらに知っていた

(こどもどうしでしっていた)

子ども同士で知っていた

(そこにはいつだってきみがいたねえ)

そこにはいつだって「キミ」がいた　ねぇ

(きょうのことをいつかひとりじゃなくて)

今日のことをいつか　独りじゃなくて

(あなたとわらっておもいだせるように)

あなたと笑って　想い出せるように

(なにげないことばのそのぬくもりや)

何気ない言葉のその温もりや

(しぐさのひとつひとつをかみしめれば)

仕草の一つ一つを噛み締めれば

(しあわせというはなはきせつをとわずさくもの)

幸せという花は季節を問わず咲くもの

(１２がつのかぜをあつめる)

１２月の風をあつめる

(ひまわりのように)

向日葵のように

(きょうしつのなかで)

教室の中でずっと

(ずっとおしゃべりしてられるわけじゃないから)

おしゃべりしてられる訳じゃないから

(そうみちはせまくなって)

そう　道は狭くなって

(ひとりであるかざるをえなかった)

独りで歩かざるを得なかった

(でもおんがくといっしょに)

でも　音楽と一緒に

(しゃがみこんだひをおぼえてるでしょう)

しゃがみこんだ日を覚えてるでしょう

(そうおんがくといっしょに)

そう　音楽と一緒に

(たちあがったひをおぼえてるでしょ)

立ちあがった日を覚えてるでしょ

(かこをふくらませるほど)

過去を膨らませるほど

(みらいをふくらませるほど)

未来を膨らませるほど

(いまっていうくうきがうすまるんだろうか)

今っていう空気が薄まるんだろうか

(いずれにしたってひとりの)

いずれにしたって1人の

(こころのもちぬしとして)

心の持ち主として

(ぼくはせいをさずかった)

僕は生を授かった

(どんなこともいつかよろこびだったと)

どんなこともいつか喜びだったと

(あなたとわらっておもいだせるように)

あなたと笑って想い出せるように

(とおいふるさとにはあんなにたくさんの)

遠いふるさとにはあんなにたくさんの

(えがおがさいてたねっておもえるように)

笑顔が咲いてたねって想えるように

(ゆめをみてみうしなって)

夢を見て　見失って

(さがしあってここまできた)

探し合って　ここまで来た

(そらいっぱいにいのりをかなでるように)

空いっぱいに祈りを奏でるように

(きょうのことをいつかひとりじゃなくて)

今日のことをいつか　独りじゃなくて

(あなたとわらっておもいだせるように)

あなたと笑って　想い出せるように

(なにげないことばのそのあたたかみや)

何気ない言葉のその温かみや

(しぐさのひとつひとつをかみしめれば)

仕草の一つ一つを噛み締めれば

(しあわせというはなはきせつをとわずさくもの)

幸せという花は季節を問わず咲くもの

(１２がつのかぜをあつめる)

12月の風をあつめる

(ひまわりにように)

向日葵にように