シンデレラ前半
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問題文
(かねもちのつまがびょうきになり、さいごがちかづいているとかんじたので、たったひとりのむすめを)
金持ちの妻が病気になり、最期が近づいていると感じたので、たった一人の娘を
(べっどのそばによんで「あいするわがこよ、よいこでかみさまをしんじているんですよ。)
ベッドのそばに呼んで「愛するわが子よ、良い子で神様を信じているんですよ。
(そうすればかみさまがいつもおまえをまもってくれます。わたしはてんごくからおまえをみおろして)
そうすれば神様がいつもお前を守ってくれます。私は天国からお前を見下ろして
(おまえのちかくにいますからね。」といいました。それでめをとじなくなりました。)
お前の近くにいますからね。」と言いました。それで目を閉じ亡くなりました。
(まいにちむすめはははおやのはかにでかけてはなきましたが、しんじんぶかくぜんりょうなままでした。)
毎日娘は母親の墓に出かけては泣きましたが、信心深く善良なままでした。
(ふゆがきてゆきがはかのうえにしろいおおいをひろげ、はるのたいようがまたそのゆきをとかすころには、)
冬が来て雪が墓の上に白い覆いを広げ、春の太陽がまたその雪を溶かす頃には、
(おとこはべつのつまをもらいました。)
男は別の妻をもらいました。
(そのおんなはいえへふたりのむすめをいっしょにつれてきました。むすめたちはかおはうつくしくきれい)
その女は家へ二人の娘を一緒に連れてきました。娘たちは顔は美しくきれい
(でしたが、こころはきたなくまっくろでした。それからかわいそうなままこのつらいじきが)
でしたが、心は汚く真っ黒でした。それから可哀そうな継子の辛い時期が
(はじまりました。「まぬけがわたしたちといっしょにいまにすわっていていいの?ぱんを)
始まりました。「間抜けが私たちと一緒に居間に座っていていいの?パンを
(たべたいひとはかせがなくちゃね。だいどころじょちゅうはそとよ。」とふたりはいいました。)
食べたい人は稼がなくちゃね。台所女中は外よ。」と二人は言いました。
(ふたりはむすめからきれいなふくをとりあげ、むすめにふるいはいいろのうわっぱりをきせ、)
二人は娘からきれいな服をとりあげ、娘に古い灰色の上っ張りを着せ、
(きのくつをはかせました。「こうまんなおうじょさまをみてごらん。なんておめかし)
木の靴をはかせました。「高慢な王女様をみてごらん。なんておめかし
(しているの。」とさけんでわらい、むすめをだいどころにつれていきました。そこでむすめは)
しているの。」と叫んで笑い、娘を台所に連れて行きました。そこで娘は
(あさからばんまで、つらいしごとをしなければなりませんでした。ひのでまえにおき、)
朝から晩まで、辛い仕事をしなければなりませんでした。日の出前に起き、
(みずをくみ、ひをおこし、りょうりせんたくをしました。)
水を汲み、火をおこし、料理洗濯をしました。
(これにくわえてふたりはかんがえられるかぎりのいじわるをしました。むすめをあざけり、はいのなかに)
これに加えて二人は考えられるかぎりの意地悪をしました。娘を嘲り、灰の中に
(えんどうまめやれんずまめをまいたので、むすめがもういちどすわってまめをひろいあげねば)
エンドウ豆やレンズ豆をまいたので、娘がもう一度座って豆を拾い上げねば
(なりませんでした。つかれるまではたらいたよるには、ねるべっどがなくて、)
なりませんでした。疲れるまで働いた夜には、寝るベッドがなくて、
(はいがあるかまどのそばでねむらなければなりませんでした。そのためむすめはいつも)
灰があるかまどのそばでねむらなければなりませんでした。そのため娘はいつも
(ほこりがついてきたなくみえたので、ふたりはむすめをはいかぶりとよびました。)
ほこりがついて汚く見えたので、二人は娘を灰かぶりと呼びました。
(たまたまあるときちちおやがしにいくところで、ふたりのままむすめたちにおみやげになにが)
たまたまあるとき父親が市にいくところで、二人の継娘たちにお土産に何が
(ほしいかとたずねました。「うつくしいどれすよ」とひとりがいいました。)
ほしいかと尋ねました。「美しいドレスよ」と一人が言いました。
(「しんじゅとほうせきをおねがい。」と2ばんめがいいました。)
「真珠と宝石をお願い。」と2番目が言いました。
