窓のないアトリエにて/ユリイ・カノン
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歌詞(問題文)
(あじけないひんそうなじんせいはごらくにすらならないとしりました)
味気ない貧相な人生は娯楽にすらならないと知りました
(よくめいたかんじょうだけはくりして)
欲めいた感情だけ剥離して
(さめきっためでひしゃたいをみつめてた)
冷め切った目で被写体を見つめてた
(わからないなにがたりないのかこのかわきをいやせるものが)
わからない 何が足りないのか この渇きを癒やせるものが
(ひからびたこころはひびわれてしだいにくずれだす)
干からびた心は罅割れて 次第に崩れ出す
(どくをのみほしていびつなゆめにおぼれて)
毒を飲み干して 歪な夢に溺れて
(ここじゃないどこかへおちていこう)
此処じゃないどこかへ墜ちていこう
(よとわかたれたまどのないあとりえにて)
世と別たれた窓のないアトリエにて
(くちはてるまえのきみのめをみてる)
朽ち果てる前の君の眼を視てる
(あめふりのごごのつめたいくうきにみだしたのうがきがにあえいでいる)
雨降りの午後の冷たい空気に濫した脳が飢餓にあえいでいる
(はいつくばってどろをすすってもこのよくをみたせはしないでしょう)
這いつくばって泥を啜ってもこの欲を満たせはしないでしょう
(どうやらふたりのねがいはたがいのねがいをかなえてくれるらしい)
どうやら二人の願いは互いの願いを叶えてくれるらしい
(えいがをみてもしょくじをしてもなおむくちだったきみが)
映画を見ても食事をしても尚 無口だった君が
(さいごになきながらわらっていた)
最後に泣きながら笑っていた
(どくをのみほしていびつなゆめにおぼれて)
毒を飲み干して 歪な夢に溺れて
(ここじゃないどこかへおちていこう)
此処じゃない何処かへ墜ちていこう
(よとわかたれたまどのないあとりえにて)
世と別たれた窓のないアトリエにて
(くちはてるまえのきみのめをみてる)
朽ち果てる前の君の眼を視てる
(こわれてしまうならこわしてしまってもいいか)
壊れてしまうなら壊してしまってもいいか
(おなじおもさのいのちはない)
同じ重さの命は無い
(あざやかなひがさした)
鮮やかな陽が射した
(めがくらむほどにはなのちるさまはうつくしく)
眼が眩む程に花の散る様は美しく
(かきまぜたあかがくろにかわるまでもうすこしだけゆめをみせて)
掻き混ぜた赤が黒に変わるまでもう少しだけ夢を見せて
(よとわかたれたまどのないあとりえにて)
世と別たれた窓のないアトリエにて
(くちはてたしろいきみだけをえがく)
朽ち果てた白い君だけを描く