ほんとはね

(かってたいぬもうまれたとちも)

飼ってた犬も生まれた土地も

(こっそりかかえてきたなやみごとも)

こっそり抱えてきた悩み事も

(むちゅうになったぶかつもつちのにおいも)

夢中になった部活も土の匂いも

(かぜにはこばれていったゆめもちがうふたり)

風に運ばれていった夢も違う二人

(おとなになりあたえられたやくわり)

大人になり与えられた役割

(あいそわらいげんじつとのおりあいも)

愛想笑い　現実との折り合いも

(いたについてきたけど)

板についてきたけど

(えんりょぬきでこころをかよわすって)

遠慮抜きで心を通わすって

(いつまでもむずかしいよね)

いつまでも難しいよね

(こみあげてくるおもい)

こみ上げてくる想い

(ことばにできてもこえにならない)

言葉にできても声にならない

(かくれんぼみたいなひび)

かくれんぼみたいな日々

(こんなにそばにいるのに)

こんなにそばにいるのに

(すなおになれない)

素直になれない

(ほんとはね)

ほんとはね

(かまってほしくて)

かまってほしくて

(いじけたふりをしているだけなんだよ)

いじけたふりをしているだけなんだよ

(こどもみたいでしょう)

子供みたいでしょう

(ほんとはねきみのこと)

ほんとはね　君の事

(すきですきでたまらないんだよ)

好きで好きでたまらないんだよ

(ああとどくといいのになあ)

あぁ届くといいのになぁ

(ほんとうのことをしりたいけれど)

本当のことを知りたいけれど

(まのあたりにしたら)

目の当たりにしたら

(たちなおれなくなるかもしれないから)

立ち直れなくなるかもしれないから

(さまようふりをしては)

さまよう振りをしては

(ここでかんがえごとをしているのかな)

ここで考え事をしているのかな

(まどのむこうきがつけばすでにもう)

窓の向こう　気が付けば既にもう

(ときはこっそりすぎゆき)

時はこっそり過ぎ行き

(あれもこれもえいきゅうのながれに)

あれもこれも永久の流れに

(とけてくよゆうやみが)

溶けてくよ　夕闇が

(こどもたちをいえにかえらせてる)

子供たちを家に帰らせてる

(じぶんのことしんじてもらおうとするくせに)

自分のこと信じてもらおうとするくせに

(たいせつなみらいのこと)

大切な未来のこと

(うたがっておしだまって)

疑って　押し黙って

(うちがわだけにことばがふりつもってゆく)

内側だけに言葉が降り積もってゆく

(ほんとはね)

ほんとはね

(きらわれたらどうしようっておもうと)

嫌われたらどうしようって思うと

(ふあんになってすすめなくなる)

不安になって進めなくなる

(ほんとはね)

ほんとはね

(なんともないよってかおして)

なんともないよって顔して

(すごしているけど)

過ごしているけど

(ああこころがきしむんだ)

あぁ心が軋むんだ

(ねえあなたもそうですか)

ねえあなたもそうですか

(ほんとはね)

ほんとはね

(きみがいなくてもだいじょうぶだなんて)

君がいなくても大丈夫だなんて

(うそなんだよつよがってたけど)

嘘なんだよ　強がってたけど

(ほんとはね)

ほんとはね

(ふたりでおなじいまをわけあいたい)

二人で同じ「今」を分け合いたい

(わけあいたい)

分け合いたい

(もうなにもまよわずに)

もう何も迷わずに

(むねのうちのありのままをぶつけなくちゃ)

胸の内のありのままをぶつけなくちゃ

(すすめないよね)

進めないよね

(こんなにもつよくふかくなって)

こんなにも強く深くなって

(しまったこのおもいを)

しまったこの想いを

(ああとどけにゆくからね)

あぁ届けにゆくからね