(「それで、おまえはなにがいい?しんでれら。」とちちおやはいいました。)
「それで、お前は何がいい?シンデレラ。」と父親は言いました。
(「おとうさん、わたしにはかえりみちでおとうさんのぼうしにぶつかるさいしょのえだを)
「お父さん、私には帰り道でお父さんの帽子にぶつかる最初の枝を
(へずりとってください。」それでちちおやはふたりのままむすめにはうつくしいどれすと)
折り取ってください。」それで父親は二人の継娘には美しいドレスと
(しんじゅとほうせきをかい、かえりみちでみどりのやぶをうまでとおっていたので、はしばみの)
真珠と宝石を買い、帰り道で緑のやぶを馬で通っていたので、はしばみの
(えだがあたりぼうしをおとしました。ちちおやはそのえだをおってもっていきました。)
枝があたり帽子を落としました。父親はその枝を折って持っていきました。
(いえにつくとままむすめにのぞんだしなをわたし、しんでれらにははしばみのきからとったえだを)
家に着くと継娘に望んだ品を渡し、シンデレラにははしばみの木からとった枝を
(わたしました。しんでれらはちちおやにおれいをいい、ははおやのはかにいき、)
渡しました。シンデレラは父親にお礼を言い、母親の墓に行き、
(そこにえだをうえ、とてもないたので、なみだがそのえだにおち、ぬらしました。)
そこに枝を植え、とても泣いたので、涙がその枝に落ち、濡らしました。
(そしてそのえだはおおきくなり、りっぱなきになりました。ひに3どしんでれらは)
そしてその枝は大きくなり、立派な木になりました。日に3度シンデレラは
(そのしたにいってすわり、ないて、おいのりしました。そして、いちわのちいさいしろいとりが)
その下に行って座り、泣いて、お祈りしました。そして、一羽の小さい白い鳥が
(いつもそのきにきて、しんでれらがのぞみをいうと、そのとりがむすめののぞんだものを)
いつもその木にきて、シンデレラが望みを言うと、その鳥が娘の望んだものを
(おとしてよこしました。ところで、おうさまがしゅくさいのめいれいをだし、そのしゅくさいは)
落としてよこしました。ところで、王様が祝祭の命令を出し、その祝祭は
(3かつづくものとし、おうさまのむすこがはなよめをえらぶためくにのうつくしいわかいむすめは)
3日続くものとし、王様の息子が花嫁を選ぶため国の美しい若い娘は
(ぜんいんしょうたいされるというものでした。)
全員招待されるというものでした。
(ふたりのままむすめはじぶんたちもそのしゅくさいにでることになるときいたときよろこんで、)
二人の継娘は自分たちもその祝祭に出ることになると聞いたとき喜んで、
(しんでれらをよび「わたしたちのかみをといてくつをみがいてべるとをしめてね。)
シンデレラを呼び「わたしたちの髪をといて靴を磨いてベルトを締めてね。
(わたしたちはおうさまのきゅうでんのけっこんしきにいくのだから。」といいました。しんでれらは)
私たちは王様の宮殿の結婚式にいくのだから。」と言いました。シンデレラは
(いうことにしたがいましたが、なきました。というのはじぶんもまたいっしょにおどりに)
言うことに従いましたが、泣きました。というのは自分もまた一緒に踊りに
(いきたかったからです。そしてままははにそうするのをゆるしてくれるよう)
行きたかったからです。そして継母にそうするのを許してくれるよう
(おねがいしました。「おまえはほこりとどろまみれじゃないの。それでぶとうかいに)
お願いしました。「お前はほこりと泥まみれじゃないの。それで舞踏会に
(いくですって?」とままはははいいました。)
行くですって?」と継母は言いました。
(「おまえにはふくもくつもないのにおどる、ですって?」)
「お前には服も靴もないのに踊る、ですって?」
(しかし、しんでれらがたのみつづけたので、ままはははとうとう、「れんずまめをひとさら)
しかし、シンデレラが頼み続けたので、継母はとうとう、「レンズ豆を一皿
(はいのなかにあけておいたから、もしおまえが2じかんでそれをひろったら、いっしょに)
灰の中に空けておいたから、もしお前が2時間でそれを拾ったら、一緒に
(いかせてあげるよ。」といいました。おとめはうらぐちからにわにでて、)
行かせてあげるよ。」と言いました。乙女は裏口から庭に出て、
(「おともだちのはとさん、きじばとさん、そらのしたのことりさんたちみんな、)
