朽廃メランコリー/ユリイ・カノン
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歌詞(問題文)
(ひとつ、ふたつときえるともしびこよいきょうかいのかねはならず)
ひとつ、ふたつと消える灯火 今宵 教会の鐘は鳴らず
(いどをのぞきこむしょうねんがいう)
井戸を覗き込む少年が言う
(「ああ、いま、かおがみえた」)
「嗚呼、今、顔が見えた」
(ひびとかけだらけのもにゅめんといまやぼつらくのひんみんがい)
罅と欠けだらけのモニュメント 今や没落の貧民街
(とろいめらいからさめよぐみんよ)
トロイメライから覚めよ愚民よ
(「さあみんなじゅうをにぎれ」)
「さあ皆 銃を握れ」
(いまははいとかしたえいもちへおちたへげもにーも)
今は灰と化した栄も 地へ落ちたヘゲモニーも
(うばいとってつみあげてさいじょうへかけのぼって)
奪い取って 積み上げて 最上へ駈け昇って
(あくもぜんもまざりきったたいぎなんてないとしった)
悪も善も混ざり切った 大義なんて無いと知った
(いきをとめたゆめはきゅうはいする)
息を止めた夢は朽廃する
(ばらばらちらばるちょうとはなめらんこりーなぎきょくにつづられて)
バラバラ散らばる蝶と華 メランコリーな戯曲に綴られて
(じごくのもんがひらいたときくらいくらいよいやみがてまねいた)
地獄の門が開いたとき 暗い暗い宵闇が手招いた
(もうあいなどないゆるされやしないふくしゅうをうたうきみのてをとる)
もう愛などない 許されやしない 復讐を謳う 君の手を取る
(そこのそこまでしずんだりんりひふにのこるかんしょくをなぞる)
底の底まで沈んだ倫理 皮膚に残る感触をなぞる
(どくり、どくりといしをもつようにしんぞうがみゃくをうつ)
ドクリ、ドクリと意思を持つように心臓が脈を打つ
(きかいじかけのへいたいのむれ、よみにさかえるていとはゆらぐ)
機械じかけの兵隊の群れ、黄泉に栄える帝都は揺らぐ
(こまをあやつるそのてがにじんだ)
駒を操るその手が滲んだ
(なきがらをふみこえる)
亡骸を踏み越える
(くろのせいじゃかるいきょうとかいじんにきするれいどう)
黒の聖者 狩る異教徒 灰燼に帰する霊堂
(にくみあってにくみあってしのかずをきそいあって)
憎み合って 憎み合って 死の数を競い合って
(さまよえどさまよえどにげることなどできず)
彷徨えど彷徨えど 逃げることなどできず
(あいもいみもしらぬままいきていく)
愛も意味も知らぬまま生きていく
(みにくいみにくいこのぼくはにんげんをかたどるかいぶつだ)
醜い醜いこの僕は人間を象る怪物だ
(たぎるにくしみもかなしみもどろどろにとかしてのみこんで)
滾る憎しみも哀しみも どろどろに溶かして嚥み込んで
(ばらばらちらばるちょうとはなめらんこりーなぎきょくにつづられて)
バラバラ散らばる蝶と華 メランコリーな戯曲に綴られて
(いたみだけがいきてるあかしならぐしゃぐしゃにこわしてあげるから)
痛みだけが生きてる証なら ぐしゃぐしゃに壊してあげるから
(もうあいなどないゆるされやしない)
もう愛などない 許されやしない
(ふくしゅうをうたうきみのてをとる)
復讐を謳う 君の手を取る