恋のスーパーボール

(ねむるねむるねむるねむってわすれたいのきのうのことあしたのことぜんぶぜんぶ)

眠る眠る眠る眠って忘れたいの　昨日のこと　明日のこと　全部全部

(ひやけどめをきれいにあらいきれずによなかにうでがなつのにおい)

日焼け止めを綺麗に洗いきれずに　夜中に腕が　夏の匂い

(すこしこもったねつがさらにあたしのきもちぐるぐるひっかきまわしてはかきみだす)

少しこもった熱が更にあたしの気持ち　ぐるぐるひっかき回してはかき乱す

(まぶたもつめもかみもしたもはなれなくてこまったしあわせはこわいものだ)

瞼も爪も髪も舌も離れなくて困った　幸せは怖いものだ

(なんどもねがえってむかえたねぶそくなあさなにひとつわすれられないたいせつなあさ)

何度も寝返って迎えた寝不足な朝　何ひとつ忘れられない大切な朝

(あなたをいちばんちかくでみつめたしゅんかんくちびるはかめらのようにまばたきをした)

あなたを一番近くで見つめた瞬間　唇はカメラの様にまばたきをした

(はじかれまいひざしにもあなたにもももいろのあせはなつのにおい)

はじかれまい　日射しにもあなたにも　桃色の汗は夏の匂い

(うわずったこえのなみのりえがおをみせてこころのなかでとなえるのはまほうのじゅもん)

うわずった声の波乗り　笑顔を見せて　心の中で唱えるのは魔法の呪文

(すなおになるのがこんなにもむずかしくなるなんてしあわせはとけぬなぞだ)

素直になるのがこんなにも難しくなるなんて　幸せは解けぬ謎だ

(でぐちはふさいでしまおうふたりでまよいたいのこんやをあげる)

出口は塞いでしまおう　2人で迷いたいの　今夜をあげる

(あなたのゆびさきがはじめてみみをかすめたあたしのからだのまんなかじぶんじゃないみたい)

あなたの指先が初めて耳をかすめた　あたしの体の真ん中　自分じゃないみたい

(すこしこもったねつがさらにあたしのきもちぐるぐるひっかきまわしてはかきみだす)

少しこもった熱が更にあたしの気持ち　ぐるぐるひっかき回してはかき乱す

(まぶたもつめもかみもしたもはなれなくてこまったしあわせはすぐとなりだ)

瞼も爪も髪も舌も離れなくて困った　幸せはすぐ隣だ