「お友達のハトさん、キジバトさん、空の下の小鳥さんたちみんな、
(よいまめをかめに、わるいまめをみなさんに、ひろうのをてつだってちょうだい。」)
良い豆をかめに、悪い豆をみなさんに、拾うのを手伝ってちょうだい。」
(とよびました。すると2わのしろいはとがだいどころのまどからはいってきました。)
と呼びました。すると2羽の白い鳩が台所の窓から入ってきました。
(そのあとで、きじばとが、さいごにそらのしたのことりたちがみんなはおとをたてて)
そのあとで、キジバトが、最後に空の下の小鳥たちがみんな羽音を立てて
(あつまってきて、はいのあいだにおりました。はとたちがあたまをひょこひょこさせ、)
集まってきて、灰の間に降りました。鳩たちが頭をひょこひょこさせ、
(こっこっこっこっとつつきはじめ、のこりのとりたちもこっこっこっこっとはじめ、)
コッコッコッコッとつつき始め、残りの鳥たちもコッコッコッコッと始め、
(さらにぜんぶのよいまめをあつめました。)
皿に全部の良い豆を集めました。
(いちじかんもたたないうちにことりたちはおわってみんなまたとびさりました。)
一時間もたたないうちに小鳥たちは終わってみんなまた飛び去りました。
(それでむすめはさらをままははのところへもっていき、うれしくおもい、こんどこそぶとうかいへ)
それで娘は皿を継母のところへ持って行き、嬉しく思い、今度こそ舞踏会へ
(いっしょにいかせてもらえるとしんじていました。しかし、ままははは「だめよ、)
一緒に行かせてもらえると信じていました。しかし、継母は「だめよ、
(しんでれら、おまえにはふくがないじゃないの、それにおどれないわよ。)
シンデレラ、お前には服がないじゃないの、それに踊れないわよ。
(ただわらわれるだけだよ。」といいました。これをきいてしんでれらがなくと、)
ただ笑われるだけだよ。」と言いました。これを聞いてシンデレラが泣くと、
(ままははは「もしいちじかんではいからふたさらのれんずまめをひろったらいっしょにいかせて)
継母は「もし一時間で灰から二皿のレンズ豆を拾ったら一緒に行かせて
(あげるよ。」といいました。)
あげるよ。」と言いました。
(それでままはははこころのなかで、こんどはきっとやれないわよ、とおもっていました。)
それで継母は心の中で、今度はきっとやれないわよ、と思っていました。
(ままははがはいのなかにふたさらのれんずまめをあけたとき、おとめはうらぐちからにわにでて、)
継母が灰の中に二皿のレンズ豆を空けたとき、乙女は裏口から庭に出て、
(「おともだちのはとさん、きじばとさん、そらのしたのことりさんたちみんな、よいまめを)
「お友達のハトさん、キジバトさん、空の下の小鳥さんたちみんな、良い豆を
(かめに、わるいまめをみなさんに、ひろうのをてつだってちょうだい。」とよびました。)
かめに、悪い豆をみなさんに、拾うのを手伝ってちょうだい。」と呼びました。
(すると2わのしろいはとがだいどころのまどからはいってきました。そのあとで、きじばとが、)
すると2羽の白い鳩が台所の窓から入ってきました。そのあとで、キジバトが、
(さいごにそらのことりたちがみんなはおとをたててあつまってきてはいのあいだにおりました。)
最後に空の小鳥たちがみんな羽音を立てて集まってきて灰の間に降りました。
(はとたちがあたまをひょこひょこさせ、こっこっこっこっとつつき、のこりのとりたちも)
鳩たちが頭をひょこひょこさせ、コッコッコッコッとつつき、残りの鳥たちも
(こっこっこっこっとはじめ、さらにぜんぶのよいまめをあつめました。30ぷんもたたない)
コッコッコッコッと始め、皿に全部の良い豆を集めました。30分もたたない
(うちにことりたちはおわってみんなまたとびさりました。それでむすめはうれしくおもい、)
うちに小鳥たちは終わってみんなまた飛び去りました。それで娘は嬉しく思い、
(こんどこそけっこんしきへいっしょにいかせてもらえるとしんじていました。しかし、)
今度こそ結婚式へ一緒に行かせてもらえると信じていました。しかし、
(ままははは、「こんなこといくらしてもだめよ。」といいました。)
継母は、「こんなこといくらしてもだめよ。」と言いました。
(「おまえはいっしょにいけないよ。だっておまえにはふくがないし、おどれないじゃないか。)
「お前は一緒にいけないよ。だってお前には服がないし、踊れないじゃないか。
