Moving

(そうしんめーるかきためるふぉるだーをとじる)

送信メール書き溜めるフォルダーを閉じる

(だんぼーるのふたをあけていれわすれのしゃつをつめる)

段ボールの蓋を開けて入れ忘れのシャツを詰める

(「とにかくいそがしいまいにちにいきをつけよ」)

『とにかく忙しい毎日に息をつけよ』

(せっかくもらったきゅうかにねえ、ひっこしだなんて)

せっかく貰った休暇にねえ、引っ越しだなんて

(「やっぱりじかんのつかいかたがへたすぎるきょうも」)

「やっぱり時間の使い方が下手すぎる今日も…」

(けたたましくなるでんわには、なつかしさが)

けたたましくなる電話には、懐かしさが

(「いきてるかｗ」って「がんばってるか？」って)

『生きてるかｗ』って『頑張ってるか？』って

(まくしたてるこえ)

捲し立てる声

(「なんとかどうにかきょうまで、くじけてもそれもいっきょうさｗ」)

「何とか如何にか今日まで、挫けてもそれも一興さｗ」

(くだらなくて、たわいがなくって、それでいいのか)

クダラナクテ、たわいが無くって、それで良いのか

(きづかされて、こえあげて、わらいあうよ)

気づかされて、声上げて、嗤い合うよ

(「じだいがまたかわるんだ」っておまえがゆうから)

『時代がまた変わるんだ』ってお前が言うから

(「かんけいないって」またつっぱねった)

「関係ないって」また突っぱねった

(ちらかすひまなんてなくて、やってくるひび)

散らかす暇なんてなくて、やってくる日々

(つんだままのかこもそのうちになじむんじゃないの)

積んだままの過去もそのうちに馴染むんじゃないの

(さっしのむこうにみえてる、けしきたちは)

サッシの向こうに見えてる、景色たちは

(「まえからずっとこんなものさ」ってしんざんものに)

「前からずっとこんなものさ」って新参者に

(かたひじなんてはるもんじゃないとおしえてくれた)

肩肘なんて張るもんじゃ無いと教えてくれた

(くだらなくて、たわいがなくって、それでいいのか)

クダラナクテ、たわいが無くって、それで良いのか

(きづかなくって、すぎたって、かまわないよ)

気づかなくって、過ぎたって、かまわないよ

(「ひとつじだいがおわるんだ」っててれびがゆうけど)

『ひとつ時代が終わるんだ』ってテレビが言うけど

(あいかわらずの、ながれにもぐった)

相変わらずの、流れに潜った

(そうしんめーるかきためたふぉるだーをひらく)

送信メール書き溜めたフォルダーを開く

(もってきたものは「なにもかわらない」とゆうから)

持ってきたものは「何も変わらない」と言うから

(くだらなくて、たわいがなくって、それでいいのさ)

クダラナクテ、たわいが無くって、それで良いのさ

(きづかされて、こえあげて、わらいあうよ)

気づかされて、声上げて、笑い合うよ

(「じだいがまたかわるんだ」ってたいみんぐだけど)

『時代がまた変わるんだ』ってタイミングだけど

(はんけい５ｍかわっていたんだ)

半径５ｍ変わっていたんだ