アパルトの中の恋人たち
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歌詞(問題文)
(かのじょのねいきをたしかめたあと)
彼女の寝息を確かめた後
(へやをでてよるをすいこんで)
部屋を出て夜を吸い込んで
(せんそうがおきたらどうしようとか)
戦争が起きたらどうしようとか
(みゃくらくのないことかんがえてた)
脈絡のないこと 考えてた
(だれもしらないところで)
誰も知らないところで
(むなしくいろをかえるよるのしんごうは)
虚しく色を変える夜の信号は
(まるでいまのじぶんそのものだった)
まるで今の自分そのものだった
(もたげるくびのかくどまでおんなじだった)
もたげる首の角度までおんなじだった
(よていのないきょうのつきのかたち)
予定のない今日の月の形
(よるにかじられたようなそんなかたち)
夜にかじられたようなそんな形
(あのつきはなんてなまえなのかな)
あの月は何て名前なのかな
(りかのじゅぎょうもっとちゃんときいとけばな)
理科の授業もっとちゃんと聞いとけばな
(ふるいにんぎょうだいたままねむって)
古い人形抱いたまま眠って
(めがさめたらかれはへやにいなくて)
目が覚めたら彼は部屋にいなくて
(よくそうのおゆながしたっけだとか)
浴槽のお湯流したっけだとか
(あすのちょうしょくのことかんがえてた)
明日の朝食のこと考えてた
(まもられるかむしされるいがいには)
守られるか無視される以外には
(ようとのないよるのしんごうは)
用途のない夜の信号は
(ああなりたくないとおもうじょしそのものだった)
ああなりたくないと思う女子そのものだった
(ふびんそうなすがたまでおんなじだった)
不憫そうな姿までおんなじだった
(ほしくずのてんをせんでつなぐように)
星屑の点を線で繋ぐように
(あなたとのひびもいみをもつかな)
あなたとの日々も意味を持つかな
(ふしまちづきがでてるからでしょう?)
臥し待ち月が出てるからでしょう?
(やけにじょじょうてきになってしまうのは)
やけに叙情的になってしまうのは
(へやにかえればかのじょはまだねむってて)
部屋に帰れば彼女はまだ眠ってて
(ゆかにおちたたいわんせいのそれとめがあう)
床に落ちた台湾製のそれと目が合う
(あぱるとのなかのこいびとたち)
アパルトの中の恋人たち
(あいしあうというにはおぞましいほど)
愛し合うというにはおぞましいほど
(みにくいこういにはてたあとで)
醜い行為に果てた後で
(ざらっとするうしろめたさはなんだろう)
ざらっとする後ろめたさはなんだろう
(たとえばそのうすよごれたにんぎょう)
例えばその薄汚れた人形
(ぼたんのめでいつもきみをみてる)
ボタンの目でいつも君を見てる
(きみのうすよごれたにんぎょう)
君の薄汚れた人形
(けいとのくちびるでわらっているよ)
毛糸の唇で笑っているよ
(しょせんなかみはすぽんじとわただし)
所詮中身はスポンジと綿だし
(なみだぬぐいとるそのおんぼろみたいに)
涙ぬぐいとるそのオンボロみたいに
(ぼくはなりたい)
僕はなりたい