(わたしたちはおまえがはずかしいよ。」こういってしんでれらにせをむけると、)
私たちはお前が恥ずかしいよ。」こう言ってシンデレラに背をむけると、
(ふたりのこうまんなむすめといっしょにいそいでいってしまいました。もうだれもいえにいないので、)
二人の高慢な娘と一緒に急いで行ってしまいました。もう誰も家にいないので、
(しんでれらははしばみのきのしたにあるははおやのはかにいき、さけびました。)
シンデレラははしばみの木の下にある母親の墓に行き、叫びました。
(「ゆすって、ゆすって、わかぎさん、ぎんときんをわたしにおとしておくれ。」すると)
「ゆすって、ゆすって、若木さん、銀と金を私に落としておくれ。」すると
(ことりがむすめにきんぎんのどれすときぬとぎんでししゅうされたうわぐつをおとしてよこしました。)
小鳥が娘に金銀のドレスと絹と銀で刺繍された上靴を落としてよこしました。
(むすめはおおいそぎでどれすをきて、けっこんしきにいきました。ところがふたりのあねたちや)
娘は大急ぎでドレスを着て、結婚式に行きました。ところが二人の姉たちや
(ままはははむすめをわからずがいこくのおうじょさまにちがいないとおもっていました。というのは)
継母は娘を分からず外国の王女様にちがいないと思っていました。というのは
(むすめはきんのどれすをきてとてもうつくしかったからです。さんにんはしんでれらのことは)
娘は金のドレスを着てとても美しかったからです。三人はシンデレラのことは
(いちどとしておもいおこさず、いえでよごれたもののなかにいて、はいかられんずまめを)
一度として思い起こさず、家で汚れたものの中にいて、灰からレンズ豆を
(ひろっているとしんじていました。おうじがむすめにちかづきてをとっていっしょにおどりました。)
拾っていると信じていました。王子が娘に近づき手をとって一緒に踊りました。
(ほかのおとめとはおどろうとしないでむすめのてをはなさず、ほかのだれかがむすめにもうしこもうと)
他の乙女とは踊ろうとしないで娘の手を放さず、他のだれかが娘に申し込もうと
(くると、おうじは「こちらはぼくのあいてです。」といいました。むすめはゆうがたまでおどり)
来ると、王子は「こちらはぼくの相手です。」と言いました。娘は夕方まで踊り
(それからいえにかえろうとおもいました。)
それから家に帰ろうと思いました。
(しかしおうさまのむすこは、「あなたといっしょにいき、おともいたしましょう。」)
しかし王様の息子は、「あなたと一緒に行き、お伴いたしましょう。」
(といいました。というのはおうじはこのうつくしいむすめがだれのむすめかしりたかった)
と言いました。というのは王子はこの美しい娘がだれの娘か知りたかった
(からです。しかし、むすめはおうじからにげ、はとごやにとびこみました。)
からです。しかし、娘は王子から逃げ、鳩小屋に跳び込みました。
(おうさまのむすこがまっていると、むすめのちちがきたので、みしらぬおとめがはとごやに)
王様の息子が待っていると、娘の父が来たので、見知らぬ乙女が鳩小屋に
(とびこんだとはなしました。ちちおやは、それはしんでれらかな?とおもいました。)
跳び込んだと話しました。父親は、それはシンデレラかな?と思いました。
(それで、はとごやをこなごなにこわすためにみんなはちちおやにおのとつるはしを)
それで、鳩小屋をこなごなに壊すためにみんなは父親に斧とつるはしを
(もってこなければなりませんでしたが、だれもなかにいませんでした。)
もってこなければなりませんでしたが、誰も中にいませんでした。
(みんながかえってきたときしんでれらははいのなかできたないふくをきていて、うすぐらい)
みんなが帰って来たときシンデレラは灰の中で汚い服を着ていて、薄暗い
(らんぷがだんろのうえでもえていました。というのはしんでれらははとごやのうらから)
ランプが暖炉の上で燃えていました。というのはシンデレラは鳩小屋の裏から
(いそいでとびおり、はしばみのわかぎまではしり、そこでうつくしいふくをぬぎ、はかのうえに)
急いで跳び下り、はしばみの若木まで走り、そこで美しい服を脱ぎ、墓の上に
(おいて、とりたちがまたふくをもっていき、それからはいいろのうわっぱりをきてだいどころの)
置いて、鳥たちがまた服を持っていき、それから灰色の上っ張りを着て台所の
(はいのなかにすわっていたからです。)
灰の中に座っていたからです。