りんどう

(ながれるときのはやさに)

流れる時の早さに

(からだをゆだねながめてる)

身体を委ね　眺めてる

(かわりのないものがたり)

代わりの無い物語

(ひきかえすこともできずに)

引き返す事も出来ずに

(こみあげるあついおもいも)

込み上げる熱い想いも

(むねにしまうこおりついたよるも)

胸に仕舞う凍り付いた夜も

(ゆびをくわえつなぎあわせ)

指をくわえ　繋ぎ合わせ

(すぎるのをまっていた)

過ぎるのを待っていた

(そこしれないふかいたにで)

底知れない深い谷で

(ぼんやりひかってる)

ぼんやり光ってる

(いのりをけずりきざんで)

祈りを削り刻んで

(ひとつだけあともうすこしだけ)

一つだけ⋯あともう少しだけ

(よわいままでつよくなれ)

弱いままで強くなれ

(このおもいとひきかえに)

この想いと引き換えに

(めのまえのとびらをくぐって)

目の前の扉をくぐって

(いきていきていきぬいてやれ)

生きて　生きて　生き抜いてやれ

(よごれたのはどっちみあげたほしぞら)

汚れたのはどっち？見上げた星空

(はなはさくうそのように)

花は咲く　嘘のように

(かぜにゆられあめにうたれて)

風に揺られ雨に打たれて

(どこにいてもかれないように)

何処にいても枯れないように

(ねがいうたういのりのうた)

願い歌う　祈りの詩

(そこしれないふかいたにで)

底知れない深い谷で

(ぼんやりひかってる)

ぼんやり光ってる

(いのちをけずりきざんで)

命を削り刻んで

(すきなだけあともうすこしだけ)

好きなだけ⋯あともう少しだけ

(よわいままでつよくなれ)

弱いままで強くなれ

(そまらないおわらない)

染まらない　終わらない

(そのおもいとひきかえに)

その想いと引き換えに

(めのまえのとびらをくぐって)

目の前の扉をくぐって

(いきていきていきぬいてやれ)

生きて　生きて　生き抜いてやれ

(よごれたのはどっちみあげたあおぞら)

汚れたのはどっち？見上げた青空

(そらをとぶとりにのって)

空を飛ぶ鳥に乗って

(うみをめざすさかなになって)

海を目指す魚になって

(ここにいるとよぶこえがする)

ここにいると呼ぶ声がする

(やくそくはしてないけど)

約束はしてないけど

(またいつのひかうたいなぞるいのちのうた)

またいつの日か　歌いなぞる　命の詩

(とんねるぬけてうみをわたって)

トンネル抜けて海を渡って

(まがりくねったほそいみちをまっすぐ)

曲がりくねった細い道をまっすぐ

(はながさくころてがみをかくよ)

花が咲く頃　手紙を書くよ

(こころぼそいときはよろこびかぞえて)

心細い時は喜び数えて

(ながれるときのはやさに)

流れる時の早さに

(からだをゆだねながめてる)

身体を委ね　眺めてる

(かわりのないものがたり)

代わりの無い物語

(りんどうのはなのように)

りんどうの花のように