あんたへ

(はやくなみだふけよわらいとばそうぼくらのかこ)

はやく　涙拭けよ　笑い飛ばそう　僕らの過去

(いくあてもかえるばしょもないからあたまのなかにぼくのいばしょをつくった)

行くあても帰る場所もないから　頭の中に僕の居場所を作った

(そこでわらってるちちやははやこいびとが)

そこで笑ってる父や母や恋人が

(かつてのおもかげだときづいてとほうにくれる)

かつての面影だと気付いて途方にくれる

(くだらねぇやとつよがってこわしたそしたらいみもなくなみだがあふれた)

くだらねぇやと強がって壊した　そしたら意味もなく涙が溢れた

(こうぎょうはいすいをたれながしてよごれつちまつた)

工業排水を垂れ流して汚れつちまつた

(うらどおりのどぶがわみたいななみだのいろです)

裏通りのどぶ川みたいな涙の色です

(なにがあんたのしあわせとかせいかいとふせいかいのきょうかいせんだとか)

何があんたの幸せとか　正解と不正解の境界線だとか

(けっきょくきめるのはあんたじしんでじぶんでじぶんのくびをしめることはないよ)

結局決めるのはあんた自身で　自分で自分の首を絞める事はないよ

(だめなじぶんをあいするためにまずひつようなのはじぶんをゆるしてやること)

駄目な自分を愛するために　まず必要なのは自分を許してやる事

(ひっしにいきるのはえてしてぶざまだからひとにわらわれてもきにすんな)

必死に生きるのは得てして無様だから　人に笑われても気にすんな

(あしたはどうなるんだこたえてみろよかみさま)

明日はどうなるんだ　答えてみろよ神様

(はやくなみだふけよわらいとばそうぼくらのかこ)

はやく　涙拭けよ　笑い飛ばそう　僕らの過去

(そうだろういまつらいのはたたかってるからにげないから)

そうだろう　今辛いのは　戦ってるから逃げないから

(そんなあんたをせめることができるやつなんてどこにもいないんだぜ)

そんなあんたを　責めることができる奴なんてどこにもいないんだぜ

(きょうはなにもやるきがおきねぇから)

今日は何もやる気が起きねぇから

(いちにちじゅうてれびばっかりみていたんだけれど)

一日中テレビばっかり見ていたんだけれど

(このひとたちはなんてしあわせそうなんだ)

「この人達はなんて幸せそうなんだ」

(とかかんがえだしたらきゅうにわらえなくなった)

とか考え出したら急に笑えなくなった

(ねむれないよるのもてあましたじかんはきょうまでのじんせいのはんせいかい)

眠れない夜のもてあました時間は　今日までの人生の反省会

(あたまをかきむしってころげたひびだってむだにはならねぇよ)

頭を掻き毟って転げた日々だって無駄にはならねぇよ

(みらいはぼくじしんがきりひらいてみせるよかみさま)

未来は僕自身が切り開いてみせるよ神様

(はやくなみだふけよわらいとばそうぼくらのかこ)

はやく　涙拭けよ　笑い飛ばそう　僕らの過去

(そうだろういまつらいのはたたかってるからにげないから)

そうだろう　今辛いのは　戦ってるから逃げないから

(そんなあんたをせめることができるやつなんてどこにもいないんだぜ)

そんなあんたを　責めることができる奴なんてどこにもいないんだぜ

(あんたらしいじんせいってのはあんたらしいしっぱいのつみかさね)

あんたらしい人生ってのは　あんたらしい失敗の積み重ね

(ひとつひとつつみあげてはぼくらつみきであそぶこどもみたい)

一つ一つ積み上げては　僕等積み木で遊ぶ子供みたい

(あんたらしくころべばいいあんたらしくたちあがればいい)

あんたらしく転べばいい　あんたらしく立ち上がればいい

(ほかになにもいらねぇよほかになにもいらねぇよ)

他に何もいらねぇよ　他に何もいらねぇよ

(はやくなみだふけよわらいとばそうぼくらのかこ)

はやく　涙拭けよ　笑い飛ばそう　僕らの過去

(そうだろういまつらいのはたたかってるからにげないから)

そうだろう　今辛いのは　戦ってるから逃げないから

(そんなあんたをせめることができるやつなんてどこにもいないんだぜ)

そんなあんたを　責めることができる奴なんてどこにもいないんだぜ